「いざ、出発！！」
ぐわんげ：１９９９ ＡＴＬＵＳ/ＣＡＶＥ
ぐわんげは、ＣＡＶＥの名作「怒首領蜂」〜「エスプレイド」
に連なる「弾幕型縦スクロールシューティング」です。
私はあんまり弾幕型の最近のシューティングはやらなかった
のですが、運良く地元のゲーセンに入荷したのと（笑）
雰囲気や世界観に惹かれてプレイしてみました。
音楽もとても良いです。和風で小気味よく、
それでいて、妖しく・・・。
寂しく、もの哀しい３面の妖猫譚（ようびょうたん）の曲や
盛り上がるラスボス第一形態の曲などお気に入りです。
ＣＤ化していないのがとても惜しい。
時は室町・・・。
東方の呪術師は山から聞こえてくる狐のような声で
漁の吉凶を占っていた。
「コーン、コーン」と鳴けば吉であり、
「ぐわんげ、ぐわんげ」と鳴けば不吉であると。
いつしか、人々はその奇妙な声のする山を
「獄門山」
と、呼び、声の主はその山に住まう
「ぐわんげ様」
という神として畏れ奉ったという・・・。
「式神」
人の中に住まう荒ぶる神。
それを自由自在に操る式神使いと呼ばれる者たちがいた。
望むと望まざると力を手にした者達は、
代償として式を宿した日から１年で
命を己が式神に吸われ、死に至る、と。
それを防ぐには１年の間に木火土金水の方角の神々を倒し、
呪符を手に入れて黄泉の扉を開き、
そこにそびえる獄門山の神を倒せば呪いは解ける、という。
そして、それぞれの思いを胸に獄門山を目指す、
３人の式神使い達の姿があった。
プレイヤーは３人のうち、一人を選んで進んでいきます。
（二人同時プレイ可能）
加茂 源助＆麒麟丸（天狗）
薬剤師だった源助はある夜、泊まった山寺で祟りをうけ、
式を宿してしまう。
横暴きわまりない麒麟丸というその天狗に振りまわされる
源助であったが持ち前のしたたかさで賞金稼ぎとなった。
賞金首のためなら見境の無い姿に、
麒麟丸も己が主と認めていった。
だが、源助は知っていたのだ。
このままでは命を吸われ死んでしまうということを。
それを防ぐためには…。
源助は麒麟丸をもだまし、獄門山の神を倒すたびに出た・・・
源助のショットは横幅が広く、地形も若干貫通する。
式神の爆弾も式神の周囲に着弾する集中型だ。
ただし、移動速度はちょっと遅め。
柊 小雨＆八飛車（九尾の狐）
鬼打ちの家に生まれた小雨はある儀式の最中
邪気にとらわれ、式を宿す。
心やさしき小雨はその式神、八飛車と打ち解けるが、
父の言いつけで式を落とすまで家から出なければならなくなった。
獄門山の神を打ち、式を落とせば家に帰れるのだが、
それは心通わせた八飛車との別れを意味する。
尾が一本足りないため、九尾の狐となれず、
式神となってしまった八飛車も、
己のためで無く、小雨のために運命を受け止める決意をする。
こうして、心やさしい二人の運命の旅が始まる。
小雨のショットは前方集中型。ただし移動速度が速いので、
動きでカバーするタイプ。
式神の爆弾も着弾点から前方に爆風が流れる。
シシン＆力王（赤鬼）
鬼の面を被り、人の肉を啜る大男、シシン。
彼は言葉がしゃべれず、気が狂うほどの苦痛の中にいた。
彼に宿った式神、力王の言葉に従い、
人肉を食らうシシンは式を宿してなお、１年以上の生を有していた。
そこまでして、生に執着する訳は・・・？
ある晩、シシンの夢に美しい女神が現れ、語った。
「獄門山に行けば、自由、苦痛からの開放がある、そして・・・」
そのお告げを信じ、シシンは旅立つ。
シシンのショットは前方に対して
レバー左右の方向に対応して扇状に発射方向が変わり、
自由度が高い。
また、式神の爆弾も着弾時のレバー入力の方向に
爆風が流れる。
ぐわんげの特徴はボタン押しっぱなしで式神を出し、
（ただし、その間移動速度は遅くなり上下移動できなくなる。）
敵弾に式神を重ねることにより弾を止める
（と、いうよりものすごく遅くさせる）ことができます。
この止めた弾は、その時に敵を倒すことにより消滅させれるので
弾を止めて敵を倒しつつさばいていかないと
画面中敵弾だらけとなってしまいます。
しかし、その敵の弾を消すことにより消えた弾が
得点となるお金になって降って来るのですから、
稼ぐには弾を止めて敵を倒して、お金にして回収していくのです。
また、連続して途切れなく回収することにより倍率がかかり
（これをコンボといいます。）
1000以上コンボさせると普通に倒してもお金がガンガン出てきます。
こうなると敵弾だかお金だか収拾がつきませんが、
得点はモリモリ増えます。
難易度もあがってしまいますが（笑）
ライフゲージ制で３マス分持っており、敵や弾に当たるとライフが減り、
ひとマス分無くなってしまうとダウン（１ミス）です。
式神を出している時とそうでない時では
耐久力が違い、式神を出しているときは防御力が上がっています。