授業の目的・目標
劇は途方もなく広く深い世界です。それは劇が人間の歴史とともに始まり連綿と続いている表現世界だからです。その劇の全体像を把握することで人間煮の文化、世界について考えていきます。また戯曲、シナリオ等の創作を通して、そのことを確認してみます。
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文学部国文学科
映像演劇メディア専攻
演劇特殊研究(舞台芸術)
通年4単位 九段キャンパス
木曜日/3時限/702教室/80名
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回数 |
内容 |
備考 |
春 |
1 |
はじめに |
演劇とその面白さについて考える。 |
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2 |
劇とは何か(1) |
劇の総過程、戯曲の言葉について。 |
3 |
劇とは何か(2) |
劇の起源について。ハリソンと吉本隆明の説。 |
4 |
戯曲とは何か(1) |
詩の発生と小説の成立。紫式部の位置。 |
5 |
戯曲とは何か(2) |
能・狂言から歌舞伎へ。世阿弥と近松門左衛門。 |
6 |
演技とは何か(1) |
稽古の過程、平面から立体の世界へ。 |
7 |
演技とは何か(2) |
言葉への準備、言葉の獲得。内コミュニケーション。 |
8 |
会話とは何か(1) |
日常の会話から考える。聞くことと話すこと。 |
9 |
会話とは何か(2) |
身体と会話。会話と食の行為。 |
10 |
舞台とは何か |
賽の河原と虚実の皮膜について。 |
11 |
創作理論 |
戯曲、シナリオの書き方について。 |
12 |
創作レッスン(1) |
課題に沿って一場面を書いてみる。 |
13 |
創作レッスン(2) |
課題に沿って一場面を書いてみる。 |
14 |
創作レッスン(3) |
作品の推敲作業。春メサ講義のまとめ。 |
15 |
まとめ |
劇 |
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秋 |
1 |
物語の構想と動機づけ |
これから書く物語を構想する。 |
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2 |
プロット作り |
物語の起承転結。ハコの作り方。 |
3 |
原稿作法 |
原稿作法の基本を押さえる。 |
4 |
執筆1 書き出し |
実際に戯曲、シナリオ等を書いてみる。 |
5 |
執筆2 登場人物 |
登場人物の描き方、留意点。 |
6 |
執筆3 視点 |
作品の視点、登場人物への視点について。 |
7 |
執筆4 物語の展開 |
出来事の展開の仕方について。 |
8 |
執筆5 ラストシーン |
物語の効果的な終わり方について。 |
9 |
執筆6 改稿作業 |
読者の視点から読み直す。作品の提出。 |
10 |
作品指導 |
個別作品を添削し、批評する。 |
11 |
合評1 |
個別作品についての意見交換。 |
12 |
合評2 |
個別作品についての意見交換。 |
13 |
推敲作業1 |
作品の最終推敲。反省点を踏まえて書き直す。 |
14 |
推敲作業2 |
作品の最終推敲。 |
15 |
まとめ |
本講義のまとめ。作品の提出。 |
授業方法 |
講義と執筆。作品については、時間の許す限り個別指導を行う。 |
評価方法 |
春・秋ともに、講義を通して書いた戯曲・シナリオ等の作品の提出をもって評価する。 |
テキスト |
「俳優になる方法」山崎哲著(青弓社) |
参考文献 |
随時プリントを渡します。 |
その他 |
演劇の全体像を学び、創作を目的とした講座です。春・秋ともにレポート提出の代わりに作品を提出していただきます。春は原稿用紙にして10枚、秋は25枚以上です。 |
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