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木の実果汁
 果実を圧搾してつくる「木の実果汁」は、色が大変美しく、風味も抜群です。
 そ
のままあるいは糖分を加えてジュースとして飲んだり、天然着色料として利用したりします。

基本の「木の実の果汁」
○果汁づくりに適した果実
 エビヅル、コケモモ、サンカクヅル、サルナシ、ナツハゼ、ヤマブドウ など

○粘度が強いため、特別な方法が必要な果実
 ガマズミ、ナツハゼ など
○準備
果実:新鮮な生の果実。よく熟した果実を使う。不良果は除く。
容器:鉄製だと酸化してしまううえ果汁も変質してしまうので、ステンレスやガラス、ほうろうのものを使う。粘度の高い果実で作る場合は、素焼きのカメがよい。
添加:飲みやすくするため、糖分やクエン酸を入れてもよい。
○つくりかた
@果実を洗ってよく水気を切る。
A生のまま搾り器やジューサーなどで搾汁する。
B木綿袋などでこして、皮や種を取り除く。
C糖分や酸を加える場合、搾り次第すぐに加える。
○粘度の強い果実でのつくりかた
@果実を洗ってよく水気を切る。
A容器に果実を入れて、原料の30〜35%のグラニュー糖・果糖を加えてよくかき混ぜる。
B容器にフタをして2〜5日おく(ときどき見て、エキスが出ているかどうか確認するとよい)。
C木綿袋などにBを入れる。
D口の広い容器の上に網を置き、その上にCを乗せ、さらにその上に重石を乗せる。無理に押し付けたりせず、ゆっくり時間をかけて搾汁する。
○つくる際の注意点
・生のまま搾る。
・搾った汁が空気に触れる時間を極力短くする。
・使う糖分は、グラニュー糖か果糖を使う。
○保存
・味や質の劣化が早く悪くなりやすいので、基本的には冷蔵庫に入れて早めに飲む。
・瓶詰めにする場合は、糖や酸を加えて瓶詰めにした後、85度(搾った果汁の温度)で20分間殺菌する。冷蔵庫に入れて保存する。