奇妙な蛾 (Strange Moth)
図は、1990年に、私が勤めていた学校の代数幾何の授業の中で偶然見つけたものです。
蛾の形に似ているので「奇妙な蛾」と名づけました。この図形の面白いところは、自分自身と同じ形が
縮小されて次々と現れているところですがわかりますでしょうか。
このような図形は自己相似図形と呼ばれ、フラクタル幾何学というここ数十年の間に急速に発展し、
注目を浴びている数学の一分野と関係が深いものです。
以下、このような図形と、それを作るメカニズムについて紹介します。