「Add Some Music To Your Day」 今回はアルバム未収録のシングルB面曲なども収録されていて調お得。大滝氏の“Rock'n Roll退屈男”はお奨めですよ。
「The Concert For New York City」
昨年の9月にニューヨークで起こった無差別テロによって亡くなった消防士と警察官のためにポールマッカートニーが中心になって行われたチャリティコンサートのライブアルバム。参加したアーティストは超が何個付いても足りないくらいに豪華で、チャリティ常連のエルトンジョン、エリッククラプトンを始め、キース&ミックのストーンズコンビ、ビリージョエル、お久しぶりのTHE WHO、ジェームステイラー、そして若いところではバックストリートボーイズ、ディスティニズーチャイルドも参加しています。なんだか紅白歌合戦みたいなメンツかも(失礼)。
さて、我らがポールはいきなり30年ぶり以上で歌う“アイムダウン”で始まります。ちょっと声が苦しいところもありますが、ヘフナーベースを弾きながらシャウトするポールはかっこよくてシビれます(^^)。そして楽器を持たずに熱唱する“イエスタディ”、ピアノに移って“レットイットビー”のお馴染みの曲も演奏し、最後は出演者みんな集まって“フリーダム”で閉めます。“レットイットビー”とオーラスの“フリーダム”ではポールは「エリッククラプトンソロ!」と騒ぎまくっていますね。しかも「もう一回!」とも叫んでいるし。よっぽどクラプトンがギター弾いてくれたのが嬉しかったんでしょう(^^;。
この時には他にニューアルバム「ドライビングレイン」から“ロンリーロード”と“フロムアラバートゥアフレンド”も歌ったらしいですが、ツアーを来週に控えた時期のためかカット。新曲でシャウトするポールの姿も見てみたかったですが、それはツアーまでおあずけですね。
ポール以外で気になったのはフーの演奏。ドラムは亡くなったキースムーンに替わってなんとリンゴの息子のザックスターキーが参加。ドラムの叩き方とかお父さんそっくりですね。風貌も「ゲットバックセッション」の頃の無精ひげ生やしてちょっと疲れている頃のお父さんそっくりでした。そしてピートタウンゼントのギターは今でも十分カッコイイです。腕グルグル振り回しとか膝を曲げてジャンプするのとか今でもやっているんですね(^^;。
DVDの方は2枚組でなんと5時間近く収録されているためまだ全部見切れていませんが、非常に中身の濃い内容です。ただ、ちょっとアメリカを持ち上げ過ぎのような気がするのだけが残念。
(2002.03.26,30)
「A Dream Come True/Brian Wilson」
ブライアンが来日して行ったコンサートのブートが早くも登場しました。これは東京における2日目(最終日)である2月22日のコンサートを収録したもの。
初日は木曜日だったことでお客さんの入りも良くありませんでしたが、この日は金曜日ということもあって2階もほぼ埋まる盛況でした。また、初日の出来に自信を持ったためなのか“ユア・ソー・グッド・トゥ・ミー”を世界で初めて演奏。私は初日にも行っていたのでセットリストは頭に入れていましたが、予期しなかったイントロが始まった時にはビックリしました。
演奏された曲は名曲揃い。弟のデニス・ウィルソンが作った“フォエバー”がブライアンの声で聞くことが出来るなんて今まで予想も期待もしていなかったので本当に感動した時間でした。
そしてなんと言っても“メント・フォー・ユー”から“フレンズ”に流れる「フレンズ・メドレー」、“アワ・プレイヤー”から“英雄と悪漢”に流れる「スマイル・メドレー」や“サーフズ・アップ”の素晴らしさ。この時だけは観客も水を打ったように静かに聞き入り、曲の終了と同時に割れんばかりの拍手になりました。
個人的に印象に残ったのは“ペットサウンズ”のギター。なんでこんな変な音色の音がリアルタイムで出せるんだろう!こんな音を使うギタリストなんて他にいませんね。
これだけでもおなかいっぱいなのにアンコールは“ヘルプ・ミー・ロンダ”から“ファン・ファン・ファン”へ続く怒濤のロックンロールナンバー。このノリはすごかったです。伝説の人のライブなんて事を忘れてひたすらノリまくりました。これを「ビーチボーイズなんてロックじゃない」なんて言っている人達に聞かせたいです。
できればもう一度見てみたいです、ブライアンのコンサート。
(2002.03.18)
「The PETA Concert for Party Animals/Paul McCartney & Friends」
ポールが支援している動物愛護団体のために行った特別コンサートを収録したDVD。ポールのバンドは一番最後に登場します。
この時のポールバンドのメンバーは、アルバム「ラン・デヴィル・ラン」を製作したりキャバーンクラブでライブを行った時と同じ、デビッドギルモア、イアンペイスなどのスーパーバンド。
この時のポールはロックンロールのカバー曲と新曲を演奏していますが、どれも非常にかっこ良く、また音も非常に良いです。キャバーンライブが狭い空間のライブだったためにカメラはメンバーのアップが多かったのですが、今回はある程度の広さの会場のためにカメラワークもバッチリ。
しかし、最後の“ラン・デヴィル・ラン”はさすがに苦しそうですね。そりゃ、あんな早口言葉のような歌詞を歌いながらベース弾くのはつらいでしょう。しかもテンポがものすごく早いのですから(^^;。
あと、B-52'sというグループのライブも収録されていますが、このバンドの演奏がまた素晴らしく、“ラブ・シャック”という曲が気に入りました。ギターのカッティングとベースがとてもかっこいいです。
(2002.01.27)
「KIMONO STEREO/飯島真理」
飯島真理4枚目のアルバム。1枚目からアルバムのタイトルを色で統一していましたが、4枚目はサブタイトルとしてGREYと付けられています。このアルバムはイギリス(確かロンドンだったと思います)の録音で、毎日どんよりとした空だったためにGREYにしたとラジオで言っていた記憶があります。
このアルバムから今までのアルバムで見られたようなアイドル的なサウンド作りは無くなり、本格的なバンドサウンドを取り入れ始め、そのまま現代に至っています。これには当時「超時空要塞マクロス」のヒロインの声優をやっていたためにアニメファンが多数コンサートに来ていた事への反発もあったらしいですね。このアルバムを最後にビクターから移籍した(実際はもう一枚未だにCD化されていないマキシシングルを出してますが)のもそんな背景と関係なしでは考えられないでしょう。
イギリス録音ということで、有名なあのグループのことなしではいられなかったらしく、オープニングを飾る“嘆きのスーパースター”はバンドアンサンブルから一転してサビではオーケストラサウンドに変化するところはもろにビートルズしていますね。「ウー」というコーラスも“ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ”から引用しているようです。あと、“名前のないアベニュー”はトランペットをフィーチャしたサウンドといい、詩が街を紹介していく内容といい、“ペニーレイン”を意識したのではないでしょうか。
あとはちょっとレゲエっぽいリズムを取り入れた“瞳はエンジェル”が結構好きで、落ち込んだ時にはたまに聴きたくなります。
(2002.01.26)
「GIRL GROUP GREATS」
ライノレコードによる編集の60年代ガールグループのオムニバスアルバム。シフォンズ、クッキーズ、シュープリームズなどのガールグループの他、レスリーゴーア、リトルエバ、ペギーマーチなどソロ歌手によるヒット曲も含まれています。
私は60年代のこういう企画盤て大好きなんです。それはこの時代の曲はだいたい3分以内と短いので、CD一枚で何十曲もヒット曲が入っていることや(もちろんMP3ではありません!)、耳馴染みのヒット曲に加えて今まで聴いたことの無かった隠れた名曲も聴けるからです。だいたいこういう企画盤は一曲が聴きたいために買うのですが、中には思わぬ拾いものがあったりしておもしろいです。
今回のお目当てはジョージハリスンの“マイ・スィート・ロード”の元ネタと言われるシフォンズの“ヒーズ・ソー・ファイン”(確かにそっくりです)、キャロルキング作によるシレルズの“ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロー”等でしたが、他にもディキシーカップスの“チャペル・オブ・ラブ”がビーチボーイズがカバーした曲だったり、バッハの曲が元ネタのトーイズの“ラバーズ・コンチェルト”が気に入ったり新たな収穫もバッチリでした。あと、レスリーゴーアの“イッツ・マイ・パーティ”は某アイドルグループの“悪魔のPTA”の元ネタというのも書いておきます。
続編「モア・ガール・グループ・グレイツ」も一緒に買いましたが、こちらはシフォンズの“ワン・ファイン・ディ”等が収録されていています。まだまだ良い曲探検は続きそうです(前回と同じ終わり方だ(^^;)。
(2002.01.20)
「CHART TOPPERS RECORDED 1977/THE SPOTNICKS」
私が小さい頃、家にはステレオがありませんでした。ある日、親が知り合いからいらないものをもらってきたのか、小さなレコードプレイヤーと数枚のレコードが家にやってきました。そのレコードの中にはザ・ピーナッツの“恋のバカンス”、ピンキーとキラーズの“恋の季節”、ニールセダカの“ブレイキン・アップ・イズ・ハード・トゥ・ドゥ”他4曲入りのコンパクト盤、そしてギターインストのシングルがありました。
私はどの曲も好きだったので、これらを何回も何回も繰り返し聴いていたのですが、そのギターインストのグループだけが今まで何というグループの何という名前の曲なのか今までわかりませんでした。そしてこの度30年振りにそれがわかりました。
その曲はスプートニクスの“霧のカレリア”という曲でした。少しもの悲しげながら非常に憶えやすいメロディが特徴の曲です。解説を読むと、1965年に日本で大ヒットしたそうですね。家にレコードがあった理由もわかります。
しかし、私の家にあったシングルのもう片面の曲は今回のベストアルバムには収録されていませんでした。私はむしろそちらの曲の方が好きだったので、まだまだ曲探しの旅は続きそうです。
(2002.01.14)
「キャンディーズ・ベスト/キャンディーズ」
WOWOWで「アイドル探検隊」というタイトルでキャンディーズの特集を放送していたので、キャンディーズのベストアルバムを紹介します。
結成初期の頃の曲はあまり印象に残る曲は少ないのですが、後期は今でもアイドル・スタンダードとしてカバーされ続けている“暑中お見舞い申し上げます”、“春一番”、“微笑みがえし”など、スタンダード化した名曲が多いですね。そして、キャンディーズがすごいのは今の3人組アイドルの多くに見られるユニゾンではなく、ちゃんとハモっているところです。ライブでは紙テープも舞っている中良く歌詞も間違えずハモって歌えるなと驚きました。この頃のアイドルはすごいですね。
ファイナルコンサートの映像を見ると、お客さんのノリは名前のコールはもちろん、PPPH(パンパパンヒュー)と呼ばれるBメロの手拍子まで今と殆ど変わりません(笑)。もう30年近く前になるのに、既に応援のパターンを確立しているなんてすごいなと思いました。
(2002.01.02)
「secret base~君がくれたもの~/ZONE」
ZONEのメジャー3枚目のシングル。前2作はバンドサウンドの元気が出る曲でしたが、3枚目は趣を変えて初のバラードです。これがじわじわと売れ初めてなんと紅白歌合戦にも出演してしまいました。
実際、この曲はすごい曲です。メンバーはみんな高校生なのでホールに響くような声量はなく、むしろ弱いくらい。それに音はアマチュアバンドでも出来そうなシンプルなもの。ところが、サビのメロディは一度聴いたら耳から離れない印象的なものだし、Bメロのハモリがまた簡単なものなのにすごく良いんです。また、圧倒的なサビのメロディと淡々と進むドラムのリズムが切なさをこれでもかと表現しています。そして、「突然の 転校で…」と続く展開、わたしはここで涙が出ます。
この曲を聴くと、音楽って決してメロディやアレンジやコード進行や声量などだけで良いものって決まるものではないんだなと思いました。
(2002.01.01)
「交響組曲・宇宙戦艦ヤマト/音楽:宮川 泰」
宇宙戦艦ヤマトのファーストシリーズで使われた曲を集めて交響組曲にアレンジしたアルバム。全編にわたり聞き覚えのあるメロディが使用されています。
ヤマトのBGMは有名なスキャットの他にも戦闘シーンで使われる曲や、ガミラス帝国、イスカンダル星の曲など、タイトルを見ただけでどんな曲だったのかわかる印象的なものが多いですが、それはやはり作曲者宮川 泰氏と音楽に対して的確な指示を行った西崎義展氏によるものだと思います。前述のスキャットや、弦楽器の使い方が非常にうまいですね。これこそプロの仕事だと思います。本アルバムには収録されていませんが、続編「さらば宇宙戦艦ヤマト」で使われたパイプオルガンによる白色水星のテーマも非常に画面、ストーリーを的確に表現したものでした。
ルパン三世のジャズ、フュージョンサウンド、ヤマトのシンフォニックサウンド、タイムボカンのクレージーサウンドを下敷きにしたノベルティ的サウンドなど、70年代の名作と呼ばれるアニメは音楽の世界でもこのようにすばらしいものなんですよね。今のアニメのBGMってシンセや打ち込みで適当に作られた画面の添え物以上のものがなくてこのままで良いのかなと思います。
(2001.12.29)
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渡辺満里奈, Kraftwerk, CASIOPEA, ハナ肇とクレージーキャッツ, Carnie & Wendy Wilson,ほか・2001.11.08-2001.11.29
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Kraftwerk,Eric Clapton,ルパン三世,宇多田ヒカル,斉藤由貴,Hellow,細野晴臣,ほか