【1997年良く聴いたCD】

1997年
1997年

左上から

 with a will / 椎名へきる

 Flaming Pie / Paul McCartney

 永遠のギター・キッズ / V.A.

 THE WILSONS / THE WILSONS

「1997年良く聴いたCD」

 本当は年末にアップしようとしたネタですが、時間がなくてすっかり遅れてしまいました。さて、昨年私が購入したCDは100枚以上ありましたが、それ全部を何回も聴いたというわけではありませんでした。中には一回聴いただけで二度と聴かなかったものや、特定の曲だけを何回も聴いたものまで様々でしたが、今回はその中からとにかく何回も何回も聴きまくったアルバムをピックアップして紹介します。いわば、「1997年マイベストアルバム」といったところでしょうか。

 私は評論家でも音楽家でもないので、ただ聴きたいから聴いたアルバムなので、まぁあんまり気にしないで下さい(^^;。

<with a will / 椎名へきる>
with a will
with a will
/椎名へきる
 おそらく、去年一番聴いた回数が多いアルバムでしょう。発売は一昨年の12月でしたが、1月から12月まで聴かなかった週がなかった位によく聴きましたし、今でも週に1回は聴いています。アルバムの収録曲の殆どは昨年の冬、夏のツアーでも披露してくれたことも思い入れの強い理由のひとつです。“気づいて”の意味不明な振り付け(バルタン星人みたい)が結構好きです(^^)。
※ビデオ「STARTING LEGEND '97」でも見てみて下さい。

 一曲目の“ねえ”から最後の“空をあきらめない”まで一気に聴いてしまえる構成は文句の付け所がない、とまではいかないけどほぼ完璧です。

 ひとつだけ文句を言うとすると、薄っぺらな打ち込みのオケということでしょうか。ドラムは生のドラム、ブラスは生のホーンセクションを使ってくれれば本当に完璧なアルバムになるのに。

 ここまでくるともうへきるさん=声優という認識も変えなければいけませんね。最近は声の仕事はあまりしていないみたいし(^^;。

<Flaming Pie / Paul McCartney>
Flaming Pie
Flaming Pie
/Paul McCartney
 ビートルズの「アンソロジープロジェクト」終了後の第一弾ソロということで黙っていても注目を浴びるアルバムでしたが、期待通りのすばらしいアルバムでした。最近の情報だとグラミー賞のアルバムオブザイヤーにノミネートされたとか。

 それにしても前作、前々作とバンドサウンドにこだわっていただけに、ここにきて殆どの楽器を自分で演奏するとは全くの予想外でしたし良い意味で期待をみごとに裏切ってくれました。リンゴとポールのリズムの取り方の違いとか、スティーブミラー、息子のジェームスマッカートニーとポールのギターの違いとか、もちろんポールのヘフナーベース(う~んしびれるぅ)とか、楽器ひとつひとつまで細かく聴くと何回聴いても飽きません。

 プロデュースのジェフリンも自分の持ち味を適度に出しつつポールをしっかり引き立てていて良い仕事をしています。これでジェフリンはビートルズとジョン以外のメンバーを全てプロデュースしたことになりますが、なんて幸せ者なんでしょう(^^;。

<永遠のギター・キッズ>
永遠のギター・キッズ
永遠のギター・キッズ
/VARIOUS
 60歳を迎えてなお現役で音楽活動を続けている加山ですが、昨年はトリビュートアルバムがヒットしたり若大将シリーズをTVで放送したり話題も多くありました。年末の紅白歌合戦では西城秀樹、シャ乱Q、TOKIOのメンバー他によるスーパーバンドで“若大将メドレー”を披露してくれましたね。ちょっと?なギタープレイでしたが(^^;。余談ですが、去年の紅白はベテラン組と若手組が適度に共演していて結構見所が多かったです。

 やはり“加山はエレキ”という思い入れがあるので、加山のエレキインストをカバーしているこのアルバムは昨年の夏にはよく聴いていました。以前にも書きましたが、なんといっても萩原健太氏による“麗しき乙女たち”が最高です。加山自身も“Demure Dansel”というタイトルでインストゥルメンタルヴァージョンを発表していますが、萩原氏によるカバーはテンポを落とし、パーカッションを加えたりしてメロディーの良さをいっそう引き立てています。

 このアルバムは加山が主催する「茅ヶ崎レーベル」というインディーズの第二弾(第一弾は「鯛取る」という加山雄三&ハイパーランチャーズのアルバムでした)ということで入手は難しいかもしれませんが、私は横浜のHMVで見つけました。

<THE WILSONS / THE WILSONS>
THE WILSONS
THE WILSONS
/THE WILSONS
 去年一番のマイブームはビーチボーイズでした。巷でもビーチボーイズのキャピトル時代のアルバムがリマスターされて再発されたり、「ペットサウンズ・セッションズ」がようやく日の目を見たり、話題も豊富でした。再発版のアルバムには萩原健太氏の詳しい解説が載っているのですが、これも楽しみのひとつでした。ただ、ブームになるといわれていましたが、ドラマの人気にみごとに隠れてしまいましたけど(^^;。

 そんな中でメンバーのブライアン・ウィルソンの娘であるウィルソンズのアルバムがリリースされ、おまけにお父さん自身がコーラスとして参加しているんだからこれは聴かないわけにはいかないでしょう(^^)。全体の印象としてはあまりパッとしないアルバムですが、お父さん関係の曲“Monday Without You”、“'Till I Die”、“Everything I Need”はお父さんの健在ぶりがわかって感動しました。なんたって、このお父さん、一度廃人になってしまった人ですから。

 他にも去年はたくさん良いアルバムが出たし、良い曲が生まれましたが、毎日のように聴きたくさせたアルバムは以上でした。あと加えるとすると、岩男潤子さんの「kimochi」や、白鳥由里さんの「Tendance d'eau」など、声優さんのアルバムのクオリティの高さに驚かされた年でしたね。

 今年はどんなすばらしいアルバム、曲が生まれますか…。

(98.01.10)

ジャケット写真は全て私が所有するCD、レコードその他を撮影したものです。

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