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鶴居軌道跡を歩く 8

 立ち止まると、聞こえてくるのは鳥の声だけである。にわかバードウォッチャーとなって、手持ちの双眼鏡で遠くの鳥を見ようとするが、ねらいを定めているうちに飛んでしまう。もし見る事ができても、鳥の名前はほとんど知らないのだが。
 やがて、先ほどのご夫婦が下りてきたという第二の木道に着いた。リュックを下ろして一休み、自分の体調と相談をする。くたびれてはいるが、具合は悪くない。このまままっすぐ、温根内まで行けそうである。
 何より、ここが軌道跡であるというだけで、私には夢があってとても楽しい道なのだった。

 ここから先、足元の草が、少し長くなってきた。今までの2キロよりも、歩く人が少ない証拠なのだろうか。


(クサフジ。普通の藤の、ミニチュアのようでかわいらしい。今回一番好きになった花)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(ムラサキツメクサとシロツメクサ。)