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[No.200] 大鉢小鉢 価格 それぞれ500円 '20. 4. 1 up
( 140 X 80 mm. 120 X 50 mm )
何気ない食器、つまりごく普通の食器にあこがれてきました。
決して苦労して作った・・・と言う感じが無くて料理を入れて出しても決してしゃしゃり出てこない。
つまり知らないうちに盛られた料理などが自然になくなっていて「ごちそうさま・・」と言う感じの食器。
最近この釉薬の緑色が安定的に発色してくれるようになりました。
炭酸銅を主原料にしたものですがなかなか想うような発色が出せなかったのですが自然に出せるようになったおかげで普通の食器感が出てきました。
次回の更新は 5月 1日となります
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[No.199] 奴紋・コーヒーカップ 価格 それぞれ500円 '20. 3. 1 up
( 75 X 70 mm )
近頃ネット通販が普及してきたこともありますが陶芸材料も自宅に居ながらにして材料を手にすることができるようになりました。
そしてその材料もより専門家的な志向の高まりもあって私のように楽しみながら陶芸をする人間にとっては実に頼もしい存在なのです。
更にはネットの特徴を生かして門外不出と言われた釉薬の配合や使用方法までも詳しく指導しながら販売してくれるところもあるのです。
恐らくは陶芸家の一家でしょうけれど次男坊、あるいは三男坊が実家の窯を引き継ぐのは長男に任せて自分のネット力で未来を切り開くの図・・と思われるのです。
今回のコーヒーカップの釉薬はそんなところから買い求めた釉薬で焼成してみました。
前作の右側の手びねりは従来の釉薬、そしてコーヒーカップの釉薬はその釉薬専門店で購入したものを使用しました。
釉薬というのは茶色の素地に掛けてガラス質の膜を作って防水性と化粧を施すものです。確かに白いだけではなく薄化粧の美しさを醸し出してくれます。
まあ、人それぞれの好みがあっていいことですが今後暫く薄化粧を楽しみたいと思います。
次回の更新は 4月 1日となります
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[No.198] 手びねり共演 価格 (非売品)'20. 2. 1 up
( 130X85 140X95 mm )
昨年の11月中旬でしたか約一週間、山陰地方の写生旅行を計画して楽しんできました。そう、下関では奮発してフグのフルコースも食べちゃった。
私にとって新婚旅行で車の旅でしたが津和野、萩、秋吉台など巡って備前焼の見学など思い出の多い所となっていました。今度は電車バスを利用して巡ってきましたが陶芸の見学は備前ではなく萩でした。
津和野から萩までは路線バス。長い時間をかけて山を越えて萩の街に下りてきましたがその間バスの運転手さんには歴史の話を楽しく聞かせていただいた上、回数券チケットを二枚買って不足分を払うと安くなるよ・・と、親切なご教授までしてもらいました。
予約した宿から窯元までは少し距離がありました。幸いホテルの一階にはレンタサイクルのお店がありましたのでお願いしました。
ちょうど弱い冬型の季節、晴れてはいましたが強い風が吹いていました。レンタ屋さんは「お止めになったら・・?」と言いますが「オレはこんなくらいは寒さに入らん!」と言って出かけました。
龍泉窯・・という窯元さんに予約してありましたので快く受け入れてくれて一人みっちりと手びねりの手ほどきを受けてきました。「あんた、なかなか筋がいいね・・」なんて褒められて作った作品が焼き上がって届きました。
私も教えを守って我が家で復習して作った作品を焼き上げて並べてみました。左が萩「龍泉窯」焼、右は我が家の「竹霜窯」の作品です。
いや〜・・、陶芸ってホント面白いものですね。
次回の更新は 3月 1日となります
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[No.197] 小波紋花瓶 価格 5、000円 '20. 1. 1 up
( 100 mm x 190 x H 300 mm )
新年明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします。
昨年はいわゆる張り合わせによる作品作りに大いに励みましたがその都度泣かされてきました。
言ってみれば多くの失敗作の中に残された生き残り・・とでも申しましょうか。致し方のないことです。
私のように自分の土を持たない人間はよそから買い求めてくるしかありません。
そして定まった土を使わないためその土地土地の土の性格を知らないままに作ってしまうからなのでしょう。
もっとも失敗の少ない学童用の粘土と言うものもあります。私のように趣味で陶芸をする人間は失敗を恐れず何度でも挑戦してものにしようともがきます。
今年もそんな年になる予感もします。ひるまずに挑戦し続けます。よろしくお付き合いのほどお願いいたします。
次回の更新は 2月 1日となります
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[No.196] めいめい小鉢 価格 それぞれ 500円 (送料別)'19.12. 1 up
( 110X50 117X50 120X55 132X50 mm )
我が家で使う食器をすべて自家製にする・・としてから二年ほど経ちました。
それまでは何かと来客などの時に人数分揃えることに苦心してきましたが何とか賄えるようになってきました。
まあ、それからは出来るだけ品位を上げることと食器である以上その料理に適した器があってしかるべきなのでその事にこだわってきました。
今回の”めいめい小鉢”は言ってみれば試作段階でしょうか。私がこのスタイルの食器を使いこなすことによって料理をさらに引き立たせられればと考えるのです。
こうして並べてみると何となくお酒のつまみ・・を載せたい趣向が強いかもしれません。
そんな変遷があってしかるべきではないでしょうか。
サッと茹でた小松菜のおしたし、キノコと里芋の煮物、茎ワカメの油炒め、昨夜仕込んだスルメイカの塩辛・・・など、想像するだに頬の筋肉が緩んでしまいます。
次回の更新は 1月 1日となります
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[No.195] 抹茶茶碗・秋冷 価格 2000円 (送料別)'19.11. 1 up
( 115 X 65 mm )
しばらく・・、もう何年も・・と言った方がよいでしょうか。陶芸の美術展を見に行っていませんでした。
しかし、この秋に再び「織部、志野、瀬戸黒、黄瀬戸」と銘打った美濃の茶陶展を観れる機会に恵まれました。
改めて、私の陶芸の原点であった故郷の空気に触れた感じがして嬉しく感動して帰ってきました。
時代の流れの中でさほど息苦しさも感じないでのほほんと作陶してきましたが、自分の作品自体の虚弱さを見事に打ち砕いてくれました。
他人に「まだ未熟だね・・」と言われることが怖くってひたすら薄くて、軽くて扱いやすく・・そして飾っておいてもいいね。誰に媚びて陶芸を続けて来たのでしょうか。
これからは心を入れ替えて土と格闘し、炎と真っ向勝負し、そして華々しく討ち死にしったっていいじゃないですか。
そのたんび失敗し続けて陶芸の墓場の山を築くくらいの覚悟をして見ようと思った次第です。
次回の更新は 12月 1日となります
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[No.194] 茶漬け茶碗・二点 価格 各 500円 (送料別)'19.10. 1 up
( 145 X 65 mm、 125 X 60 mm )
食欲の秋が巡ってきました。
ああ、日本人に生まれてきて幸せだな〜・・と食から感じたことは日本の誇るファストフード、その名はお茶漬けでしょう。
今春、フランスに行って毎日のフレンチナントカを喰わされたときは帰国するや否や美味いお茶漬けで大満足したのは言うまでもありません。
しかも、これからの季節、代表的な定番の鮭の収穫時期、そうでなくとも干物の鯵やメザシなど更においしくなる季節が巡ってきました。
アルプス周辺にお住まいのフランス人たちに一度こんな美味しいお茶漬けを食べさせてあげたいと思うのは余計なことかしら。
先月ご紹介したぐい呑みでお酒をいただき、そして今回の茶漬け茶碗で仕上げの食事を戴く。
ああ、日本人に生まれてきてほんと〜にしあわせだな〜!。
次回の更新は 11月 1日となります
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[No.193] 木守りの、ぐい呑み 価格 1個 500円 (送料別)'19. 9. 1 up
( 60~75 X 40~60 mm )
・・・家康はきいた。「銘はなんというのかな」「”木守り”でございまする」木守りとは秋の収穫の終わった柿の木などにその実を少し残して来年の豊作を祈った、そして小鳥たちにも分けてあげよう。
「して銘の由来はなんであろう」「はて・・長次郎に焼かせた茶碗をいくつも並べて弟子たちに好きなものを選ばせたところこれ一つが残りました」(山本兼一 利休にたずねよ)より
利休が秀吉に切腹を命じられた理由の中に「詰まらないガラクタに詭弁を使ってもっともらしい銘を付けては大儲けしやがる・・」という一説もありやなしや・・。
わたしも儲けようとして?沢山のぐい呑みを作りましたが大分売れ残ってしまいました。これ幸い!、先日我が家でスキークラブの暑気払いの呑み会をしたとき、好きなものを持っていってくれとお願いしました。
みなさんのお土産になったかどうかご機嫌でお帰りになった後まだこんなに残ってしまいました。利休に言わせれば木守り・・が取り忘れたというより風情がありません。
これからしみじみと深まる秋をお酒と共に実感する良い季節になってきました。体の為にもお酒はこの時期、常温でお召し上がりください。
残り柿・・ですが程よく熟しているようです(笑)。
次回の更新は 10月 1日となります
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[No.192] ご飯茶碗2 価格 1個 700円 '19. 8. 1 up
( 140 X 55 mm, 125 X 60mm )
以前にもご紹介しました(No.188)ご飯茶碗研究の一環です。
昔から和食のためにだけ研究されてきたご飯茶碗、あまりにもシンプルでそして奥の深い食器です。
今でこそ多様な食事を楽しむ時代になりましたが長い年月、朝、昼、晩の食事に無くてはならない食器でした。
そして家庭によっては誰それの茶碗、と使う人まできっちりと好みがあって決して使い回しなどしない独特の文化を持っているのでした。
そんな奥の深いものに手を染めるなんて大恐れたことですがそれでもあえて挑戦してみたいのです。
いまでこそ健康的な食事、ということで和食も随分国際的になってきました。そこで使われるお茶碗、海外の人にはどう見えるのでしょう。
もっと違った見え方をしても良いのではないでしょうか。
次回の更新は 9月 1日となります
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[No.191] 飴色茶碗 価格 1個 700円 '19. 7. 1 up
(約共に 85 X 75 mm )
いつのまにやら世の中大きく生活が変わってしまったと感じます。
延々と培って来た暮らし向きの中で、埋もれてしまって二度と日の目を見なくなってしまった物が沢山あることに気が付くのです。
私が陶芸を始めたころ、電気窯でした。当時そこで出来上がったものでも私としては凄く感動した記憶が今でも鮮明に想い出されます。
それから幾年かして燃料に灯油を使いロータリーバーナーで噴霧焼成した時期もありました。そして今では薪を燃やして陶芸をするようになりました。
つまり時代に逆行して陶芸の原点に立った気がするのです。薪を焚いて高温にする、煙は出る、灰は飛散る、火炎は揺れる、作陶した品物はそこまで行って初めて神の領域に委ねてくるのです。
人の作為はすべて打ち砕かれて真っ赤な火の玉となって姿を変え、ときとして形までかえて神からの贈り物として届けられるのです。
そんな事を思うとき、私たち人類がまだ経験したことのない世界を見て来た証人としての崇高なものに見えてくるのです。素朴なお茶碗ですが大したもんだ。
次回の更新は 8月 1日となります
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