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[No.170] 丼と併せぐい呑み 価格  1対 3000円 '17. 9. 1 up

       ( 140 mm x H 75 mm , 70 mm x H 50 mm )


カナカナカナ・・・、というヒグラシのもの悲しい鳴き声がする季節になりました。もはや夏も終末期です。


縄暖簾の小料理屋さんでヌル間のお酒を注文すると「お通しにどうぞ・・」ってこれまたまだ多少温かみが残っている小ぶりな里芋が小鉢で出されることがあります。


あれ?、ぐい呑みと小鉢の模様が何ともおそろいの柄ではないでしょうか。途端に嬉しくなって女将の方に顔を向けるともうそっぽを向いています。


まあ、声をかけるほどのことでもないですが何か儲けものをした気分に思わず顔がにやけてしまいます。


料理や味付けに小気味のよい演出も素晴らしいことですがこういった器一つにしても充分にホッコリさせる演技力があるのです。

魯山人と言う人は料理と器、とくにもう器を作る時から盛り付ける料理とそれを食する人の顔まで思い浮かべて作陶したとか・・。

次回の更新は 10月 1日となります


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[No.169] 盃ぐい呑み 価格  1個 1000円 '17. 8. 1 up

       ( 85 mm x H 50 mm , 88 mm x H 50 mm )


ファッション業界もあれ・・?、なんか季節外れじゃないの。ってゆうくらい思いのほかのファッションショーが開かれることがあります。


そこは何といってもクリエーターたちは時代の先々を見通して精進し新作の発表に勤めているのです。


さて自称、陶芸界のクリエーターと自負する私めとしましてはあと間もなく二か月もすると秋。秋と言えばお酒の美味しい季節が巡ってきます。


「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」分別のついた大人に愛される酒器を求めて今日も研鑽しています。


誰ですか?「ただ卑しいだけだろう・・」なんて言ってる御仁は。

巷でどんちゃん騒ぎして政治を批判するのも酒道・・、そして萩の可憐な花びらを盃に浮かべて行く夏を憐れむのも酒道。

次回の更新は 9月 1日となります


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[No.168] 墨流し風紋ぐい呑み 価格  1個 1000円 '17. 7. 1 up

       ( 67 mm x H 55 mm , 67 mm x H 46 mm )


陶芸の内でも比較的気楽に制作できるのはなんといっても「ぐい呑み」ではないでしょうか。


そんなことから事あるごとにぐい呑みはちょいちょい作る機会が多いのです。つまりそれだけ駄作が多いと言うことになるんでしょう。


しかしたまには「おう!、これは・・」と言う作品も稀にできることもあるのです。


だいたい私の作るぐい呑みの等級は三段階となっています。1000円、500円、タダ・・・


それでもお酒好きな方が余興にお持ち帰りしていただけるので在庫はほとんど残りません。

今日は稀に、1000円・・という品が窯から出てきたかな・・・。まあ、これもお遊びとしてお許しください。

次回の更新は 8月 1日となります


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[No.167] 小鉢二点 価格  対3,000円 '17. 6. 1 up

       ( 100~105 mm x H 65 mm )


今回は食器としての小鉢を提案してみました。


凄く大きなお皿に小さな料理、ドレッシングをちりばめて・・・という洋食に出合うこともあります。


しかし、日本食の江戸料理などにあってはまあどちらかと言うと質素な盛り付けが好まれるようです。


そして熱い食事でも、冷たい食事でも手に持つことが基本ですから熱の伝わらない器であることが好まれます。


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我が家の食器の中にもこの中くらいの大きさ、小鉢をそろえようと思います。

次回の更新は 7月 1日となります


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[No.166] 茶碗「雪解け」 価格  3,000円 '17. 5. 1 up

       ( 95 mm x H 75 mm )


日一日と言う表現の陽射しもここにきて一段とその輝きの度合いを高めるようにしてきています。

実際、テレビの天気予報のお姐さんたちの言質を借りるまでもなく紫外線をはじめお天道様の放つエネルギーは真夏のそれと大差ないものになってきました。

春夏秋冬、日本の四季には多くの極端が含まれていて冬に思う夏よりもはるかに実際に味わう夏の厳しさに毎年のこと戸惑うばかりです。


冬に焼いたやきもの・・・では、時としてこれはどうも・・・って思うものもあります。

しかしその冬の鑑賞で思うこともイザ初夏を目の前にして不評だった茶碗が意外と季節にマッチして居たりして驚くことがあります。

爽やかな薫風のこの時期、茶道の醍醐味は何といっても「野点(のだて)」に尽きると思います。


そして爽やかな若葉とその緑陰の強さに負けじ劣らずの力強い釉薬の暴れ方も程よいほどに馴染んでいるのです。

新緑の野山に谷川上流の雪解けの清流が岩に激しくぶつかりながら駆け下りていく・・・。いや〜、陶芸ってホント面白いですね。

次回の更新は 6月 1日となります


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[No.165] 素朴な茶碗 価格  3,000円 '17. 4. 1 up

       ( 90 mm x H 55 mm ・ 100 mm x H 60 )


今日もこうして茶碗にこだわっています。

わざわざ「ご飯茶碗」というように茶碗の前にに用途を述べているようです。かように茶碗と言うのは広い用途があるのです。

昨年のお正月にご紹介しましたが我が家の食器の全てを自作で摂り賄おうと挑戦してみました。


その全貌はと言いますと取りあえずは日常使うであろう小皿、中皿、大皿、茶碗、どんぶり、鉢・・あとは我が家では酒器・・となるようです。

そして折に触れてその内容も工夫しながら充実していかなければなりません。

つまり、どんぶり・・鉢・・、の間にも小鉢・・とか盛り付ける料理によってその趣や大きさも変わって必要とされてくるのです。


普通のご家庭でしたら今度、あんなふうな小鉢でも買ってくるか・・・と言うところですが私の場合、作ってみるか・・と言うことになるのです。

食器の図柄もあまり料理を限定させないものそれでいて陶芸の作品として奥の深いものを求めようとするのは・・難しいものです。

次回の更新は 5月 1日となります


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[No.164] 抹茶碗「蕾」 価格  3,000円 '17. 3. 1 up

       ( 95 mm x H 70 mm )


千利休の求めた侘び寂びの世界にはややもすると私たち世俗の人間を小ばかにした趣が無きにしも非ず・・と感じることもあります。

ひとは彼の見出す美の世界観にこそ真の審美眼を有する稀有な存在だといいます。そして同じ世界観を有する弟子を育て広めていきました。

私が思うにあの人は詫び寂びのあるがままに自身の感情を逆に封じ込めて・・崇高なものとして大事にした。もうその時点で決して詫び寂びの佇まいではないと思うのだけれど。


窯から取り出そうとしたとき思わず「チェ!・・」と漏らした感情。しかし、手にとって意味不明なヒビ状を眺めウ〜ムと天を仰いだ時、そこには厳しい冬を過ごした小梢の先に春の息吹「蕾」が宿るのです。

改めてこの茶碗と小梢の先の蕾と気持ちをつなげてみると、まさしくこの茶碗の銘は「蕾」となって美しいと感じるのです。

私もこんな見方ができるようにしてみると詫び寂びはそここに有るんではなく人の心のありようだと言うことがわかるんです。


でもあの人は茶碗を知らない瓦職人に茶碗を10個ほど作らせてそして弟子たちに気に行ったものがあったら好きに持っていかせました。

残ったひとつを自分のものにして銘は「木守」・・つまり晩秋の柿の木に一つ残った木守柿のことです。「木守」と名付けられたこそ名器となったのでしょう。

次回の更新は 4月 1日となります


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[No.163] 茶碗「泡雪羹」 価格  3,000円 '17. 2. 1 up

       ( 90 mm x H 75 mm )


泡雪羹・・・、泡立てた卵白に砂糖と香料を加え寒天で固めたお菓子のこと、淡雪ともいわれるそうです。そんな銘を付けてみました。

釉薬は元々完全に溶けた状態では透明になってしまいますが、発泡させて白色釉がうまい具合に留まってくれました。

沢山のお茶碗を作ってきましたが今回のお茶碗は轆轤目を少し強調してアクセントにしてみました。

轆轤目とは粘土の塊を轆轤の上で器を形作るとき引き上げられた器の縁に螺旋状の縞模様がでることをいいます。

本来はもう少し目立たない様ならせんが現れますがそれを強調してみました。この轆轤目はときとして少し嫌味を感じさせてしまうこともありますが加減が難しいです。

できるだけ自然発生的に現れたものはそれなりの美しさも伴いますが具合によっては手にすっぽりと気持ちよく収まってくれそうです。

この土は以前にも書きましたが失敗の多い土でしたがこのような茶碗にするとその良さを十分に発揮してくれます。

窯の焔に十分な酸素を供給せずに還元炎燃焼では綺麗な緋色が現れてこれぞまさに陶芸の醍醐味と言えると思います。

次回の更新は 3月 1日となります


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成 2 9 年 ( 2 0 1 7 )

新年明けましてお でとうござい ます

本年もよろしくお願 いいたします





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昨年の一年間、私の使った粘土は志野藻草土・・と言うものでした。

粘土の性質で言えばこんな粘り気の少ないもので成形ができるの・・と言う不安でした。案の定、かなり手こずりました。

然し悪い面ばかりではありません、今までの出来上がりは石のようなものばかりでしたが実に土を感じさせてくれる風合いが優れていました。

今年からはひとつの土にこだわらず用途に応じた土をインターネットを駆使して求めて行こうと思います。



よくお正月相場・・なんて言いますが、この花瓶の値段は間違ったんじゃないの?。

いえ、野菜だって魚だって不作や不漁の時は目が飛び出るような価格の昨年でしたね。

実はこの花瓶は奇跡的にも生き残ったたった一つなのです。そのほかの日の目を見ないで土に戻ってしまった

仲間の分までこの世に百年と言わず千年もその形をとどめてもらいたい。

No.162  「エジプト風紋花瓶」  '17. 1. 1 up 価格  50,000 円 (箱なし送料込み)

           (13 x H 25 cm)
次回の更新は 2月 1日です


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[No.161] 網目紋鉢 価格  ペア・3,000円 '16.12. 1 up

       ( 105 mm x H 70 mm )


規則正しい連続模様の美しさにある種のあこがれもあります。伝統的工芸品に見られる計算し尽くされた緻密な形状から醸し出されるリズム感。

布地においても味わい深い無地の色彩かと見まごうほどに細密な微細模様の江戸小紋など。そこには職人の手による芸の見事さに感心しないわけにはいきません。

一説によるとその江戸小紋模様ですが御上からの通達により質素を求められた町人と職人のなせる業と言います。見た目は一見地味に見えるがその奥深いところに贅を凝らした仕掛けがあった・・と言うところでしょう。

ところで入門編・・に「アッ、素人にも描きやすいかも・・」という網目模様。実際に描いてみたら随分難しい・・・。

たしかに練習で描いてみるとフムフム、こうして続けていけばいいんだな。と思ってイザ筆を執ってみると大きな落とし穴がありました。

そこには技術以上にまず人間性、単純な形状を正確にしかも根気よく続けていくことが求められているのです。

最近では文章を書き写すことですら「コピペ」などでアッと言う間に転載することも可能な世の中になってきています。

わたしも来年には75歳、そろそろじっくり腰を据えてオッチョコチョイの老人からの脱皮を図らなければならない年頃に気が付き始めました。

次回の更新は 1月 1日となります


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