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[No.80]ぐい呑み鉄杯 価格 ●一対３０００ 円（箱なし送料別） '10. 2. 1 up
( 各々 6 x 5 cm )
歩いて至近の距離に友人がいると言う事はまことにありがたいことです。
お互い年はとっていますが「遊びに来た・・」とは決して言いません。頑固からではなく、それぞれにしなくてはならない事がいっぱいあっての上で
のことでお互い無理強いはいたしません。
風もなく暖かな日、玄関先で日向ぼっこしながら桜のつぼみは・・・なんてボケッ！っと枝を見上げていると、同じようにボケっとしながら向こうの
桜並木を散歩中の友人が通りがかります。
「・・立ち話もナンですから・・」「・・支障がなければすこし遣りますか・・？」こんな日が１年に２〜３回あってもいいじゃないですか。
かしこまらず気楽でいて気も休まる酒器、ぐい呑み茶碗はそんなときにぴったしなんです。今日のような機会には落ち着いた鉄色、自然に出来た模様も
会話の邪魔もせず素直に脇役に徹してくれそうです。
「オッウ・・！？、おぬしの器の方がよけい入りそうじゃのう・・？」「さようかな？・・さすれば、次の一杯は器を交換してしんぜようぞ・・」
いつまで経っても大人になりきれない隠居たちでございます。
次回の更新は ３月１日です
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[No.79]正月杯 価格 ● ３０００ 円（箱なし送料別） '10. 1. 1 up
( 9.5 x 8.5 cm )
新年明けましておめでとうございます。
今年も精力的に失敗を恐れず陶芸にチャレンジしてまいります。あくせくして制作した諸々も幾千年もすればまた土となってこの世に還ります。
そう思うと人生のはかなさを想い永遠の輝きとは一体どこにあるのかと戸惑いを感じずには居られません。
新年のご挨拶に・・と作品を探すうちに「・・ああ、本当に嫌になってしまった。」。
「幸三郎よ、おまえはどこに行こうとしているのだ！！そんなに他人さまから”上手だね！”なんて期待して作陶してるんじゃないだろうね」
もっと原点に戻って、あの１２５０℃の炎の感動を伝えられるような作品を表現しようとは思わないのか？、薄っぺらな、軽くて一見”きれいだわ”
なんていうものは巷の陶芸師に任せようじゃないか。だれも欲しがるようなものでなくてもいいじゃねーか！！。
オンリー碗（ワン）を、イイカ俺はオレの魂は幸三郎、お前に託したぞ！
新年の決意はすぐには結果に出ません、これから一歩一歩近づいていければと思います。長い目で見てやってください。
次回の更新は ２月１日です
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[No.78]酒器二セット 価格 ●３０００ 円（箱なし送料別） '09. 12. 1 up
( 各々 12 x 8、 3.5 x 7.5 cm )
しばらく”ぐい呑み”だとか小ぶりの”酒器”などを作っていましたがこの頃また徳利、さかずきなどに興味を持ってきました。
やれ銘酒だの、地酒の極み物だのと良いお酒を呑むのが夢のような気がしていました。結局それらは”旨い”だから呑みすぎてしまう。
それは身体にもよくないし、サイフにもよくありません。しかもそれだけたくさんの酒税という税金を納めることになります。
本来、良いお酒というのは食事をよりおいしくするための脇役でなくてはならないもの・・というのが私のお酒に対する想いです。
そんなに高級なお酒でなくとも程よくお燗をして嗜めば嗅覚も敏感になり食事もおいしくなり血のめぐりも増し程よく酔うことができるのです。
温めたお酒をじっくり味わうことはそうたくさん飲めるものではありません。身体にもサイフにも優しいのがこの酒器なのです。
次回の更新は １月１日です
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[No.77]取っ手付き水差し 価格 ●５０００ 円（箱なし送料別） '09. 11. 1 up
( 22 x 16 cm )
陶芸をしていてしかも轆轤による成形に何も疑問を感じない・・つまり”無”の心境でその同心円を作り続ける事は相当な修業がないと
その単調な重圧に押しつぶされようとします。
従ってその重圧によるプレッシャーから少しでも逃れようと柔らかいうちに少し形をいびつにしたり口元をいじったりします。
大概の場合その作意は”いやみ”となってわざとらしさが独り歩きをしてしまいます。
陶器は日常の用をたす”雑器”と考えればそう目くじらを立てることもありません。しかし、日常雑器とはいえ現代の生活様式の中で蛇口をひねれば
水は出てきますし今更水差しもあったもんでは無い・・と思います。
そんな生活様式の中で昔からあった日用雑器で消えかかりそうな器は数知れません、お酒だって今は紙パックが多はやりですが少し前は一升瓶、それ
以前は貧乏徳利、でも花を活ける花瓶として生き残り、片口だってその用は無くなり料理屋さんでは漬け物を盛る器として生きています。
実は優れた機能を持つものはその姿も案外と美しいものです。私もそんな夢を見ながら水差しと言う名の花瓶を作り続けたいと思います。
次回の更新は １２月１日です
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[No.76]壁掛け一輪挿−２ 価格 ●複製応じます、３０００ 円（箱なし送料別） '09. 10. 1 up
( 5 x 25 cm )
すっかり秋も深まりました、No.72 でも一輪ざしをご紹介しましたがこの季節どうしてもこのタイプの花瓶にこだわります。
余命いくばくもない野の花、たばねてぶち込むほどの量はありませんがさいごのコスモス１〜２本だとか風情を楽しむには絶好の季節です。
私のイメージでは板塀だとか木の柱に吊るしたい一輪挿です。残念ながら我が家にはそんな柱も板塀もありません、現代の家はそっけないです。
そしてこの季節、忘れてならない草花”すすき”なんか花瓶に活けてみました。秋風に頼りなくそよぐ
すすき、そしてそれを活ける花瓶も頼りなく・・・、まさしく秋を感じる感性を追求したくなります。
この手の作品は同時にあと３点も作ってみました。よろしかったらお分けいたします。
表題の作品は私の友人がまだ発表しないうちにつむじ風のように現れて奪い去ってしまいました。ありがたいことです、もう一回駄作を焼く燃料代を
頂きました。
次回の更新は １１月１日です
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[No.75]晩夏花瓶 価格 ● 円（箱なし送料別） '09. 9. 1 up
( 18 x 11 )
陶芸の良さって名工の作品を見に行ったり本で写真を見てナルホド・・・と想う他に自分の手の中で実感していくことも大切な過程があります。
上手い下手・・と言う概念を超えたものの本質が何であるのかと言うことが人にはあまりうまく説明は出来ませんが判って来る気がします。
たとえばこの花瓶、サイズ的にはごく普通の１〜２輪差しの大きめの花瓶と思います。形もどっしりしていますが重量が９５０ｇもあります。
つまり概念的に一般生活に供しようとするにはあまりにも”無骨”、扱いにくい、第一重いと言うことは現代社会においては致命的ではありませんか。
陶芸の工程の中で轆轤成形、高台削り、乾燥、素焼き、絵付け、施釉薬、を経て本焼きと言う段階で作品になるわけです。しかしその工程が移る段階
で作品は常に厳選されて途中脱落していきます。それは作家としての審美眼が”許す””許さない”の審査をした後次の工程に作品は進むことができるのです。
良くある話ですが・・、学級クラスの中で「お前はどうしようもない人間だよな・・」と言う人物が成人し、世の中の荒波に揉まれる内”こいつ・・
特異な人間だよネ”と言う人が良くいます。
つまり、この花瓶は各工程の学級で最低限の評価で生き延びて本焼きの窯に入りました。”ヤッパ見てくれの悪さは最初から思っていた通りサ”・・
でも、窯から出て私の鉄拳の処罰にもあわずのうのうと生き延びています。ナンデダロウネ？
次回の更新は １０月１日です
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[No.74]焼酎カップ 価格 ●それぞれ１５００ 円（箱なし送料別） '09. 8. 1 up
( 容量 概ね八分目で ２００ｃｃ )
自分が日本酒好みなのでついつい作る酒器も日本酒用のものが多くなっていました。スポーツ仲間や知人のなかには焼酎派と言う人も少なくありません。
そんなこともあり私自身最近は焼酎も口にすることが多くなってきました。濃いお酒は体にもよくありませんし、そうアルコールに強い方でもありませんので
当然なにがしらかで割って薄くして飲みます。
そんな時どうしても適当な器はグラスしか見当たりません、ビールならともかく・・・ヨシ！それなら作ってしまえ、で出来たのが今日ご紹介の焼酎カップ
です。
素地の粘土は半磁器土を使っていますから器ごとギンギンに冷やしてビールを頂いても無用な泡立ちもせず使い勝手もよろしいかと思います。
こちらの作品も一輪挿し同様、注文も受け付けます、規格品ではありませんので多少の作柄に差異が生じます、ご了承ください。
次回の更新は ９月１日です
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[No.73]ミルク＆ティーポット 価格 ●それぞれ１０００ 円（箱なし送料別） '09. 7. 1 up
( 大 260cc 、小 190cc )
そもそも陶芸の日用雑器に名前を付ける事が間違いなのです、そうかと言って１番、２番・・では味気がありませんので便宜上使用目的のうち何らかの
可能性をもって命名することがあります。
私は毎朝二杯のお茶を飲むことが習慣となっています。茶碗はもう３０年以上も使い込んでいるお気に入りの茶碗です。縁には少し欠けた所もありますが
もうそこも少し丸みを帯びて口触りも面白くえも言われない景色の一部となって溶け込んでしまいました。
そして”茶”、特売日に２パック入り１２００円ほどの煎茶ですからまあ中程度でしょうか、そこでこのお茶を上煎茶並の味に入れるためにどうしても
湯の温度に気を入れたいところです。
前置きが長くなりましたが要は”湯ざまし用”としての適当な容器がほしかったのです。市販でも売ってはいますし我が家にそれらしいものもあります、
しかし飲むお茶の量が毎朝２２０ｃｃＸ２と決まっていますのでその容量を見込んで何種類かサイズをそろえてみました。
ＪＩＳに則った製品ではありませんので盲滅法に作ったもののなかから私の用途に合ったものを選び出しました。残り物で申し訳ありませんが
お使いになられる方がおいでのようでしたらお分けいたします。
次回の更新は ８月１日です
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[No.72]壁掛け一輪挿 価格 ●複製応じます、３０００ 円（箱なし送料別） '09. 6. 1 up
( 筒部分のみ 3.5 x 20 cm )
花瓶ほど大仰に構えず散歩の途中摘んできた野花を一日楽しめれば十分です。
ほろ酔いでバス停を降りて我が家までの帰り道、ふと農家の垣根から一輪はみ出た花、失敬！完璧な花盗人・・。
そんな大切な花を活けて楽しみたい方のためにこんな壁掛けの一輪挿シリーズもちょいちょい up していきます。ご期待下さい。
取っ手は粘土そのものを手捻りし更に焼き締めました。
もともと平べったく伸ばした粘土を丸棒に巻きつけた形状の姿です。接着を強固にするため押印でさらに
強化しました。
口元は和服の襟元をイメージして合わせ襟にしてみました。
この手は注文も受け付けます、規格品ではありませんので多少の作柄に差異が生じます、ご了承ください。
次回の更新は ７月１日です
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[No.71]山水ぐい呑み 価格 ●各１０００ 円（箱なし送料別） '09. 5. 1 up
( 各々6 x 5 cm )
半年振りでまた”ぐい呑み”に戻ってきました。
先日テレビ番組で人気の高いなんでも鑑定団の中島誠之助さんが新聞で面白いことを書かれていました。
私と同じくらいのお酒をたしなむようでおよそ２合くらいだそうです。お酒の選択もやかましいのですが”酒器”の選択も相当厳しく好みを取り入れる
ようです。しかもそのほとんどは現代の名工の作や、旅先で求めた新陶なんだそうで、けっして古陶なんかでは無いそうです。
「古陶は仕事の対象であって趣味の世界では無い、古陶磁器を趣味にしてしまうと感情に好悪が入り込み鑑定眼が狂ってしまう・・」と言うのです。
私たちが一般に飲食に使う器・・と言うものは本当はいわゆる雑器であり美術工芸品で飲食するわけではありません、ですからその日の気分や肴など
により使う選択肢を大きく広げて楽しみたいものです。
最近、なめる肴の類で「蕗味噌」はとっくに終わりましたが「辛味噌納豆」に凝っています。本来は新潟の魚沼地方の農家が自家用に発酵貯蔵して
作りますが、スーパーの納豆に仙台味噌で味付けし一味唐辛子で〆、薬味のネギや山椒の葉で風味を調えて寝かせます、オット駄目ダメ、お酒は
健康のために２合まで！。
次回の更新は ６月１日です
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