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[No.20]顔のレリーフ (直径 1 8 cm) '05. 6. 1up
価格 \ ●
玄関ドアーにレリーフがあります。木製の古いドアー、３０年以上我が家の魔よけ？としてここで睨みを利かせて
もらって来ました。いよいよその役目も終わりますので最後に登場させていただきました。一時期元気な子供たちの
玄関の開け閉めにドアークッションが持たず、強い衝撃をもろに受けて損傷はしましたけれど我が家玄関の顔として
永いことその存在を示してきました。日記4/16春の玄関で様子がお分かりかと
思います。
そろそろ我が家の引越し準備を始めないと、この先は引越し業者さん、解体やさん、土地改良、建築やさん等、
皆さんそれぞれ予定に従って仕事の段取りを組んでいかれる事と思います。すでに当面使わないことが予測される
食器など、どんどんとダンボールに積み込みを開始しました。
又、陶芸窯も現状のものを移動して再度設置することは持久的に持たないと判断し、処分と決定しました。
家屋改築に関しては排水、環境、その他から更地にして、土地のかさ上げもする必要があり、止む無しと考えました。
しかし、現在の窯跡にほぼ同じ規模の窯を築くことにしましたので、それまでは窯の設計や各種資料の収集などを
当面のテーマとして取り上げて行きたいと思っています。
取りあえず１２月の入居予定までこのページの「更新スタイルは暫らく変更」とさせていただきます。
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[No.19]菓子鉢 (14.5x 8 cm) '05. 5. 16up
価格 ●\ 3,000 円
現代は飽食の時代・・とも言われています。一本のバナナを５人で食べたこともありました。チョコレート
の欠片を濡らした指先で拾い集めて口にしたこともありました。初めて口にしたチーズに摩訶不思議な食感を
高級品の食材として認識するときの心の葛藤・・・。
食糧難の時代は確かに有りましたが、そのほとんどの餓え感覚は未知の新しい味覚に対する憧れだったかも
知れません。
今では、バナナもチョコレートも海外で作られた食材は好きなだけ食べることが出来ます。
私は間食という物を
ほとんど口にしませんし、おやつを食べる習慣もありません。しかし、少し違う意味合いでの間食という物には
ぜんぜんそむくことはありません。つまり、お茶をさらに美味しく戴くために・・、会話をより楽しく
するために・・など。
先日、知人のお宅で「杏の干物」をお茶うけに出していただきました。素朴でほんのりとした甘さと、薄っすらとした
酸味。そこからかもし出される風味を感じたとき、先人たちが真の素材の持ち味を楽しみ、貧しさの中にも豊かな
生活環境を作ってきた知恵を深く感じました。
乾し芋、乾し柿、乾し葡萄・・・、そんなものを菓子と呼んでみたい。
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[No.18]ジュゲムジュゲム・・・ (8x6 7.5x5.5 cm) '05. 4. 16up
価格 ●
”夏も近づく八十八夜・・・”と歌われる八十八夜とは、立春から数えて８８日目、今年は５月２日が
それにあたります。そんな訳で新茶を飲むのに「ジュゲム・・・」は如何でしょうか。
近頃の農産物には季節感が乏しいと、よく言われますがお茶、ことに「新茶」にとってはまさに季節感
溢れる飲み物ではないでしょうか。癖の無いすがすがしいのど越し、そんな新茶を今年も口にすることが
出来る喜びを「長生きしていて良かった・・」とお年よりの口から言葉がこぼれそうです。
長石主体の釉薬、下絵は呉須顔料でおまじないを唱えるように出来る限り無意味な文様を繰り返し、
繰り返し描きつづけてみました。
さあ、若葉の季節、新茶でもめしあがれ。
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[No.17]山河野草、夫婦茶碗 (6.5x8.3 6.0x8.0 cm) '05. 4. 1up
価格 ●\ 3,000 円
私が社会人になりたての頃、親父が番茶を飲んでいるところを盗み見して、「中々善い顔して似合ってる
・・・」と思ったことがありました。私もその頃の親父の年になりました。
違うと言う意見の方も多いと思います、あくまでも私の持論です、ここはひとつ私のページですから言い
たい放題にさせてください。
『番茶を好んで味わう事の出来る人は、真っ当な人生を歩んできた人だ！』(スーパーで"赤ちゃん用番茶"を見た)
外国人はどうだ？・・・そんな事を言ったらオシマイだぜ！
お茶は中国から伝わった飲み物なのに、醗酵させない日本のお茶は独特です。半醗酵の烏龍茶や完全発酵
させる紅茶に比べ、新鮮な魚を刺身で食べるようにして豊富なカテキンを薬として摂取しています。
最もお茶を薬として飲んでいる人は、例外を除いていないと思います。
あえて、緑茶と健康茶に分けると、後者はせんじて飲むというだけで(きのこ、ハーブ、こんぶ、・・・
怪しいもろもろ)お茶ではありません。
緑茶は、煎茶、番茶、ほうじ茶、玉露茶、抹茶、玄米茶くらいに分けておきましょうか、もっとも更に製法
の特徴から茎茶、粉茶、ぐり茶、豆茶・・・に分けてもいいと思います。
ここでは煎茶と番茶、同じ茶の木から採れ製法は同じですが味、香り、甘味、苦味、渋味、がぜんぜん違います。
番茶は子供の頃には、まったく理解できないビールと似た存在でした。しかし、ビールを好むようになった後も
更に数十年を要しました。(私が真っ当な人生を・・と言うわけではありません)
しかし、私にとってこの好みの苦みばしりはひょっとして、人生の味覚喪失の前兆かも・・・マサカ！
ともあれ、残された人生、番茶を入れる茶器の研究にも力を注がないと・・・間に合うかな？
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[No.16]白砂松風 ( 11x 7.5 cm) '05. 3. 16up
価格 \ ●
少し気を抜いて春めいたと思っているとマタマタに真冬が戻ってきたりします。お茶碗の中でも
典型的な椀形のお茶碗です。
伝統を守ってきた某放送会社に取ってはは青天のへきれきとも言える黒船の開国要求です。傍観者
としては良くても悪くても本当に興味の尽きない顛末騒動です。
若いお嬢さんが斬新な模様の着物を着こなしてお茶会に出席します。着物はお茶会にはチョットと
言う程度の派手さでも、それを着てくる街の雰囲気は十分すぎるほどに伝統を感じさせマッチしています。
当然、お茶の世界も時代とともに世の中の色彩感覚を取り入れて、しかも伝統的な精神性を次世代に
繋げていくことが望まれます。
真っ赤なマニキュアをほどこした指先にマッチしたこんなお茶碗でいっぷくいかがでしょうか。
こんなに伝統を重んじてきた茶の世界でもその時代の新しいものを敏感に感じて取り入れてきています。
そして新しい文化が更に開けていくのではないでしょうか。しかし無論、流派を重んじた正統派の存在を
忘れることは出来ません。そう言った伝統を見据えた上での楽しい茶席と言うものもアリと思います。
いきなり、新旧の融和によって・・・より高度なメディア媒体を構築しましょうよ・・は、気持ちは
解らないでもないがもう少し別の近づき方があったんではないの？
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[No.15]平茶碗 ( 14x 6.0 cm) '05. 3. 1up
価格 \ ●20,000 円
すっかり春めいて参りました。前回、井戸茶碗のところで紹介しましたが今回「平茶碗」です。
本来、平茶碗は夏向きでしょうか。でもそんな事はかまいません。春に向けた気持ちの開放感
をそのままお茶碗の選択肢に選べばいいことなんです。
私は信州男児なので女性の心理を一言で決め付けると、かなりとげがあると指摘された事が
ありましたので差し控えさせていただきますがますが、たとえばまるでまだ春
でもないのにスプリングコートを羽織って出掛けて、風邪を引いて帰ってくる・・・そんな
心理で良いんではないでしょうか。
冬の間、手で包み込むようにしていただいていたお茶も、春の日差しの中で香りも、色も、体
全体で味わいたい気持ちが湧いてきます。そんな表現をヤヤ深めの平茶碗に託して立てて見るのも
いいでしょう。
三寒四温、そんなに暖かな日は続きません。しかし、確実に春はそこまで来ています。
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[No.14]井戸茶碗 ( 13.5x 7.0 cm) '05. 2. 16up
価格 \ ●20,000 円
お酒もそうですが、特にお茶ほど器により味わい深い飲み物に導いてくれるものは見当たりません。
「茶道」と言う極め尽くすことの出来ないほどの精神性を重んじるドリンクがどこにありますか。
「酒道だ〜！」なんて鼻の頭を赤くして叫んでみても所詮は邪気ムンムンの餓鬼の戯言です。
高名な作家の器、四季折々にマッチした器、お茶を点てる人の心を伝える器､ 思いやり感謝する器
・・・、
抹茶碗にはおよそ２２種類の形があります。天目、桶、筒、俵・・・などですがこの"井戸"の形を
もっと薄くしたのが､平、でしょうか。
昔は茶人仲間で、一楽、二萩、三唐津と言われるわけは、茶に熱湯を注いでも土が粗いため熱が伝わり
にくく柔らかく掌に感じ、釉薬にしても赤､黒、あめ色に限られていたため抹茶の持つ緑の色を極めて
美しく引き立てます。色調に乏しい茶室内にあってそのコントラストが断然たる色彩美を発揮します。
近代、支那や朝鮮から白くて丈夫な器がやってきて極彩色を施したものも好まれるようになりました。
しかし、日本人の心の中にはなぜか「生あるものはいつかは滅び」「形あるものは土に返る」そんな
儚さを一服のお茶に託して知っていくのです。
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[No.13]コーヒー茶碗 ( 7x10, 7x10cm) '05. 2. 1up
価格 ●二個\ 2,000 円
こんなものでも作ろうと思えばへっちゃらサ。
家にいてコーヒーを飲む気になった日は比較的ゆったりと過ごすことが出来たかなと思え
ます。私自身、コーヒーを毎日たしなむ習慣はありません。むしろ緑茶はどんな環境で有れ
楽しくても悲しくても忙しくてもいらいらしていてもです。ですからコーヒー茶碗を作る
資格はあまりあると言う自覚はありません。
懇意にしていただいている方に「私は焼酎を飲みますのでそれようの器を・・」と所望されました。
しかし私自身が、いたずらで焼酎を飲むことはありますが呑み方も、味わい方も、まるっきり
理解できません。そんな人間に焼酎を飲む器は作れるわけがありません。
そうはいっても陶芸の面白いところはこんなヘボッチイ器なんかどこで何万円出したとしても
買うことは出来ないよ。と言うことで今回は、たまに飲むコーヒーカップぐらいはこんな按配
で作りましたのご案内にとどめます。というかこんなものぐらいはそれぞれのご自分で作って
ミタラ？
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[No.12]壁掛け花器 ( 28x 6 cm ) '05. 1. 16up
価格●
楽しいお正月を過ごすことが出来ましたでしょうか。
今年になってすでに二回の陶芸焼成を実施しましたが何れも不本意な出来となりました。
多かれ少なかれ、作家のピンからキリまで自分で自画自賛の部分がある程度は無いと神経が
瞑入ってしまいます。まあ、無かったとしても其の内いつかはと言う希望的観察が失敗の
落ち込みより上回っていれば這い上がってくる可能性は残されていると思います。
「焼き締め」今回の作品は釉薬を掛けていません。１０/１upの菊練りの方法による粘土を
１２/１６upの様に板状にし、張り合わせて素焼きまでは同じです。
陶器のほとんどは素焼きのままでは水漏れします。しかし、耐火性の粘土については焼き締め
と言う方法によって水漏れをしにくくさせる事も出来ます。
釉薬の主成分の中にはソーダ分(Na)が含まれます。又、粘土等土の中の主成分は珪素(Si)であり
焼成する事によりガラス質(珪酸ソーダ)が生成され水漏れしなくなります。
焼き締めはソーダの力を借りずに自分の珪素を熱により溶かして水晶にします。これは理論的な
話ですが実際にはどうなってるか私にはよく解かりません。多分、もろもろの不純物がガラス質
になったり純粋なクォーツではない珪酸がくっついて水漏れを防いでいると考えられます。
「しゃっ器」、しゃ、は火偏に石と書きますが釉薬を使わない常滑、万古などはその種類かと
思います。
仕上げに、集めた落ち葉を大量に投入し、「いぶし銀」にして見ました。かなりの煙が立ち上がり
「多発テロ！！」・・・人家まばらなころの作品でした。
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[No.11]お正月用酒器 （一揃え) 価格● '05. 1. 1up
新年明けましておめでとうございます
皆々様にとってすばらしい飛翔のお年でありますよう
心よりお祈り申し上げます。
又、本年も「幸三郎の世界」を暖かく
見守っていただきご指導、励ましのお言葉等
賜りたくお願い申し上げます。
一部、ご紹介したものもございますが我が家でお正月に使っている酒器一揃えです。
あなた様におかれましても、このページをごらんになる頃にはすっかり出来上がっておいで
かと存じます。私も一月元旦、この一番左の盃(直径１０ｃｍ）を左手からはなしません。
ホームページに詳しく記述するために容量を計測しました。正一合入ります会津漆器の片口、
盃８分入りで４杯で満タンです。つまり一杯で2.5酌です。用心用心 ！
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