MILLENIUM SHOCK

 MILLENIUM SHOCK(第一幕)

 Koichi(堂本光一)は、ショービズの若きスター。
 彼が主演するショーは好評の内にその幕を降ろそうとしていた。幕切れのフライング
・シーン。突然、ロープが切れ、Koichiの身体はステージに激しく叩き付けられる。(
ワイドショーで放送されていたシーン)だが、奇跡的にKoichiは無事だった。その時、
Koichiは確かに見た、三年前に死んだ兄(東山紀之)がゴーストとなって現れたのを。
亡兄が命を救ってくれたのだ。
 それ以来、Koichiはよく兄の幻を見る。身近にその気配を感じる。
 Koichiのカンパニーは休む間もなくツアーへ。ツアーには、列車やクラシックカーで
移動。ツアーは順調に続き、行く先々で観客を熱狂させる。
 そんなある日、仲間(Koichiのライバル)のAkira(赤坂晃)がバイクで移動すると言い
出した。義理の弟のTsubasa(今井翼)も一緒に行くという。雷もなっているのに。反対
するKoichi達。だが、2人はバイクをスタートさせる。
 嵐の山道を疾走するバイクは、古い吊り橋を走り抜けようとしていた。その時、橋が
崩れAkiraとTsubasaは崖下に転落してしまう。
 幸い、Akiraは左手を骨折しただけだった。だが、Tsubasaは大怪我を負ってしまう。
 病院へ駆け付けるKoichi、Koichiの兄の妻だった義姉(鈴木ほのか)、リーダー
(篠井英介)。そこでKoichiは医師に意外な質問をする。「Tsubasaは踊れますか?」。
 驚く義姉やリーダーの前で、Koichiは強く言う。「何があろうと、何が起ころうとショー
は続けなければ。兄貴もそう言ってた。自分ひとりでもショーの幕を開ける。」そう言い
残して、Koichiはステージへと向う。
 Koichiがたった一人で幕を開けた“Japanesque”。そのステージで、兄の幻を見た。
踊っているTsubasaの幻影も見た。
 やがて一人二人と、カンパニー・メンバーが加わって来てくれた。そして、義姉と
リーダーも。カンパニーの協力を得て、Koichiの“Japanesque”は大成功する。
 この公演を見たブロードウェイのエージェントが、ニューヨークの公演の話をもち
かけて来た。Koichiとカンパニーにとっての大チャンスだ。
 だが、義姉は強烈に反対する。「ブロードウェイは夫の命を奪った街。あの街へ行け
ばKoichiもあの人と同じ運命を辿ることになる。この話はなかったことにしよう」。
 激しく対立するKoichiと義姉。だが、Koichiの決心は変らない。日本で最後となる
『Hamlet』のステージを終えると、Koichiは義姉とカンパニーに別れを告げ、一人
ニューヨークへと旅立っていく。

⇒配役   ⇒概要(第二幕)   ⇒感想