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2016-8、フロント足回りから異音がします。
ハンドルきるとギュー…、デコボコ道ではギシギシ。
17歳にもなってこれではただのポンコツになってしまいます。
カッコ悪いので原因を探して修理します。
原因として考えられるのは、フロントサスアッパーマウントのベアリング、
各ゴム、各ボールジョイント、ステアリングラック辺りでしょうか。
ジャッキアップした状態では異音は出ないので、ハッキリと確定出来ません。
以前、リアショックアブソーバーのオイル漏れ修理で、カヤバのローダウンサスを入れてあります。
この時、アッパーマウントとかの純正部品を使いまわすのですが、
本来新品部品に交換するベキなのですが、用意しなかったのでそのまま古い部品を使いました。
とりあえずこれを新しくしてみようかと。
その他、ステアリングラックブーツもかなりガサガサなので千切れる前に交換。
ついでにスタビライザーのゴムも千切れてきているので交換。
ボールジョイントのブーツも用意しておきます。
購入した純正部品は全部で\50,000。高…。Y30と違って製廃でないだけ良いか。
フロントサスのリフレッシュから。
上画像左側が新品部品。これだけ交換します。
分解して古い部品を撤去、掃除。
組み立てました。今回はブーツ付です。
取り付けました。
次にリアサス。
上写真上半分が交換する新品部品、下半分が取り外した廃棄部品です。
金属部品は特に劣化していないので使いまわします。
これでサスペンションのリフレッシュは完了したわけですが、異音は治まりません…。
でも乗り心地がちょこっと良くなりました。細かいガサガサした振動がなくなりました。
嫁さんは違いは全く分からないと言っていますが。自己満足。
次はステアリングラックのブーツ交換。右側から。
辛うじて千切れてはいませんが、多分引っ張ったら千切れます。千切れる前に交換。
まずはタイロッドエンドのボールジョイントをナックルから分離します。
曲がっているコッターピンをまっすぐにして抜き、19mmのソケットでボルト端までナットを緩めます。
プーラーを使って分離します。
ナックルのジョイント部をハンマーでたたくと外れると聞いた事があるのですが、外れませんでした。
タイロッドエンドを外します。
ブーツ交換後にトーの調整が狂わない様にする為に、現状の位置を記録しておきます。
タイロッドエンドとタイロッドの現状の上方向が判るように、マーキングしておきます。
ロックナットをギア側いっぱいまで移動し、タイロッドエンドとの距離をノギスで測定しておきます。
タイロッドエンドをはずしたら、ブーツを外します。
新しいブーツにはギア側の固定用にワイヤーが入っていたのですが、実車はタイラップでした。切ります。
車体斜め前方下から撮影しています。写真右下にATオイルパンが見えます。
ステアリングラックのブーツの中身、初めて見ました。
ボールジョイントは健康です。ガタはありません。青のグリースが付いていました。
全く問題無いので、余計な事はしないで、触れないでおきます。
5年前の車検でタイロッドのボールジョイントにガタがあり車検に通らないとの事で、
車検整備と一緒にタイロッドを交換してもらっています。
ここまで含めて交換したのでしょうかね。綺麗でした。
ラックギアです。黒いグリースがたっぷり塗ってあります。モリブデンでしょうかね。
パワステオイルが漏れている様です…。あ〜ぁ…。
ステージアのパワステのオイルシールは部品で出てこない様です。
リビルド品は\33kしてます…。
緊急でどうにかなる訳でも無いと思うので、とりあえず見なかった事にして新品ブーツを付けておきます。
新品のブーツにはワイヤーが入っていたのですが、番線をシノで絞める要領で良いのでしょうかね。
サービスマニュアルには何も書いてないしブーツに取説も無いので、
素人の私にはこれであっているのかどうかワカリマセンが、
大きな力がかかる部分でも無いし特に問題無いと思います。
右側完成。多分5年前のタイロッドエンドブーツは綺麗だったのでそのまま使いました。
ちなみにタイロッドエンドのブーツは、大野ゴムのDC-1125、購入時@\349、
ナックル下のボールジョイントのブーツは、大野ゴムのDC-1634、購入時@\641を用意しておきました。
次に左側も同様に交換します。
当たり前ですが、右ハンドルなので左側はラックギアはありません。
右同様パワステオイルが漏れています。
ここで重大な発見がありました。
左のナックル下のボールジョイントがガタガタです…。
ブーツは破れてないみたいなんですけどね。
ボールジョイントは部品では出ないので、トランスバースリンク(ロアアーム)交換です…。
左右で\36,700の追加出費。
でも異音の原因はきっとこれです。
2016-9-10、ロアアームを交換しました。
ボールジョイントの所のコッターピンをまっすぐにして抜き、22mmのナットを取ります。
テーパーから抜く訳ですが、これが抜けない…。
とりあえずハンマーでたたいてみたのですが、ダメでした。
でもプーリープーラーがあります。
プーリープーラーをかける為にはサスペンションのオシリが邪魔でスペースが足りません。
ナックルを下に移動しました。
180度対角に爪をかけられなかったので、その結果締め上げるボルトがまっすぐになりません。
それでもどんどん締め上げていったのですが、テーパーが外れる前にアームが捩れてしまいました。
テーパーに対してまっすぐ力がかかっていないからいけないんだと思います。
ジョイントリムーバーは持っていません。
ナックルをハンマーでたたくと取れると聞くのですが、やっぱり取れません。
テコを使ってもとれない。どうしよう…。
ナットは使いまわすのですがロアアームは再利用しないので、ナットを外してネジのオシリをハンマーでガンガンたたきます。
かなり勢い良くたたいて、やっと外れました。良かった。
異音が疑われている左側のボールジョイントは、オイルっ気も無くスカスカ。
ボールには1mm位の隙間がありました。
テカっているのは外す時に使った5-56です。
ブーツは破れてはいないのですが、スコっと抜けました。密着力はありません。
反対側(右側)も同程度に苦労しました。こちらはグリースが残っていてガタもありませんでした。
ガタが無くなり、異音も無くなりました。
が。直進性が良すぎる。ハンドル切るのに疲れる。
ロアアーム交換によってトー角が狂ってしまった様です。そりゃそうだ。
アライメントの調整をします。
フロント足回りのリフレッシュが完了した所で、後はリアのドライブシャフトブーツが気になります。
ガサガサです。まだ破れてはいないのですが、多分引っ張れば千切れます。
グリース撒き散らす前に予防交換しようと思います。
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