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2010-11-20、サスペンション交換をしました。
2011-4-10、冬タイヤが偏磨耗してました。リアの内側。
それから、リアが跳ねる様な感じ。
なので、アライメント調整と1G締めをやってみます。
今日は時間が無いので、とりあえず簡単なフロントの1G締めだけ。
KURE 5-56 をたっぷり吹いておきます。
フロントのブッシュは上写真矢印の2箇所だけ。
フロントタイヤを外して、硬く締まったボルトを緩めておいて、タイヤを取り付けて1G状態にします。
うちは、
こんな事が出来る環境なんです。
ただ、リアのマルチリンクはもうちょっと考えないとこの方法は通用しないと思います…。
ちなみに、サス交換してからこの時までの間に車検受けました。
そしたらタイロッドエンドのボールジョイントにガタがあるから交換しないと車検通せないと…。
なので交換してもらいました。当然フロントトーは調整した事になります。
ステージアのフロントはトーしか調整出来ないので、フロントは完了です。
2011-4-30、リアの8箇所のブッシュ1G締めと、アライメントはキャンバーとトーの調整です。
まずアライメントを測定してみます。
たいらそうな場所数箇所で測定、それなりの値が出た所を基準にします。
地面のタイヤの位置にガムテを貼っておきます。
キャンバーはL型定規2個を組み合わせて、ソケットレンチのソケットを錘にした水糸を垂らして測定。
下側のL型定規の値を測定します。100mmから差し引いた値は下記。
左前 |
7mm |
8mm |
右前 |
左後 |
11mm |
12mm |
右後 |
これを角度に換算するには、Excelで下記計算式を書きます。
=ATAN(上記読み値/250mm)/3.141592x180°
左前 |
-1.60° |
-1.83° |
右前 |
左後 |
-2.52° |
-2.75° |
右後 |
サービスマニュアルによると、リアは、-0°55'±30'。
" ' "の部分は多分60進なので、0.92°±0.5°といった所だと思われます。
フロントは、-0°35'±45' なので、0.58°±0.75°。
左前 |
-0.58° |
-0.58° |
右前 |
左後 |
-0.92° |
-0.92° |
右後 |
フロント、リア共、かなりネガキャンになっていますが、フロントは調整出来ません…。
次にトーの測定。
トーは、左右のタイヤの溝までの長さを測定。高さ方向は缶コーヒー。
webで"DIY"、"アライメント" 等で検索するとよく出てくるやり方です。
測定値は下記。
前輪前側 |
1570mm |
前輪後側 |
1564mm |
後輪前側 |
1608mm |
後輪後側 |
1615mm |
この測定値から、前輪トーアウト6mm、後輪トーイン7mmという事がわかります。
ただし、これは缶コーヒーの高さでの値。
一般的には、タイヤ外形最前端と最後端との差を言うのだと思います。
なので、下記図に従って変換します。
タイヤサイズ: mm / R inch
タイヤ外径の半径:
タイヤ外径の直径:
上記234mmは、Excelで、
"=SQRT(315mm^2 - 211mm^2)"
で出します。
測定値からの変換式は、Excelで、
"=測定値/234mm*315mm"
という事で、前輪トーアウト8.1mm、後輪トーイン9.4mmです。
なんか…ひどい値です。まっすぐは走るんですけどね…。
サービスマニュアルでは、前輪トーイン0mm〜2mm、後輪トーイン3.7mm〜トーアウト1.5mm。
フロントはネガキャンが基準値以上についているので、
これくらいトーアウトでも良いのかと思います。
フロントキャンバーは調整出来ないし、まっすぐ走るしタイヤの偏磨耗も無いのでこのままでもいいかなぁと思います。
リアはまずネガキャンをせめてフロント同等まで抑えたい所です。
トーインも大き過ぎ。要調整です。多分偏磨耗はこのトーインのせいです。
調整します。
上画像は左後のタイヤを外して撮影。写真左側が前です。
1G締めの対象は、ロアアームの車体側2箇所と、フロントアッパーリンクの両端。
リアアッパーリンク(上写真左側)の両端とラテラルリンク(上写真右側)の両端。全部で8箇所(片側)。
リアアッパーリンクの車体側がキャンバー調整のアジャストボルトになっています。
また、ラテラルリンクの車体側がトー調整のアジャストボルトになっています。
上写真は左後のキャンバー調整ボルト。後側から前に向かって撮影しています。
中心マーク(?丸穴)がほぼ真下を向いています。
上写真は左後のトー調整ボルト。車体真下に潜り込んで後に向けて撮影しています。
中心マークはやや左に寄っています。
ドライブシャフトが邪魔で見難いです。
上写真は右後のトー調整ボルト。車体真下に潜り込んで後に向けて撮影しています。
中心マークはほぼ真上を向いています。
上写真は右後のキャンバー調整ボルト。後側から前に向かって撮影しています。
中心マーク(?丸穴)がほぼ真下を向いています。
とりあえず8箇所x両輪の16箇所全てを緩めて、ちょこっと(30m位)車を動かしてみます。
なんかネガキャンが大きくなった様な…。
ブッシュの遊び分が目一杯ネガキャン寄りになってしまったのでしょうか。
ブッシュがへたってるからかも。
それからジャッキアップ(標準装備のパンタジャッキ)して、
更にガレージジャッキをロアアームのスタビ取り付け部辺りに当てて、1G状態とします。
そして締め付け。キャンバーは2目盛り位動かしてみたのですが、ネガキャンが逆に若干大きくなってる…。
再調整で調整幅目一杯にしてみたのですが、結果、調整前と同じ位…。もうこれ以上無理です。キャンバー調整終了。
次にトーの調整。
1回目の調整でトーイン9.4mm→トーイン6.7mm、2回目の調整でトーアウト1.3mm。
最終的にアジャストボルトは45°位回してあります。
暗くなってきたので終了。この状態で様子見しようと思います。
調整後のデータは下記。
キャンバー
左前 |
-1.60° |
-1.83° |
右前 |
左後 |
-2.52° |
-2.75° |
右後 |
前輪トーアウト8.1mm、後輪トーアウト1.3mmです。
2013-6、フロントタイヤが内減りしてきたので、フロントトーを調整してみます。
タイロッドのナットを緩めて、ロッドを90°位伸ばす方向に回します。両方共。
結果、缶コーヒーの高さでトーアウト方向に3.0mm。
という事でトーアウト4.0mmになりました。
走ってみると若干パワーが落ちた気がします。カーブの時にハンドルが重くなった気がします。
サイドスリップがゼロからイン方向になった為かと思います。
まぁでもこれで偏摩耗が少なくなればいいかなと思います。
2013-11、タイヤ交換。と同時にアライメントを変えてみます。
従来は、キャンバー
左前 |
-1.60° |
-1.83° |
右前 |
左後 |
-2.52° |
-2.75° |
右後 |
前輪トーアウト4.0mm、後輪トーアウト1.3mmでした。
フロントは偏磨耗は殆どありませんでした。リアはまぁまぁ内減りしました。
キャンバーを、ボルトのガタ分ポジティブ方向に修正してみます。トーも調整。
左前 |
-1.53° |
-1.43° |
右前 |
左後 |
-2.58° |
-2.48° |
右後 |
前輪トーアウト2.0mm、後輪トーアウト6.7mmにしてみました。
2015-2、偏摩耗は殆ど無い様です。
運転のフィーリングも悪くない。
2016-9、やっぱり長期で偏摩耗(内減り)になってしまいます。
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