　　６月にはいると平地の雑木林ではゼフィルスの仲間たちが飛び出す。
　　ウラゴマダラシジミ、ミズイロオナガシジミ、オオミドリシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミなどである。
　　見つけやすいのは、写真にあるアカシジミとウラナミアカシジミだろう。曇りの日や、夕方に雑木林に行き、クヌギやコナラの木を見上げると、緑の葉先をオレンジ色の蝶が舞うのが見られるはずだ。時には林の脇の低いところに降りてきたりする。
　　

　アカシジミとウラナミアカシジミは飛んでいると分かりづらいが、止まると一目瞭然で見分けられる。
　発生時期はウラナミアカシジミが少し遅れる。
　幼虫は両種ともナラ類の葉を食べるが、アカシジミはコナラ、ウラナミアカシジミはクヌギを好むようだ。
　クリの花によく集まるが、クヌギの樹液に来ているウラナミアカシジミを見たことがある。

春から初夏の蝶（３）