コンピュータ室   2007年分

コンピュータ関連の話をします。

2007/09/16 MATE−X PCM(改)の製作
2007/09/11 DOS/V機をミドルタワー型ケースへ移行
2007/09/11 タワー型ケースへ移行するまでの経緯
2007/09/11 PCケース選び
2007/09/11 電源選び
2007/09/11 組み立て
2007/09/11 98をV200タワー型ケースへ移行
2007/09/11 Ra43→V200/M7Cケースへの移行作業
2007/09/11 以上でDOS/V機とPC−9821のタワー型化完成


2007/09/16 (日) 晴れ                ページ先頭↑

MATE−X PCM(改)の製作

 Ra43をタワー型のV200/M7Cのケースへ移行しましたが、その際、
音源ボードのMATE−X PCMは一般スロットに刺さなければならないため
ブラケットが奥に引っ込んでしまいます。そこで本来の位置にもう一つブラケッ
トを取り付け、ここに3つのオーディオ端子(LINE IN,LINE OUT,MIC IN)を設
け、MATE−X PCM本体との間を2芯のシールド線で繋ぐことで不都合を
補いました。
 この方法でも用は足りますが、機器構成変更等でMATE−X PCMを取り
外したり取り付けたりする場合に不便ですし、ハンダ付けが取れたりする不都合
も起こり得ます。Ra43はメインマシンで日々重要な用途に使っているので早
く復旧させる必要性があり、取りあえず前回の方法で使えるようにしましたが、
今後とも長く使うので綺麗に完全な形に仕上げて置くことにしました。
 この方法は既に前回思い付いていましたが、工作が面倒で時間が掛かるので取
り止めた方法です。MATE−X PCMの基板を金属製取り付け枠から奥へず
らして取り付けることでボード長を長くし、ブラケットが本来の位置に来るよう
にします。ブラケットの穴に市販のステレオミニジャックを取り付け、ボード上
のオーディオ端子との間をリード線で繋ぎます。
 具体的には基板は奥へ23mmずらして取り付けます。故障したRa43の
MATE−X PCMの金属製取り付け枠の一部を使って、23mm奥へずらし
た位置に基板を取り付けられるようにしました。それから取り付け枠は通常のC
バスボードより幅が広いので切って狭くする必要があります。
 これにより長さが短く専用スロットにしか刺せなかったMATE−X PCM
が一般スロットに刺せるようになりました。ブラケットもMATE−X PCM
のブラケットが表面に出ますから格好も良く扱い易くなりました。


    改造前のMATE-X PCM




2007/09/11 (火) 曇り時々雨             ページ先頭↑

DOS/V機をミドルタワー型ケースへ移行


 これまでデスクトップ型のケースで使って来たDOS/V機ですが、拡張性の
限界やクーリングの観点から、この程、ミドルタワー型ケースへ移行させました。
作業は暑さ真っ盛りの8月初旬に実施しました。


タワー型ケースへ移行するまでの経緯           ページ先頭↑

 切っ掛けは内蔵リムーバブルケースのSATA化でした。ハードディスクの主
流がSATAに移行したため、バックアップ媒体としてのハードディスクも
SATAに移行させる必要性が生じました。するとこれまでIDE内蔵リムーバ
ブルケースに収めていた録画用200GBを移動させる必要性が出て来ました。
空いている3.5インチシャドウベイに取り付けて見たところ、やはり発熱が酷
く対策を迫られました。そこで行なったのが3.5インチベイの増設でした。市
販の2スロット増設ステイを購入し取り組みました。ステイを切断して1スロッ
ト増設ステイを作り取り付けました。ところがデスクトップ型ケースであるため
スペースに余裕がなく、内蔵スピーカーの取付枠を少し削り落としてやっと収め
ました。この場所はちょうどフロントケースファンの右真横なのでこのファンが
HDDクーラーの変わりとなり都合良く収められました。
 これでSATAハードディスクへのバックアップ環境が整ったと思われました
が、リムーバブルケースのHDDに対するシステムコマンダーSC8による操作
ができないことが分りました。SATA内蔵リムーバブルケース同梱のSATA
インタフェースのBIOSを有効にするとシステム起動時に不具合が出るからで
す。それからこのインターフェースはWin9Xには対応していないので、私の
使い方ではBIOSを有効にできません。
 そこで見付けたのがトレー不要の内蔵リムーバブルケースでした。ツクモで販
売しているEX−SARC1B(W)も良いのですが、ファンが付いていないた
めHDDの冷却ができないという問題があり導入に踏み切れませんでした。そこ
でWebで探したところ、同じエバーグリーンというメーカーからこの改良版が
発売されていることが分りました。EG−RM300AWH(BK)です。30
mmファンが付いているのでこれならHDDの冷却は大丈夫です。ところが入手
して5インチベイ最下段に取り付けようとしたところ奥行きが足りずベイに収ま
らないことが分りました。5インチベイを加工してどうにか収まらないか試行錯
誤しましたが、どうしても駄目でした。仕方ないので5インチベイ最上段に取り
付けているSATA内蔵リムーバブルケースを外し、EG−RM300AWHを
取り付けました。
 落胆ししばらくブランクの日々を過ごしました。デスクトップ型なので何かし
ようとすると狭いので手間暇掛けて加工しなければならなくなる。費用も余計に
掛かる。やはりデスクトップ型では駄目か。Web検索しても今以上に拡張性の
あるデスクトップ型ケースはありません。ケースの主流がタワー型になっていて、
デスクトップ型は種類が少ないのです。置き場所の問題を解決すれば、拡張性、
扱い易さ、クーリング等々、あらゆる面でタワー型の方が勝っています。将来、
マザーボードやCPUをアップグレードする場合にも最新のタワー型ケースなら
問題なく移行できますし、エアーフローやマシンの静音性を考えても大型ケース
ファンを取り付けられるタワー型の方が勝っています。5インチベイも増えるの
でこれまで内蔵できなかった機器も内蔵できます。それにタワー型を置くスペー
スの問題はパソコンラックの棚板を動かせば解決できます。
 このような経緯でDOS/V機のタワー型ケースへの移行を決意しました。 


PCケース選び                     ページ先頭↑

 タワー型ケースは数々のメーカーから非常に多くの機種が発売されています。
しかし、実際に買うとなると自分に合ったものはそう多くはありません。白や黒
やシルバーや赤、青、黄などおしゃれなケースが沢山ありましたが、私には関係
ありません。持っている周辺機器の色が皆アイボリーなので、どれもこれとマッ
チしないからです。それに若者ではないので余りチャカチャカ、キンキンギラギ
ラは私の好みではありません。色がオーソドックスなアイボリーのケースで、5
インチベイが4つ以上、3.5インチベイが2つ以上あるケースを探しました。
パッシブダクトは最近の物なら皆付いているので問題ありません。フロントとリ
アのケースファンも搭載しているか搭載可能なものがほとんどなので問題ありま
せん。シャドウベイもほとんどの機種で十分に装備されています。私が選んだケ
ースは下記のものです。

オウルテック OWL−612−SLT/N

拡張スロット   :7
5インチベイ   :4
3.5インチベイ :2
シャドウベイ   :4
標準搭載ファン  :
 フロント    : 9Cm(静音)
 リア      :12Cm(静音)
フロント入出力端子:
 USB2.0  :2ポート
 IEEE1394:1ポート
 ヘッドフォン端子:1
 マイク端子   :1


電源選び                        ページ先頭↑

 電源についてはこれまでの教訓からプラグを必要なだけ刺せる下記のものにし
ました。

Scythe GOURIKI−P−450A

これまでのものは電源から使わない線が束になって出ていてスペースを塞ぎ、
エアーフローを妨げ、不便を感じていたので、この製品に飛び付いたというわけ
です。


組み立て                        ページ先頭↑

 組み立ては規格品を組み合わせるだけなので簡単でした。パソコンは規格があ
るので本当に便利だと思います。ATX仕様のマザーボードとATX仕様の電源
をATX仕様のPCケースに取り付ける。ドライバー1本で何個かのネギを締め
るだけです。組み立てと言えるのはここまでです。後はインタフェースや周辺機
器をスロットやベイに取り付け、端子間を専用コードで結ぶだけです。考えるこ
とはどの周辺機器をどこのスロットやベイに収容するかということ位です。
 システムHDDと録画用HDDは3.5インチシャドウベイに収容しました。
シャドウベイは簡単に取り付け取り外しでき、場所がフロントファンの真ん前な
ので、HDDクーラー不要です。こんなところにもタワー型ケースの良さがあり
ます。
 組み立て自体は1日で終わりましたが、起動しないという問題が残りました。
翌朝、原因を調べたところ4ピンATX12V電源コネクタの刺し方が良くなか
ったようで、やり直したら無事起動しました。




98をV200タワー型ケースへ移行          ページ先頭↑

 制約がある中で使って来た私の98であるRa43ですが、あるオーションに
Ra43をV200のタワー型ケースに収めたものの出品があるのに目が留まり
ました。そこへ飛び込んで来た刺激的情報に体の中の98虫が目を覚ましました。
 98には日頃から拡張性について不満を持ってはいましたが、叶わないことな
ので気持ちを抑えて使って来ました。MOについては増設ドライブベイに増設し
ているので不満はなかったのですが、5インチベイについはDVD−ROM/
CD−RWドライブに置き換えたこと以外はベイがないので何も増設できないま
ま使って来ました。それでバックアップはUSB2.0の外付けハードディスク
に対して行なって来ました。しかし近年、ドライブ容量が増加したため、多くの
時間を費やすようになっていました。私はバックアップは寝る前に行なうので、
バックアップが遅いとそれだけ寝るのが遅くなりますし電力も喰います。これを
解消するにはバックアップ先をアクセススピードの速いUIDE−133接続の
ハードディスクにする必要があります。ドライブについてはDOS/V機の内蔵
リムーパブルケースをSATA化し、IDE内蔵リムーバブルケースが空いたの
でこれを流用できますし、インタフェースは既にUIDE−133/98−Aを
装備しているので可能です。しかし、その肝心の5インチベイがありまん。
 DOS/V機をタワー型に移行させればデスクトップ型ケースが空くので、こ
こへ移行させることも検討しましたが、サイズ的に入りません。ならばATXタ
ワー型ケースに移行させてはどうかということも考えましたが、ケースの加工が
大変ですし、加工しても綺麗に都合良くは収まりません。それで同じ98のタワ
ー型ケースへ移行させるよりないという結論に達しました。


Ra43→V200/M7Cケースへの移行作業     ページ先頭↑

 品物は某オークションで3Kで購入しました。移行作業はこれまた暑さ真っ盛
りの8月中旬から行ないました。単に移行させるだけでなく、改造も行なったの
で時間が掛かりました。

1.V200/M7Cの分解

2.Ra43の分解

3.Ra43の中身をV200/M7Cのケースへ組込み

  @Cバスのカゴは取り付けず
  ACバスライザカードは自作したL型のものを継続使用
  B電源は両方試しましたが、結局、V200/M7Cのものを使用しました。
   どちらでも動きますが、繋ぎ方によっては不具合が出ます。容量が足りない
   ためと思われます。



下の方にある線で繋がっている四角いものは「どこでも温度計2」です。
シャドウベイのハードディスクの温度を表示できるようにしています。

4.V200/M7Cの中身をRa43のケースへ組込み

   起動成功。予備機としました。

5.8Cmフロントケースファン取り付け

   元々空いている穴も利用し、アルミファンフィルターと共に取り付けまし
  た。



6.MATE−X PCMの組込み

   V200/M7CにはMATE−X PCMの専用スロットがないため、
  カードの奥行きが足りません。玄人志向PCI−6.5CMを使って手前に
  ずらしブラケットを固定しようとしましたが動作しませんでした。仕方ない
  ので、ブラケットが奥まったところになってしまいますが、取りあえずケー
  スの内側からMATE−X PCMをスロットに刺しました。



左端はリアファン

7.HDDアクセスランプ取り付け

   フロントパネルの内蔵IDE用アクセスランプを外し、UIDE−133
  /98−A用アクセスランプを取り付けました。
   
8.3.5インチベイの改造とHDD取り付け

   3.5インチベイの枠を外し、底板に8角の穴を空け、6Cmファンを取
  り付けました。V200/M7Cには2つの3.5インチシャドウベイがあ
  りますが、上のベイにハードディスクを取り付け、下のベイに6Cmファン
  を取り付け、これをHDDクーラーとしました。(市販のHDDクーラーは
  5インチベイ用でもあり使えないので)



9.リアパネル製作と8Cmリアケースファン取り付け

   私の場合はCHANPONZERO3が壊れたためCバススロットは使わ
  ないので、このスペースを利用して8Cmファンを取り付けました。Cバス
  スロット4つ分を塞ぐアルミパネルを作り、穴を空けて8Cmファンとファ
  ンガードとファンコントローラを取り付けました。8Cmファンがあるとな
  いとでは冷却効果に格段の違いが出ることを実験で確かめました。



10.MATE−X PCM用ブラケット製作

    6項で取り付けたMATE−X PCMですが、ブラケットが奥まった
   ところに行ってしまったので、本来の位置にもう一つブラケットを取り付
   け、ここに3つのオーディオ端子を設けました。市販のファンコントロー
   ラ用3つ穴ブラケットを流用し、各穴にステレオミニジャックを取り付け、
   MATE−X PCMの端子との間を2芯シールド線で結びました。(両
   方ハンダ付けしましたが、MATE−X PCM側はL型ミニジャックに
   した方が取り外しできて良かったと思っています。作業中に気付いたので
   また秋葉原に行かなければならないので、そのままやりましたが)



リアファンの左側にあるのがMate-X PCM用代替PCIブラケット
(CBUS_HENKANを介して取付けています)


以上でDOS/V機とPC−9821のタワー型化完成  ページ先頭↑

 以上によりDOS/V機とPC−9821のタワー型化が無事完成しました。
両マシン共、メインテーブルに置けるようになったので使い易くなりました。
万全のクーリングができるので、真夏の冷房なしの部屋でも安心して使えるよ
うになりました。(^_^;)