剱岳 北方稜線 2003年8月21日〜24日
参加メンバー よっしぃー単独
8/21 室堂(8:20)----新室堂乗越(9:30/10:00)-----別山乗越(11:00/11:15)-----剱沢(11:35) 8/22 剱沢(3:30)---前剱(4:50/5:15)---剱岳(6:20/7:00)---池ノ谷乗越(8:10) ---三ノ窓(8:50/9:10)---小窓(10:40/11:10)---池ノ平山(14:00)-----池ノ平(15:10) 8/23 池ノ平(6:00)----仙人池(7:00/7:40)----仙人湯(9:10/9:30)----阿曽原温泉(12:00) 8/24 阿曽原温泉(4:00)----欅平(8:30) |
室堂は真っ白だあ〜(悲) | お花畑がきれいな新室堂乗越への登り |
新室堂乗越も真っ白だあ〜 | 剱御前小屋も… |
剱岳は数ある山の中でも僕のNo1だ。高校2年の時に初めて目の当たりにして以来ずっとかわらない。 今回はそのNo1のお山のまだ見たことのない景色を見に行こうと思い計画を立てた。 剱岳の北側に伸びる長大な尾根を北方稜線と言う。 今回はその一番おいしい部分だけを歩くことにした。 夜行列車で富山に入り、アルペンルートを通って室堂に着いたのが8時前。 天候は予想を裏切り、ガスで真っ白… 今日はいい、明日さえ晴れれば… と謙虚な気持ちで出発準備をする。 これは降るだろうなと予想し雨具を着込んで出発。 当初はあまりにも時間があまるので奥大日岳までピストンする予定にしていたが、 この天候じゃなあ・・・ と考えながら雷鳥平にむけて歩き出す。 視界は30mといったところか、みくりが池も全体を見渡せない。 地獄谷ルートをとるのでみくりが池から左に折れてけっこう急な坂を下って行く。 しかし遊歩道は整備されていて以前より歩きやすい道になっている。 硫黄の臭いがきつくなってくると分岐があり右の道を行く。 このあたりはいたるところで噴気が上がり有毒ガスの危険から歩道外に出るのは厳禁だ。 しばらく遊歩道を歩くとロッジが見えてきてその横を下って行くと雷鳥平のテント場だ。 真っ白のガスの中にいろとりどりのテントが見える。 みんなこの天候の中、停滞してるのかな? テントの中から陽気な話し声が聞こえてくる。 浄土沢に架かる橋を渡るとすぐに別山乗越にむかう道との分岐がある。 どうしようか迷うがとりあえず新室堂乗越まで行ってみるかと言うことで真っ直ぐ進むことにした。 ゆるやかな登りをのんびり登っていくと道の両端はお花畑が広がっていて ちょうど真っ白のガスの演出もあり幻想的な感じ。 ほどなく新室堂乗越に到着し、朝昼兼用食のパンを立ちながら食べる。 ちょうど雨も降り出したことだし、早いけど奥大日ピストンをあきらめて剱沢でのんびりすることにした。 ガスの中、ガレた道を1時間ほどだらだら登って行くと、剱御前小屋のある別山乗越に到着。 ちょうど団体さんもいて賑やかな感じだ。 |
別山乗越から剱沢への下り | 剱沢キャンプ場 |
ひとり宴会開始 | テン場から別山方面を眺める |
別山乗越から剱沢キャンプ場にむかう。 だらだらした下りをだらだら歩いていくと別山方面のガスがどんどんとれてきだした。 天気は回復にむかってるようだ。しかし剱岳はガスの中で姿が見えない。。 管理棟で受付を済ませて、テントを設営。 ワインやらチューハイやら飲んだくれて撃沈。 明日は早いので夕方の6時頃には寝袋に納まってしまった。 |
前剱のてっぺんで日の出をむかえる | 朱色に染まるよっしぃー |
前剱から見る本峰 | 前剱を過ぎて最初のクサリ場 |
この岩壁も通過 | カニさん |
タテバイを上から見下ろす | 登頂! |
翌朝は2時起床。今日はいよいよ北方稜線の日だ。 出発準備をして3時半頃出発。剱岳本峰までは一般ルートの別山尾根を行く。 満天の星の下、ヘッドライトの明かりをたよりに歩いていく。 ガラガラした道をペンキの目印を頼りに進むが、時々道をはずしてしまう。 まだ真っ暗な剣山荘を横を通りぬけ、一服剱への登りにかかる。 ライトの当たっている部分しか視界がないので少し不安。 黒百合のコルもいつ通りすぎたわからず、ただ目の前の岩場をこなしていく。 やっと一服剱に到着。しかしまさに暗黒の世界。 目の前の前剱の黒い影が圧倒的な威圧感で立ちはだかっている。 いったん鞍部に降りていよいよ前剱の登りにさしかかる。急傾斜をジグザグに切られた道に従って登る。 クサリ場を過ぎてトラバース気味に右手に移動して登りきったところが前剱の頂上だ。 ここで日の出を待つことにする。だんだん東の空が明るくなり鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間から太陽が昇る。 一気にまわりが明るくなり世界が変わる。剱本峰まであと少しだ。 前剱を出発して最初のクサリ場は岩壁のトラバース。足場はしっかりしてるのでなんなくこなす。 つぎからつぎにクサリ場があらわれるが、どれもしっかりした足場があるので問題なく進める。 平蔵のコルを過ぎてすぐに別山尾根最大の山場「カニのタテバイ」があらわれた。 急な岩壁を攀じ登って行くのだが、荷物が重い… 稜線ビバークも考えて水も4L担いでいる。まさにずりずり身体を這いあげていく感じだ。 タテバイを過ぎると裏側にまわりこんであとはガラガラの道を剱岳(2998m)の頂上まで登りつめるだけ。 ひさびさの頂上は快晴のお天気で360°の大展望を満喫できた。 北アルプス全域はもちろん。富士山、南アルプス、白山、他いろいろ。 僕の想いは剱岳に通じたのかな。 |