朝日岳〜白馬岳縦走

2001年9月22日〜24日

9/22  蓮華温泉----五輪尾根-----朝日岳-----朝日小屋

9/23  朝日小屋------朝日岳------雪倉岳-----白馬岳-----白馬大池

9/24  白馬大池-------蓮華温泉

《1日目》

朝日岳登山口 白高地沢
北陸道を東に走るうちに雨が降り始めた。糸魚川ICで高速を降り国道148号を南へむかう。
平岩から山道に入るころには雨脚も強まってきた。「天気は回復にむかうはず」昨夜の天気予報を思い出してみる。
蓮華温泉にはAM4:00に到着。車の中で1時間ほど仮眠する。5時をまわってもいっこうに雨がやまない。
しかたがないので雨具を着こんで出発することにした。

駐車場からすぐに蓮華温泉ロッジに出る。白馬大池方面の道とわかれてキャンプ場方面に歩いていく。
左手にキャンプ場を見てすぐに朝日岳登山口に到着。ここから一気に下っていく。
雨にぬれた木道はとても滑りやすく、なんどもひやっとする。樹林帯の木道をぐんぐん高度を下げて行く。
ほんまもったいない。途中兵馬ノ平と呼ばれる湿原に出た。
晴れれば気持ち良いところだろうが、今日はガスっていまいち。そこからもうひと下りで瀬戸川の鉄橋にでる。
どうやら雨もやんだようなのでここで雨具を脱ぐ。やっと下りはおしまいになる。ほっと一息。
そこからしばらく登って行くと急に明るくひらけた河原に出た。白高地沢だ。すこし沢沿いを登ると丸木橋にでる。

    

五輪高原 五輪高原
丸木橋で左岸に渡り、対岸の斜面に取り付く。ここからカモシカ坂の急登になる。
樹林帯のぬかるんだ道をぐいぐい高度を上げていく。雨上がりのためか道がところどころ川のようになりとても歩きにくい。
ひいひいいいながら登るうちに樹林帯が終わり草原に飛び出る。
カモシカ原の木道を登りきると花園三角点(1753.6m)だ。このあたりは五輪高原と言って広い湿性の草原になっている。
夏はいろいろな花が彩りをそえるらしいが今の季節は寂しいもんだ。
湿原の中の木道をだらだらと登って行く。振り返ると沢をはさんだ山の中腹に蓮華温泉ロッジが見える。

 

朝日岳
五輪高原から稜線沿いにしばら登って行くと青ザクに出る。ここからは雪倉岳と朝日岳がよく見える。
再び道は五輪ノ森と呼ばれる樹林帯に入る。山腹をトラバース気味に行くと常に道が涌き水でぬかるんだ白高地に入る。
あらゆるところに水が流れていて歩きにくい。

 

山腹をトラバース 雪倉岳(左)、白馬岳(右)
山腹をぐるっと横切って朝日岳から派生する尾根の鞍部へでると千代の吹上だ。
ここは栂海新道との分岐点になっていて眼下に朝日池が見えその向こうに富山湾が広がる。
風がとても冷たい。このあたりの木々は霧氷がついている。
朝日岳へのさいごの斜面を登りはじめるとはじめて白馬岳が見えてくる。
今朝の雨は山の上では雪だったようで今年の初冠雪だったみたいだ。
斜面を登りきるとハイマツが点在する朝日岳(2418.3m)の頂上に到着。

 

朝日小屋 雪倉岳、白馬岳
頂上は360°の大展望。広い台地状になっている。ここまできてはじめて他の登山者と会うことが出来た。
五輪尾根の登りはきついけど静かで見所が多い道だった。
30分程休憩してからぼちぼちと朝日小屋方面に降り始める。
小屋は朝日平と呼ばれるところに建っていて見晴らしのとてもいい場所だ。
テント場も広々していて気持ちが良い。つねに富山湾や白馬岳が見えている。
日が落ちると急激に冷え込んできた、あついミルクティーを飲み身体があったまったとこで寝ることにする。

  

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