6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震による土砂崩れのため、岩手県一関市から須川温泉に通じる国道342号は全面通行止めが続いている。更に岩手県奥州市から秋田県東成瀬村へ通じる国道397号も、土砂崩れのため秋田県への通り抜けができない。(国道397号は、胆沢ダム建設現場付近で法面崩落のため通行止め。焼石岳の中沼登山口、ツブ沼登山口へも通行できない)岩手県内陸から須川温泉へ向うには、岩手県北上市から横手市へ通じる国道107号か、秋田自動車道を利用することになる。
 今回は秋田自動車道〜横手湯沢道路を走り湯沢ICで下りて、国道398号を須川温泉へ向ってみた。(帰りには国道342号を通ってみたが、こちらの方が国道398号よりも道幅が広くて車が少なく時間的に早かった。十文字ICで下りて国道342号を利用した方が良いと思う)
 小安温泉郷の大湯温泉を過ぎて間もなく通行規制のゲートがある。この先須川温泉までの間は、夜間通行止めになっている。(午前7時から午後5時まで通行可)必ず午後5時前には戻ってくださいよ、午後4時には須川温泉を出発してください。ゲートには鍵を掛けますから午後5時以降は通れません。とゲートの管理人さんに指導を受ける。
(国道398号、国道342号、県道282号秋田県側の夜間通行止めは2008年9月19日で解除されました)
 今日は、栗駒山から東栗駒山、笊森山荘を回って露天風呂でゆっくりしよう・・と思っていたが、時間的に厳しそう。とにかく温泉へ急ぐ。須川温泉までの区間は、いたるところで谷川の路盤が沈下している。片側交互通行の信号待ちを繰り返しながら走る。9時20分須川温泉に到着、東北道の北上JCTから1時間50分で到着する。急いで身支度をして出発する。

9:25分  須川温泉駐車場出発
 一見して須川温泉の建物や駐車場には地震の被害は見当たらない。温泉はすでに平常営業中・・なのだが、駐車場は車が極端に少ない。やはり国道342号の岩手県側の通行止めが影響しているのだろう。駐車場にあった登山者のものらしい車は3台、閑散とした登山道を急ぎ足で登る。名残ヶ原の手前で戻ってくる単独女性と交差する。登山装備ではないから、名残ヶ原まで散策に行ってきたのだろう。
東栗駒山
所在地  宮城県栗原市
標 高   1434.1m 
2008年09月08日(月) 晴れ
須川温泉駐車場は驚くほど車が少ない ↑
名残ヶ原の花はもう終わり ↑
9:35分  名残ヶ原着
 花は殆ど終わっている。エゾオヤマリンドウが見頃、草紅葉が始まっている。
9:42分  苔花台着
須川温泉から1km、栗駒山山頂まで2.8km、笊森避難小屋まで3.0km
 苔花台分岐から左に入り、東栗駒山への最短コースへ進む。分岐から下って沢を渡ると小さな湿原がある。花はすっかり終わり草が色付き初めている。湿原を過ぎると森の中を登る。
9:55分  三途の川着
 三途の川の手前で左側の視界が開けて焼石連峰が見える。下ってくる男性2人と交差、水源を点検しての帰りだというから温泉の関係者らしい。この後下山まで登山者と出会うことはなかった。
苔花台の分岐から左の沢へ進む→
登山道から左に焼石連峰が見える ↑
10:20分  産沼着
須川温泉から3.0km、笊森避難小屋まで0.9km、栗駒山山頂まで1.3km
 小さな沼に到着する。ここから栗駒山山頂へ向うコースが右に分かれる。左の笊森避難小屋へ向うコースに進む。登山道はしっかりしているが、ササが伸びて道に覆いかぶさった個所が多い。服が湿っぽくなってくる。
産沼に到着、ここでコースが分かれる ↑
エゾオヤマリンドウ ↑
産沼をすぎると左下がりの斜面にお花畑がある ↑
赤い実をつけたイワショウブ ↑
10:39分  磐井川源流着
須川温泉から4.2km、笊森避難小屋まで0.5km
 距離が合っていないが、標柱の距離表示をそのまま書いておく。登山道の右側に水場がある。冷たくて美味い。案内表示はないが、この場所から磐井川沿いに登山道が上流方向へ続いている。この道が東栗駒山への最短ルートになる。東栗駒山へ向う前に、笊森山荘と産女川の様子を見ておくことにする。磐井川源流の沢を横切って笊森山荘へ向う。
10:54分  笊森山荘着
須川温泉から4.7km、桂沢林道(笊森コース登山口)まで6.0km
 避難小屋は窓ガラスを含めて全く被害が無い。数メートルの積雪に耐えられるように設計されているのだから、被害が無くて当然ではある。そして産女川の源流も避難小屋から見える範囲には、土砂の崩落跡等の被害は見えない。
磐井川源流の湧き水 ↑
笊森避難小屋 ↑
笊森避難小屋から眺める、 産女川の源流付近には土砂崩れの被害は見えない ↑
焼石岳↓
天竺山↓
経塚山↓
笊森↓
笊森↓
産女川↑
11:14分  磐井川源流戻る
 避難小屋から戻って磐井川の源流沿いの登山道を登る。チョウジギク、エゾオヤマリンドウ、ウメバチソウ、赤い実をつけたイワショウブ、シラネニンジンよりも背の高い白い花はミヤマセンキュウだろうか?・・が咲く道を登る。
11:18分  裏掛(新湯コース)と合流する
 宮城県側の新湯から登ってくるコースが左から合流する。(現在、宮城県側の登山口へ続く道路は不通になっているため、宮城県側からの登山はできない)
左下りの斜面、陽射しを浴びながら登る。振り返ると笊森と避難小屋、そして北方に焼石連峰が見えている。
磐井川源流を少しさか登ると登山道が見えてくる ↑
チョウジギク ↑
磐井川源流を左下に見ながら登る ↑
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季節の写真6.(2008年)