6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」の被害に遭われました皆様に心よりお見舞い申し上げます。自宅を離れて避難生活をされておられる皆様、不自由な生活をされている皆様が、一日も早く災害前の生活を取り戻されますようお祈りいたします。

 地震発生4日前の6月10日、須川温泉から栗駒山〜秣岳を歩いてきました。快晴無風の穏やかな一日でしたが、まさかあの時、栗駒山の地下で巨大なエネルギーが爆発寸前だったとは微塵も感じることができませんでした。6月22日現在須川温泉は休業中、そして栗駒山への入山はできないようです。須川温泉の早期の営業再開と、栗駒山への登山が一日も早く解禁されることを祈らずにはいられません。

 須川温泉の状況はこちらで確認できます→

 

7:15分  須川温泉駐車場出発 

 県境登山口を出発、須川温泉を左に見ながら登山道を登る。20mほど進むと分岐がある。標柱には「名残ヶ原経由山頂まで3.7km、賽の河原経由山頂まで4.2km」の表示がある。直進して名残ヶ原へ向う。須川温泉の赤い屋根が見下ろせるくらいまで登ると、北方に焼石連峰の山並みが見えてくる。間もなく小ピークに到着、眼下に名残ヶ原の湿原と正面に栗駒山が見えてきた。

栗駒山、秣岳縦走コース
所在地  岩手県、秋田県、宮城県境界
標  高  栗駒山 1627.4m
       秣 岳  1424.0m     
2008年06月10日(火) 晴れ
↓トイレ
須川温泉駐車場(岩手県側) ↑
↓ビジターセンター
↓須川高原温泉
←国道342号秋田方面
登山道から須川温泉を見下ろす ↑
↓ビジターセンター
↓須川高原温泉
↓栗駒山荘
7:31分  名残ヶ原湿原着
 湿原の中央に真っ直ぐ伸びる木道を進む。イワカガミ、タテヤマリンドウが見頃になっているが、イワイチョウ、ワタスゲ等はまだ咲き始めといった感じ。ウラジロヨウラクもまだ蕾が固い。
7:49分  賽の河原コースと合流する
 湿原のはずれで賽の河原を廻ってきたコースと合流する。登山道脇にイワカガミ、サンカヨウ、ショウジョウバカマ等花を眺めながら、低潅木の道を歩いて分岐に着いた。
7:54分  苔花台分岐着
栗駒山頂まで2.8km、磐井川源流を経由して山頂まで3.0km、笊森山荘まで2.5km
沢を渡って左へ進むと、笊森山荘方面を迂回して山頂へ向う登山道になる。この先は左にゼッタ沢を見下ろしながら上る。右の斜面にイワカガミの群落がある。イワカガミといえば薄いピンク色を見慣れているが、ここのイワカガミは鮮やかな赤色をしている。
名残ヶ原の湿原と栗駒山 ↑
↓栗駒山
色鮮やかなイワカガミ ↑
硫化水素ガスの噴出する沢沿いを登る ↑
地獄谷から焼石連峰を眺める ↑
↓焼石岳
↓経塚山
8:05分  地獄谷着
 ゼッタ沢を渡渉して東隣の尾根に取り付くと地獄谷が始まる。灰色の岩がゴロゴロした左の沢から硫黄ガスの匂いが漂ってくる。地獄谷の上に栗駒山を眺めながら登る。
8:15分  昭和湖着
 昭和湖を過ぎると、栗駒の稜線に向って急斜面を登る。
8:55分  天狗平分岐着
 稜線上の十字路分岐に到着。稜線上を左に登ると栗駒山山頂へ、なだらかな尾根を右に進むと秣岳(まぐさだけ)へ、直進して南斜面を下ると湯浜温泉、世界谷地方面へ下るコースになる。この先山頂方面は、低潅木に覆われた尾根道になる。ミネザクラが満開、見頃を迎えている。3年前の今頃このコースを歩いたときには、サラサドウダンが満開だったのだが、今日はつぼみさえも見えない。須川温泉周辺のウラジロヨウラクと、サラサドウダンのピンクを楽しみにして来たのだったが少し時期が早かった。 左に焼石連峰、背後に秣岳、虎毛山、鳥海山、高松岳、神室連峰、右に残雪が残った御沢コースを見下ろしながら登る。天候は良いのだが、遠方の山々は霞んでいて良く見えない。
9:17分  栗駒山頂到着
 山頂には5人ほどの登山者が休んでいた。ここまで追い越した登山者が2人、交差した登山者が1人だった。花の名山栗駒山、平日でも登山者が途切れることはなさそう。
天狗平分岐 ↑
栗駒山山頂 ↑
↓栗駒山頂へ
←湯浜コースへ
↑秣岳へ
須川温泉へ→
栗駒山頂から南方の展望 ↑
栗駒山頂からいわかがみ平方面を眺める ↑
↓大地森
↓御沢
←いわかがみ平駐車場
↓荒砥沢ダム
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季節の写真5.(2008年)
「栗駒山荘」