東北自動車道を南下して加須ICで下りる。東松山ICから関越道へ入り、鶴ヶ島JCTから圏央道へ入り、八王子JCTから中央道へと進む。中央道須玉ICで下りて御座石鉱泉へ向かう。国道141号沿いのガソリンスタンドで御座石鉱泉への道を聞いてみたが、御座石鉱泉は知らないという。あまりメジャーな温泉ではないらしい。カーナビの画面を見ながら適当に進んでみる。国道20号を韮崎市方面へ進んで行くと、信号のあるT字路交差点に「青木鉱泉、御座石鉱泉、鳳凰三山登山口」と書かれた小さな表示板があった。          
 表示に従ってT字路から右へ進むと、住宅のカーブから左へ入る狭い道がある。ここにも鉱泉への案内表示があるのだが、見落としてしまい時間をロスする。砂利道(一部舗装されている)を走って17:10分御座石鉱泉駐車場に到着、薄暗くなった駐車場には6台ほどの車が止まっていた。(韮崎市営駐車場で無料、40台、夜間照明有り、水洗トイレ有り、トイレの前に立つと自動的に照明が点く、トイレの中にも照明あり)まだ正月の3日、登山者の車で一杯なのでは・・と心配していたが、予想に反して駐車場は空いていた。
 駐車場に車を止めて外に出ると、御座石鉱泉の二匹の犬が吠えだした。そのうちの一匹が勢いよく走ってくる。一瞬ドキッ!としたが、目の前までくると人懐っこく寄ってくる。体を撫でてやると喜んでじっとしている。こいつは悪い人間じゃなさそうだ・・と判断してもらえたらしく犬は戻っていった。
地蔵ヶ岳
所在地  山梨県韮崎市、北杜市境界
標  高  2764m
2008年01月03日(木) 晴れ
(鳳凰三山)
中央自動車道 境川PAから鳳凰三山を眺める ↑
↓地蔵ヶ岳
観音岳↓
↓甲斐駒ケ岳
1月3日6:35分  御座石鉱泉駐車場出発
 昨夜は駐車場にて車中泊する。同じく車中泊した単独男性と挨拶を交わしながら身支度をしていると、御座石鉱泉のご主人に声を掛けられる。鳳凰小屋に泊まるのか?日帰りか?の確認だった。御座石鉱泉に登山届を提出する決まりになっているらしい。口頭にて日帰り登山の届けをして出発する。
 御座石鉱泉の屋根の上方に標高2104.5mの燕頭山が見える。御座石鉱泉の標高が約1070mだから、あの上まで標高差約1030mを登り、更に標高2764mの地蔵ヶ岳まで標高差約660mの登りが待っている。合計で約1700mの標高差はかなりきつい山行になりそう。登山口付近は日陰に薄っすらと雪が残っている程度、落葉を踏みながら急斜面を登る。
御座石鉱泉の建物と手前が市営駐車場 ↑
市営駐車場のトイレ ↑
7:15分  分岐着
 石空川渓谷方面から上ってくる登山道と合流する。針葉樹混じりの森の中、尾根筋の登山道を急登して行く。振り返ると木々の間から東方に金峰山、北方には八ヶ岳連峰が見えている。南方には富士山も見える。
8:18分  七合目標柱着
 登山道表示板の下に七合目と刻まれた標柱が立っている。これは燕頭山の七合目ということなのだろうか。この辺りまで登ると登山道は踏み固められ雪道になる。積雪は20cmほどだろうか、雪面にはアイゼンの爪あとが残っているが、ぎりぎりのところまでツボ足で登ることにする。
8:41分  旭岳着
 小さな祠のある旭岳に到着。登山道の左側が切れ落ちて南方の展望が開ける、隣の尾根の向こうに富士山が見えている。燕頭山に向かって急斜面はまだまだ続く。
薄っすらと雪の積もった斜面を登る ↑
旭岳山頂、祠と猿田彦大神の石碑がある ↑
9:20分  燕頭山着
 なだらかな山頂に到着。ダケカンバ?とコメツガの混合林、林床は腰高のササで覆われている。山頂に設置されたベンチの正面には、鳳凰三山の稜線の一部が見えている。
燕頭山を過ぎると一旦鞍部へ下ってゆく。下り斜面の途中から正面に地蔵ヶ岳が見えてきた。山頂から突き出している大岩、オベリスク(地蔵仏)が、鬼の角のようにも見えて面白い。
やせ尾根の鞍部は足場が悪い、安全のための鎖が空中に設置されているので、1mぐらいの積雪までなら鎖が埋もれる心配はなさそう。
 鞍部を過ぎると大岩がゴロゴロした尾根道になる。危険なヶ所には木橋が架けられている。その先は尾根の北側斜面をトラバースして行く。薄暗い針葉樹の森、積雪は50cmぐらいだろうか、踏み固められた登山道を登る。
燕頭山に到着 ↑
燕頭山の先の鞍部(牛首のザレ場)鎖が設置してある ↑
←地蔵岳が見えてきた
↓地蔵岳のオベリスク
赤抜沢ノ頭↓
↓甲斐駒ケ岳
地蔵岳の右側に甲斐駒ケ岳が見える→
10:40分  富士山が見える場所着
 北斜面を上り詰めて尾根を横切る。南斜面に出て少し下り気味に進むと左側の木々が途切れて視界が開ける。
 右手には観音岳、そして正面に見えるドンドコ沢の真上に富士山が見える。雪の上に腰を下ろして富士山を眺めながら小休止する。
↓北斜面を登ってゆく
尾根を越えて南斜面に出ると、ドンドコ沢の上に富士山が見えるビューポイントがあった。 →
↓燕頭山
 途中で登山道から分かれ、左の尾根へ向かってトレースが伸びている。帰宅してから調べてみると夏道を迂回する冬コースだったらしい。
 夏道は標高2401mピークの北斜面をトラバースしているが、尾根を乗り越える手前に右側が深く切れ落ちた箇所がある。雪が深くなってくると通過は危険になるだろう。今のところは積雪が少なく、夏道を通過できた。
 冬道のトレースは一人分だけだったので、小屋の管理人さんがトレースを付けてくれたのかもしれない。
 目印の赤ペンキはあるが見落としやすそうなので注意。
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季節の写真5(2008年)