仙北街道の大胡桃山から西方の東山方面を眺めたとき、東山の南隣にピラミッド型をした特徴的な山が見えていた。国土地理院の地図には、山名も登山コースも記載されていないが、いつも参考にさせて頂いているこちらのHP          の山行記録によると、上東山という山名らしい。登山コースが紹介されていたので登ってみることにした。

 

 岩手県奥州市から国道397号を秋田県東成瀬村へ向かう。奥羽山脈を越えて東成瀬村に下ると国道342号に合流する。国道342号を南下して栗駒山方面へ向かう。397号交差点から約8.6km進むと、右の路肩に「天江」の表示板が立っている。この場所から左へ入る林道の入口には「東山登山口」の案内板もある。

 三合目登山口までは国道342号から約2.5km林道を登ってゆく。この林道、途中から勾配がかなりきつくなる。その上カーブもきつくて、林道というよりも伐採作業用の重機道に近いと感じる。待避所は殆ど無いし、三合目登山口には2〜3台分の駐車スペースしかないので、山菜シーズンなどは国道付近に駐車して登ったほうが良いかもしれない。

上東山
所在地  岩手県奥州市、秋田県東成瀬村境界
標  高  1116m
2007年11月14日(水) 曇り
「山紀行とブナ」
国道342号天江地区が近づいてくると東山が見えてくる(下山後に撮影)↑
↓東山
↓上東山
国道342号天江地区→

左側の林道入口に「東山登山口」の表示がある
(下山後に撮影)
←上東山へ
8:11分  三合目登山口出発
 登山口には他に車はなかった。山頂まで2時間の表示あり。地面が見えないほど積もった落葉を踏みしめながら急斜面を登る。尾根に取り付くと緩急を繰り返しながら登る。
 落葉した広葉樹の森、視界が開けているので熊にバッタリの場面はなさそう、鈴は付けずに歩く。登山道は刈払い等の整備が充分されている、朝露を気にすることなく歩ける。
8:37分  左側(北側)の視界が開けて、国道沿いの集落が見える。
三合目登山口↑
五合目の手前から麓の集落が見える↑
五合目↑
8:46分  五合目着(五本ブナ)
 五合目の表示板が地面に落ちていた。
8:55分  六合目着
 六号目を過ぎると左の林間を透かして東山と上東山が並んで見えてくる。
9:07分 七合目分岐着
 左に上東山を見ながら歩き分岐に着いた。地図を見るとこの場所は岩手、秋田の県境らしい。左方向は県境沿いに上東山へ向かう登山道、直進すると県境沿いに南下して栃ヶ森山方面へ向かう道になる。左の登山道へ入り鞍部へ向かって緩やかに下ってゆく。
六合目を過ぎると左に東山が見えてくる↑
七合目分岐から上東山へ向かう(下山後に撮影)↑
↓上東山
9:15分  八合目着
 最低鞍部付近に八合目(橋湯沢カシナ)と書かれた板が落ちていた。その少し手前に、右方向へ刈払いされたルートがあった。刈り払われているのは尾根から10mほど下まで、その先は沢に向かって薄い藪の中にルートらしい痕跡が見える。この沢を下ると小出川の源流にたどり着くらしい。八合目を過ぎるとササに覆われた最低鞍部に着く。ササ薮の正面に、上東山を見上げながら進む。
八合目の標識↑
鞍部から山頂を見上げる↑
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↓東山
↓上東山