虎毛山はなだらかな山頂に湿原と池塘が散在する花の名山だという。雲上のオアシス・・一度は登ってみたかった。6月下旬から7月初旬が花の見頃という情報を得ていたが、今回登ってみるとチングルマ、イワイチョウ等々、花の盛りは過ぎ、コバイケイソウが花盛りだった。天候に恵まれて神室山、高松岳、鳥海山方面の展望は素晴らしかったが、東隣りの栗駒山が雲に覆われて見えなかったのは残念だった。

 秋田県湯沢市の国道13号から国道108号へ入り、秋ノ宮温泉郷方面へ進む。秋ノ宮温泉郷を過ぎて更に進むと、道路左側に「虎毛山入口→」と書かれた案内表示が立っている。(ここまで国道13号から約19.5km)表示に従い右の林道に入って約2.2km進むと林道の分岐に「虎毛山登山口」と書かれた案内板が立っている。(ここまで舗装されている)この場所が虎毛山の登山口駐車場(駐車スペースは乗用車約8台)になる。虎毛山の登山口は左の林道を更に約1.4km進んだ場所にあるのだが、そちらの駐車スペースは乗用車2〜3台分しかない。(入山届けのボックス有り)
2007年7月7日(土)晴れ
所在地  秋田県湯沢市
標  高  1432.9m
虎毛山
登山口へ ↑
↑国道108号、宮城県大崎市へ 
←登山口へ
↑林道分岐の駐車場
↑登山口の様子
7:00分  登山口出発
 時間が早いので林道奥の登山口に車を止めることができた。登山口から先も荒れた林道が続くのだが、赤倉沢の支流によって道が寸断されている。丸木橋が架けられているが危険なので下流を渡渉する。林道は赤倉沢の左岸を進んでゆく、次第に荒れて雑草が体に触るようになる。たっぷりと水分を含んだ草を足で掻き分けるようにして進む、かっぱズボンを履けばよかったと少し後悔する。いつの間にか林道が終わり歩道に変わる、左に赤倉沢を見ながら緩やかに登ってゆく。
↑赤倉沢の左岸を緩やかに登ってゆく
↑渡渉点の橋を渡る
7:35分  渡渉点着
標高630m、登山口から3.6km、山頂へ3,2km
 渡渉点には木製の橋が架けられている。ここで赤倉沢の右岸に渡ると、虎毛山案内図が立っている。案内図には登山口から3,6kmと表示されているが、距離から察すると林道分岐の駐車場からの距離だと思う。
 ここからは尾根に向かって急斜面の登りが始まる。高松岳方面へ向かう縦走コースの分岐まで、距離1.9km、標高差600mを一気に登る。途中の要所には木製のベンチが設置されている。ベンチに腰掛けて汗を拭き、水分を補給して景色を眺め、そしてまた登る。渡渉点を過ぎると分岐まで雑草が体に触る箇所はほとんどない。

8:00分  ひのき林着
標高870m、
 狭い尾根の上に広がる針葉樹の森に到着、説明板によると、ヒノキアスナロとクロベの混生林だという。ベンチに腰かけてすべすべした木肌のクロベを眺める。
↑要所には木製ベンチが設置してある
←ひのき林に到着
8:20分  夫婦檜着
標高1000m、山頂へ2.0km
 二本のヒノキが並んで立っている。この辺り、標高1000m付近にはサラサドウダンが群生しているらしい。
 6月が花の見頃らしいが、すでに散ってしまったらしくピンクの花は見えない。
8:36分  ブナ林着
登山口から5.0km、高松岳縦走コース分岐まで0.5km、山頂まで1.8km
 標高は1100mぐらいだろうか、ブナ林と書かれた標柱に到着。この辺りまで登るとヒノキアスナロに変わってブナを主体にした森になる。
8:50分  高松岳方面分岐着
標高1234m、虎毛山山頂へ1.3km、高松岳山頂へ11.5km
 急斜面の登りが一旦終わり、虎毛山から高松岳へ続く尾根の上に到着する。高松岳へ向かう縦走コースに入ってみる。足元の登山道は明瞭だが、コース刈払いから年数がたっているらしくササや雑木の枝が茂っていて体に触る。50mほど進んでみた感じでは通行に問題はなさそうに思える。
夫婦檜→
↑次第にブナ主体の森になる
↑高松岳方面への分岐、展望はなし
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