世界三大美人の一人と言われる小野小町生誕の地、秋田県湯沢市(旧雄勝町)から国道108号を秋ノ宮温泉郷方面へ向かう。国道13号との交差点から約9.2km進むと、中山小学校前の十字路交差点に「神室山登山口→」の標識が立っている。案内標識に従い右折して橋を渡り集落の中を進む。約2.3km進むと集落のはずれで舗装が途切れる。
更に林道を700mほど進むと十字路があり、神室山の登山コース案内板と鳥居が立っている。ここを右折して約1.9km進み、神室山パノラマコース登山口に到着。
2007年6月12日(火)晴れ
所在地 秋田県湯沢市、山形県金山町境界
標 高 1365.2m
神室山
6:50分 パノラマコース登山口出発
今回のルートは、西ノ又コースを登り、下山には尾根伝いのパノラマコースを戻る予定。 西ノ又コースの登山口は、パノラマコース登山口よりも更に林道を数百メートル進んだ場所にあるらしいが、下山予定地のパノラマコース登山口に車を置いて出発する。(パノラマコース登山口の駐車スペースは約10台。西ノ又コース登山口手前にある駐車スペースは10台弱)
駐車場にはすでに数台の車が止まっている。そして出発準備中の登山者、60代後半かと思われる単独男性と挨拶を交わす。「さっき地元の人に聞いた話では、西ノ又コースの方が楽に登れるそうですよ・・・」と教えて頂く、初めての神室山だという。定年後の悠々自適の生活、ご夫婦で、単独で、と山歩きを楽しんでいらっしゃるという。この方とは下山するまで抜きつ抜かれつ、同じコースを歩くことになった。
7:02分 西ノ又コース入口着
(神室山まで6.0kmと表示されているが、この先の距離表示と合わないので5.5kmの間違かもしれない)
林道を歩いて「西ノ又コース入口」と書かれた標柱についた。林道はまもなく終点になるが、砂防ダムの建設工事が行われていて、登山道は工事現場を迂回するように付替えられている。
7:10分 一つ目の吊橋を渡る
砂防ダム工事現場を過ぎてまもなく第一渡渉点の吊橋が現れた。ワイヤーで作られた吊橋は歩くたび揺れて少々緊張する。ここで西ノ又沢の左岸から右岸へと渡る。
7:26分 二つ目の吊橋を渡る
沢の流れを右に見ながら歩くと二つ目の吊橋が現れた。第二渡渉点の吊橋、一つ目の吊橋と構造はほとんど同じように見える。上流側には古い吊橋の残骸が残っているが、現在のつり橋に比べるとワイヤーが細い、かなり怖かったことだろう。
ここで西ノ又沢の左岸に戻る。この先は第三渡渉点まで左下方に西ノ又沢の水音を聞き、支流の小さな沢を横切りながら左岸の林間をトラバースしてゆく。
↑国道108号、中山小学校前交差点から右へ入る
←中山小学校
←パノラマコースはこの尾根を登ってゆく
↓前神室山はこのあたり
↑パノラマコース登山口と駐車場
↑第1渡渉点の吊橋
パノラマコースはこちら→
西ノ又コースはこちら↑
8:10分 第三渡渉点着
渡渉点が近づくと正面奥に、前神室山から神室山へ続く尾根のピークが見えてきた。そして沢の対岸には「三十三尋の滝」が見える。渡渉点の上流にはだいぶ小さくなった雪渓が残っている。西ノ又沢に下りて石伝いに流れを渡ると急斜面の登りが始まる。
↑三十三尋の滝
↑第3渡渉点から西ノ又沢の上流を眺める
8:25分 不動明王の広場着
登山口より3.0km 神室山へ2.5km
小さな広場の片隅に祠が二つ並んでいる。広場から少し上ると水場があり、チョロチョロと水が湧き出している。これより上には水場が無いらしい。
そしていよいよ、このコース最大の難所「胸突八丁坂」が始まる。この場所、標高約800mから御田の神手前の標高約1200m地点まで、標高差400mを一気に登る。ブナ林の中、風が無い。立ち止まって休むと、汗のにおいに誘われて小さな虫がまとわりついてくる、とてもゆっくり休んではいられない。こまめに水分補給をしながら登る。右手の森の切れ間から前神室山が見えてきた。
不動明王の広場→
9:25分 「胸突八丁坂」終わる
急登が終わり林間を抜ける。振り返ると遠方に登山口近くの集落が見える。正面に前神室山から神室山へ続く尾根を見ながら、低潅木に覆われたなだらかな道を進む。
9:35分 御田の神着
神室山まで1.0km
道端に小さな祠が一つ、中にはお地蔵様が二体祭られている。この先は尾根に向かって登る。雪渓を横切りパノラマコースとの分岐から伸びてくる尾根の上に到着。左側が深く切れ落ちた尾根、南方の視界が開けて神室山山頂と小又山方面へ続く尾根が見える。
ここからは神室山と遠方の山々の展望、そして花々を楽しみながら尾根道を進む。
胸突八丁坂の途中から前神室山が見える↓
前神室山↓
御田の神に到着→
正面にパノラマコースの尾根が見える
前神室山へ→
パノラマコース合流点はこのあたり↓
←左側が切れ落ちた尾根の上を進む
←神室山へ
えんど