秋田県由利本荘市矢島町の国道108号から県道32号線へ入り、マックスバリュー矢島店を右に見ながら鳥海高原矢島スキー場方面へ向かう。鳥海高原矢島スキー場入り口に着くと、案内標識の支柱の下に「鳥海山矢島口(祓川)↑」の標識があった。この先も「矢島口・・祓川(はらいがわ)・・といった案内表示に従って進むと矢島口コース登山口にたどり着けるようだ。
スキー場入り口から次の交差点を左折して県道58号を進むと展望台があった。「木境展望所」北方の展望が開けているが、晴れていれば日本海、遠くは男鹿半島までも見えるらしい。木境展望所には駐車場とトイレがある。そして矢島登山口のトイレは冬季閉鎖に入ったらしく、「これより先にはトイレ有ませんのでご注意ください!」の標識が立っていた。
木境展望所から更に山道を進み、県道58号から別れて左の道へ入る(案内表示あり)。高度をましてゆくと正面に鳥海山が現れた、しかし中腹より上は雲に隠れて見えない。木境展望所から約11km進んで矢島登山口駐車場に着いた。道幅は狭いがここまで舗装されている。木境展望所から登山口の手前当たりまで紅葉が真っ盛り!だったが、登山口付近まで来ると完全に落葉している。駐車場は大型バス5台、小型車約60台分のスペースがある。そして駐車場の隅には冬季閉鎖された公衆トイレがあった。(登山口駐車場の400m手前にも舗装された広い駐車場がある、しかしトイレは無い)
鳥海山矢島口コース
200610月27日(金) 曇り
所在地 秋田県由利本荘市、山形県遊佐町境界
標 高 2230.0m(七高山)
矢島登山口の駐車場、祓川ヒュッテ、正面の雲の中に鳥海山がある
鳥海山山頂方向↓
祓川ヒュッテからいよいよ登山道が始まる、 竜ヶ原湿原を横切って山道へと向かう
タッチラ坂から竜ヶ原湿原と祓川ヒュッテを見下ろす(下山時に撮影)
7:55分 登山口駐車場出発
8:00分 祓川ヒュッテ着
標高1212m、六合目賽の河原まで0.9km、鳥海山山頂4.4km
駐車場から舗装された歩道を歩いて祓川ヒュッテに着いた。ヒュッテの窓には板が取り付けられ、すでに冬囲いが完了している。竜ヶ原湿原は一面枯れ野原となり紅葉も終わっているので登山者の姿はない。今日は静かな山が楽しめそうだ。
湿原の中の木道を歩き斜面に取り付くと石段が続いている。六合目手前の急坂をタッチラ坂というらしい。一汗かいて六合目に到着。
石段の続くタッチラ坂↑
登山口から山頂直下の舎利坂まで石段、木道、そして岩場歩きが続く。
殆ど地面を歩く区間が無いので靴が汚れない。
←賽の河原
岩がごろごろした中央の枯れ沢を登る
8:32分 六合目、賽の河原着
標高1354m、七合目御田まで0.5km
賽の河原というよりも、岩に埋め尽くされた谷といった感じの場所にでる。賽の河原の岩場を登りきり、角材を横に並べた木道を進むとまもなく七合目の御田に着く。
8:50分 七合目御田着
標高1424m、八合目七ツ釜へ0.5km
池塘の散在する湿原に着いた。湿原は一面茶褐色の草紅葉に覆われている。
湿原に流れ込む沢に、わずかに雪渓が残っていた。鳥海山の北東斜面に位置するこのコースは、夏まで厚い雪渓に覆われているらしい。それにしても10月下旬まで雪が残っているとは思いもしなかった。
湿原を過ぎると八合目まで急斜面の登りが続く、振り返ると祓川ヒュッテ、登山口の駐車場が見える。
賽の河原の急な岩場を登り、湿地の木道を歩いて御田に向かう。↓
↑御田の草紅葉 (下山時に撮影)
↑御田を見下ろす
9:06分 七ツ釜避難小屋着
標高1571m、山頂まで2.0km
七ツ釜避難小屋は石壁作りの平屋でトイレは無い。収容人員15名らしいがそんなに入れるだろうか?
ここで猿倉コースと合流する、猿倉登山口から3.5kmの表示がある。
避難小屋の少し上にあるケルンには「康ケルン」のプレートがはめ込まれている。このケルンは、祓川ヒュッテの初代管理人を勤められた佐藤康氏を偲んで立てられたものだという。
←七ツ釜避難小屋
↓七ツ釜避難小屋内部
えんど
七高山が薄っすらと見えている↓
七ツ釜避難小屋↓