2006年3月22日(水) 晴れ
所在地  岩手県釜石市
標  高  1291m
 片羽山にはピークが二つ有ります。標高1313,2mの雄岳と、雄岳から尾根伝いに1kmほど南に位置する雌岳です。国土地理院発行の1:2万5千地図を見ると、片羽山の登山道は釜石鉱山側から雌岳へ向かって記載されています。しかし実際には雌岳へ向かう登山道は廃道になってしまったらしく存在しません。一方国土地理院の地図には雄岳へ向かう登山道は記載されていませんが、実際には片羽山の北側を走る県道35号側から雄岳へ登る登山道が存在します。
 雄岳から雌岳へ通じる登山道はありませんので、尾根伝いに藪漕ぎをして登るしかありません。そこで早春のこの時期、稜線に残った雪渓を利用して雌岳まで歩いてみました。
片羽山(雌岳)
六角牛山頂から片羽山の展望(2003年撮影)↑
片羽山雄岳↓
片羽山雌岳↓
県道35号から片羽山雄岳の登山口に向かう。林道は殆ど雪が溶けていたが、一部に雪が残り登山口まで進入できない。牛舎の上の空き地に車を置いて林道を歩き、登山口まで約5分で到着する。
9:35分  登山口出発
 鳥居をくぐり登山道に入る。登山道は吹き溜まりになっている為か雪が残っている。しかし周囲の林床は殆ど雪が溶けて落葉の積もった地面が見える。雪は硬く締まりつぼ足でも殆ど沈み込まない。カンジキはザックにくくり付けてつぼ足で登る。
10:00分  2合目着
 2合目は夏でも東側の視界が開ける場所だが、笹薮の東斜面がすっぽりと雪渓に覆われている。雪渓の東端に立つと、夏は立木に邪魔されて見えない早池峰山と和山牧場の風車が見える。
登山口の鳥居↑
2合目付近から北方に早池峰山が見える↓
↓早池峰山
薬師岳↓
片羽山雄岳↓
雄岳山頂↓
2合目と3合目の中間地点から雄岳が見える→
10:57分  6合目着
 ブナとダケカンバの森が広がっている。
風も無く快晴の森を歩く。

登山口からずっと雪面にスノーシューのトレースが付いている。輪郭が溶けて少し沈み込んでいるので、数日前のものだろうか?
どうやら単独で登られた登山者のものらしい。
11:30分  8合目着
 7合目付近からは急斜面の登りになる。凍りついた硬雪の斜面、アイゼンを持って来れば良かったと後悔する。雪渓は固くて滑るので、林間を立ち木につかまりながら慎重に登る。
←6号目の森
6合目を過ぎると雄岳山頂が見えてきた→


尾根にできた雪庇と林間の境目を登って行く。  
←7号目付近の雪渓

雪が硬く締まっていた。
8合目に到着→
←8合目付近の雪渓
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