2005年12月20日(火)晴れ
所在地  岩手県大槌町、山田町境界
標  高  610.2m
 この冬岩手県内陸地方は、まだ12月だというのに30cm以上の積雪と厳しい寒さが続いています。内陸の山は新雪が深くて冬山シーズンにはまだ早い。そこで雪山ラッセル無しでも登れる沿岸地方の里山、鯨山に登ってみました。
 鯨山は大槌町浪板海岸から約2kmの距離にあります。海岸線から一気に立ち上がった山頂からは太平洋が間近に見渡せます。北方には早池峰山をはじめ北上高地の山々の展望が広がっています。山頂付近は立木があるため西方の展望が良くありませんが、山頂の西下にある電波中継所付近からは五葉山、片羽山方面の展望が開けています。
 登山コースは、大槌町、山田町の両方から登れるようです。山頂には山田町「青年の家」から登ってくるコースと、大槌町側の「鯨山電波中継所」からのコース、そしてJR山田線の「浪板海岸駅」から登ってくるコースの3つのルートがありました。
中でも浪板海岸駅からのコースには「鯨山表参道」の表示があります。鯨山電波中継所には乗用車約20台のスペースが在りますが、途中の道が荒れているため車高の高い4駆車でないと登るのは困難です。途中には目立った駐車スペースはありませんので注意が必要です。
 今回は鯨山電波中継所から登る予定でしたが、悪路と路面凍結のため中継所まで車で登る事ができず、途中に車を置いて登りました。

 遠野市内を通り国道281号を釜石市へ向かう。遠野市内は積雪20cmぐらいだが、仙人トンネルを抜けると雪はぐっと少なくなる。釜石市街に入ると日陰に薄っすらと残っているだけ、雪に埋もれた内陸に比べると同じ岩手とは思えないほど温かい。
釜石市内から国道45号を北上して大槌町に向かう。いくつかトンネルをくぐり大槌町浪板海岸に着いた。国道45号の正面には目指す鯨山が見える。国道45号の海岸側に立つ浪板観光ホテルを過ぎて直ぐの丁字路を左折する。(浪板海岸駅方面へ向かう)
鯨山1
↓鯨山
鯨山電波中継所↓
浪板海岸に着くと、国道45号の正面に鯨山が見えてきた (手前が釜石方面)
↓浪板観光ホテル
↓鯨山表参道
↓鯨山電波中継所へ
 丁字路を直進して電波中継所へ向かう。途中にある採石場を過ぎると、杉林の中で道が分かれる。右は浪板不動滝への道、鯨山へは左の道を進む。浪板不動滝を右下に見て200m程進んだ場所で、車が進めなくなってしまった。日陰の路面が凍結し、更に轍が深く掘れている。
 凍結していなければまだまだ登れそうなのだが・・ちょうど近くにあった荒れた林道に車を止めて歩くことにする。(ここまで国道45号線から約2.8km)
 狭い路地を浪板川沿いに進み、JRの線路をくぐると間もなく丁字路がある。
(この丁字路を右に入り200mほど進むと十字路があり、右側に鯨山表参道の案内表示が立っている。左の狭い町道を登って行くと登山口があるはずだが、約200m先で舗装が終わり、砂利道になると共に極端に道が狭くなる。途中で立ち木の伐採作業をしていたため登山口の様子を確かめる事はできなかったが、途中に待避所が殆ど無いので車での進入は止めた方が良いと思う)
↓小鯨山
↑鯨山電波中継所へ
鯨山表参道へ→
丁字路の角に「浪板交流促進センター→」の表示がある
車を枝道に止めて歩く
ここから電波中継所専用道が始まる
電波中継所専用道の様子
電波中継所専用道の地図
ここで鯨山表参道と合流↑
10:50分  林道の途中から出発
 200mほど歩くと鯨山無線中継所の専用道路が始まる旨の看板が立っていた。この場所から中継所まで3kmの表示がある。路肩には200m間隔で距離と標高を記した標柱が立っている。
11:30分  表参道と合流する
 電波中継所専用道路の始点から2600m地点の手前にあるヘアピンカーブで、浪板海岸駅から登ってくる登山道(表参道)と合流する。ヘアピンカーブから100m弱専用道を登ると、表参道は右側の尾根へと別れていく。
電波中継所専用道2600m地点 表参道は法面を登って行く
8合目付近、尾根道が続く
11:40分  6合目着
 電波中継所専用道路から分かれて表参道に入る。道路の法面をトラバースして尾根の上に出ると6合目の表示があった。6合目の標識に366と書いてあるのは標高らしい。
6合目付近はアカマツ林だが、間もなくミズナラの森に変わる。尾根の右側には林間を透かして太平洋が、左側には五葉山方面の山並みが見えてきた。
11:50分  7合目着
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