2005年11月1日(火)晴れ
所在地  岩手県八幡平市
      (旧安代町、旧西根町境界)
標  高  1063m
 七時雨山は旧安代町と旧西根町の境界に位置し、裾野には田代平高原の放牧場や野菜畑が広がっています。標高が1063mなのでちょっとした里山と言った感じの山ですが、近年登山家の岩崎元郎氏が選定した「新日本百名山」の一つに選定されたためでしょうか、登山者が多くなっているようです。
 主な登山コースは二つあるようです。一つは旧安代町側の田代平高原から登るコース。もう一つは、旧西根町側の市営牧場から登るコースです。七時雨山には標高1063mの南峰と標高1060mの北峰の二つのピークがあります。北峰には三角点がありますが、南峰には権現様が祭られてありこちらが山頂になります。田代平高原から登るコースは放牧場を横切り尾根伝いに北峰を経て山頂に向かいます。一方旧西根町市営牧場側から登るコースは、直接南峰の山頂に向かう最短コースになっています。今回は旧安代町側にある田代平高原から登ってみました。

 東北自動車道を安代ICで下りる。ICを出てすぐの十字路信号を左折して国道282号を鹿角方面へ600mほど進み、丁字路の信号を右折して県道6号に入り二戸方面へ向かう。県道6号を約1.9km進んだ丁字路から右折して県道30号(県道葛巻安代線)に入る。山道を約6.9km登り峠に着くと視界が開けて、目の前に田代平高原の放牧場が広がっている。道の左側には駐車場と田代平高原の観光案内標識が立っている。
案内標識には七時雨山登山道入り口までの案内表示が有った。登山口まではここから放牧場の草地を登って行くのが最短コースになるようだ。
この駐車場から更に800m先には、新築されたばかりの七時雨公衆トイレと広い駐車場(乗用車約50台)がある。しかしトイレにはシャッターが下ろされていて使用できなかった。駐車場も進入禁止になっていたので工事はまだ終わっていないのかもしれない。七時雨公衆トイレから更に800m先には七時雨山荘があって休憩、宿泊、入浴ができる。山荘に車を置いて登られる登山者も多いらしい。
七時雨山
(田代平高原登山口)
10:30分  駐車場出発(田代山つつじサン燦道口)
 田代平高原の観光案内標識が立っている駐車場(乗用車約15台)から、放牧場の中へ続く作業道へ入っていく。作業道入口の扉は鍵が掛けられているので、扉の脇を通って作業道へ入る。牧草地の中の緩やかな坂道を登って行く、正面には七時雨山、時々振り返って田代山を眺める。
七時雨山(北峰)↓
田代平高原、峠の駐車場↑
田代山への登山口にもなっている
駐車場の道路向かいから作業道が放牧場の中に続いている→
七時雨公衆トイレから七時雨山を眺める
七時雨山(北峰)↓
七時雨公衆トイレと広い駐車場
七時雨山(北峰)↓
牧草地の中を進む→

登山道は、写真左側のピークに登り、尾根伝いに七時雨山(北峰)へ向かう
登山道入り口付近から
振り返る ↓
田代山↓
↓駒木立
↑七時雨公衆トイレ
↑登山口(田代山つつじサン燦道口)
10:50分  登山道入り口(三合目)着
 作業道は途中で無くなるが、そのまま牧草地を登り続けると、七時雨山荘方面から登ってくる踏跡に合流する。牧草地の端まで来ると、七時雨山登山道入り口(三合目)の標柱が立っている。紅葉は四合目から下にわずかに残っているが、その上はすっかり落葉している。四合目を過ぎた辺りで下山してくる女性6人のグループと出会う。駐車場には車が無かったので不思議に思い尋ねてみると、七時雨山荘から登ってきたとの事。この日山中で出合った登山者は12人、内2グループ8人が七時雨山荘から登られた方達だった。平日であり紅葉も殆ど終わっているのに登山者が多い、これも新日本百名山なればこそなのだろうか。
登山口(三合目)ここから登山道が始まる
尾根の道を進む
↓駒木立
←七時雨山荘
尾根の上から田代平高原を見下ろす→


11:00分  五合目着
11:04分  六合目着
11:24分  八合目着
11:34分  九合目着
七時雨山(北峰)↓
八合目付近の様子、正面の尾根を右に登ってゆく
八合目付近から山頂方向を眺める
九合目付近、登山道の正面に山頂が見えてきた
七時雨山(北峰)
↓七時雨山(北峰)
↓七時雨山(南峰)
↓七時雨山頂(南峰)
11:45分  七時雨山(北峰)着
 標高1060m、南峰の山頂よりも3m低いが、展望は素晴らしい。南方向は岩手山、姫神山が見える。あいにく霞んでいて早池峰山までは見えない。東方向は田代平高原を挟んで西岳が、そして北方には安代町の町並みの向こうに稲庭岳と風力発電の風車も見えている。
ここまで来たら七時雨山の山頂に立ったも同然なのだが、300m先に見える南峰は3m高いと言う。
南峰の山頂からの展望も北峰と殆ど変わりはないのだろうが、ここまできて山頂を踏まずに帰るのは心残りでもある。
消化登山の気分で南峰へ向かう。
12:15分  七時雨山山頂到着
 山頂には石の獅子頭が祭られている。
周囲には視界を遮る木々が殆どないので北峰よりも展望は良い。
山頂の標識には、登山口から1670mとある。北峰の標識には、田代平から3700mと書いてあった。すると旧西根町側の登山口からは半分の距離で登れることになる。
 山頂で旧西根町側の登山口から登ってこられた単独行の男性にお聞きしたところ、麓の県道から登山口まで案内表示がしっかりと付いているという。
登山口は旧鹿角街道が通っていたため、古くから利用されてきたルートらしい。山頂へお参りに向かう表参道といったところだろうか。
まだまだ日が高い、下山後は旧西根町側の登山口を廻って見ることにしよう。
七時雨山(北峰)から南峰を眺める→
七時雨山頂(南峰)から
岩手山を眺める→
↓岩手山
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えんど
駐車場→20分→三合目登山口→55分→七時雨山北峰→30分→七時雨山山頂(南峰)「休憩時間含み」
駐車場→1時間45分→七時雨山山頂(南峰)
七時雨山南峰登山口へ