赤林山〜南昌山1
2004年12月3日(金)晴れ
所在地  岩手県盛岡市、矢巾町
標  高  赤林山855.0m南昌山848.0m 
 志波三山の一つ南昌山は、釣鐘を伏せたような形をしています。山腹が急峻で山頂が丸みを帯び、まるで昔話の童話の挿絵に出てくるような姿です。周囲の山々に比べて標高が高いというわけでは有りませんが、何故か気になる山です。
 昔の人々も気になっていたらしく、南昌山には多くの言い伝えが残っているようです。今でも山頂に並んでいる獅子頭は、雨乞い信仰の為に奉納されたものということです。
  一般的な南昌山の登山ルートは、矢巾町の矢巾温泉から雫石町西安庭に抜ける県道「矢巾西安庭線」の峠にある登山口が利用されているようです。南昌山の五合目登山口ということで、山頂まで約1km、40分もあれば登れるようです。しかし山頂まで急斜面が続くため、登山口から山頂まで階段状の土止めが作られています。山登りと言うよりは、階段登りと言った方が当たっているかもしれません。しかし、山頂まで40分で登ってしまったのでは面白くありません。
  そこで矢巾温泉を出発点として、赤林山、毒が森を回り南昌山に登る周回コースを歩いてみる事にしました。矢巾温泉から南昌山まで約7.7km、五合目登山口に下りて更に県道を歩いて矢巾温泉まで約5kmほどです。5時間半のミニ縦走気分を味わってみました。

 矢巾町にある矢巾温泉に7:52分到着。温泉の入り口には駐車場がある、そして立派なトイレも有った。駐車場にトイレとは親切な事だな・・と思ったら、直ぐ近くにゲートボール場があった。駐車場もトイレもゲートボール場を利用する皆さんの為の設備なのだろう。しかしトイレはシャッターが下りていて利用できない、「冬季間は利用できません」の張り紙があった。
8:00分  駐車場出発
駐車場の直ぐ近くに「赤林山登山口入り口」の標柱が立っている。県道から右に入り雑木林を進む、小さな沢を渡ると間もなく急斜面の登りになる。
↓南昌山
↓赤林山
↓箱ヶ森
盛岡市郊外から志波三山の山々を眺める
矢巾温泉入り口 
赤林山登山口→
矢巾温泉入り口にある駐車場とトイレ 
 アカマツと雑木交じりの尾根道を登る。落ち葉が敷き詰められた歩きやすい痩せ尾根の急斜面を進むと、右側からは盛岡市方面から朝の通勤車の音がゴーゴーと響いてくる。左側には朝日を受けた南昌山が木々の間から見えている。
まるで屏風の上を歩いているみたいに狭い尾根が、赤林山に向かって伸びている。なにか人工的なものさえ感じる不思議な道だ。 標高450m付近、南昌第二トンネル入り口の真上に着くと、足元に車が吸い込まれて行く。
8:26分  痩せ尾根の道が終わる
9:20分  標高750mピーク着
 赤林山山頂手前のピークに着く。このあたりは刈り払いが不十分でササが体に触るようになってきた。ブナ混じりの林間を透かして見ると、南方には南昌山、東根山が見える。
アカマツ混じりの尾根道を行く
まだまだ痩せ尾根の道が続く
9:40分  赤林山山頂到着
矢巾温泉登山口から3.2km 毒ヶ森へ2.4km
 赤林山山頂は森の中、展望は良くない。 ここからは赤林山の西にある標高861mのピークへ向かう。一旦鞍部に下り登り返す。登山道ははっきりしているが、刈り払いが不十分なので露のある時にはスパッツが必要だろう。
10:03分  861mピーク着
 861mピークは赤林山よりも高いのだが、山頂の標識などは無かった。単なる通過点でしかない、木々が茂っていて写真を撮るようなポイントも無し、休まず通過する。
10:09分  志波三山縦走コースと合流
赤林山から0.7km 毒ヶ森へ1.7km 箱ヶ森へ1.1km 
 861mピークから下ると、斜面の途中に分岐があった。ここで志波三山縦走コースと合流する。右方向が箱ヶ森へ、左方向が毒ヶ森、南昌山へ向かう道になる。小さなアップダウンを繰り返しながら、尾根道を毒ヶ森へと向かう。
赤林山山頂 小さい広場になっているが展望が良くない
標高861mピーク山頂付近のブナ
志波三山縦走コース合流地点の標識
標高861mピーク山頂付近のブナ
縦走コースを毒ヶ森へ向かう途中、箱ヶ森が見える
林間に毒ヶ森が見えてきた
10:40分  毒ヶ森分岐着
赤林山から2.1km 毒ヶ森へ260m 南昌山へ2.4km
 毒ヶ森の真下に着いた。山頂まで260mと表示されているが、標高差が100mぐらいある。山頂は木々に覆われていて、こちらの山も山頂からの展望は望めそうも無い。ということで毒ヶ森には登らず南昌山を目指す事にする。 次の標高742mピークを過ぎると急な下り坂になる、標高600m地点まで一気に下る。
毒ヶ森の真下にある分岐
31番のナンバー標識は志波三山縦走路のもの
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