和賀岳高下コース1
2004年9月15日(水)晴れ
標  高  1440.2m
所在地  岩手県沢内村
 岩手県沢内村、高下登山口から和賀岳に登って来ました。9月中旬と言う事でコケ平の花畑は花の見頃が終わり、殆ど枯れ野原になっていました。紅葉はコケ平付近が僅かに色付き始めた程度でした。平日でもあり登山者はいないだろうと思っていましたが、車止めには関東ナンバーの車も含めて数台の車がありました。山中では7〜8人の方と出会いましたが、お話をしてみると和賀岳にいつかは登りたいと熱望されていた方々が殆どでした。豊かな自然が残る和賀岳は、近年人気が出てきているのだと思います。

 花巻方面から県道12号(花巻大曲線、銀河なめとこライン)を西に向かい沢内村に入ると県道1号(盛岡横手線)と合流する。この交差点を右に曲がり県道1号線を北へ、雫石町方面に1.3kmほど走ると左側に「和賀岳、高下岳登山道入り口」の立派な標柱が立っている。ここの丁字路から左へ入り舗装された道を進むと、3.5km地点からは砂利道になる。そして県道1号から6.4km地点で林道が通行止めになっていた。
 県道1号から登山口までは8kmほどあるはずなので、更に1km以上の林道歩きを強いられる事になる。林道崩壊の為・・と書いてあるが、すでに林道の補修工事は終わっていて充分に通行できる状態になっていた。
 車止めには乗用車10〜12台分の駐車スペースが有る、登山口にはしっかりした駐車スペースが無いので今後は登山口まで車の進入をさせないつもりなのかもしれない。
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えんど
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登山口へ向かう林道から和賀岳が見える
林道の車止め
登山口
8:20分  車止め出発
 車止めには数台の車が止められていた。登山口まで林道を1kmほど歩く。
8:37分  登山口着
和賀岳へ5.4km 高下岳へ5.0km
 登山口からは杉の木と雑木の混じった森のなかを進む。次第に急斜面の尾根道になり、ブナ林へと変わっていく。
9:00分  赤沢分岐着
和賀岳へ4.7km 高下岳へ4.3km
 急登が終わり広い尾根の上に着くと赤沢分岐の標識があった。1999年に歩いた時には分岐の標識は立っていなかった、近年立てられた物らしい。かつては左方向から赤沢コースが合流していたらしいが、今では全く踏み後が見えない、完全に廃道になっているようだ。この分岐から登山道は直角に右に曲がって広い尾根の上を登ってゆく。
赤沢分岐の標識 写真上方向が登山口
登山道を挟むように立つブナの巨木→
←ブナの巨木、老木の森が続く
9:28分  高下分岐着
標高870m 和賀岳へ4.0km 高下岳へ3.6km
 赤沢分岐を過ぎると、広い尾根の上はブナの森が広がっている。見事な巨木、老木が次々に視界に飛び込んでくる。これほど見事なブナの森は珍しいと思う。何枚も写真を撮るが、実物の迫力はなかなか表現できそうにない。
高下分岐からは尾根の南西斜面をトラバースしながら緩やかに登って行く。100mほど進むと左側に水場がある。
9:33分  水場着
 登山道の左側直ぐ下に水が湧き出している。日照りの年には枯れる事があるのだが、今日はチョロチョロと湧き出している。飲んで見ると癖が無くて美味かった。
 9:37分  標識着
 環境庁が設置した(和賀岳自然環境保全地域)の標識が立っている。ここからは和賀川の徒渡点まで急斜面の下りが始まる。徒渡点の標高が720m、標高差200mを下ることになる。そして帰路は200mの急斜面を登らなければならない、気分的に嫌になる部分である。
 9:48分  水場着
 痩せ尾根を下っていくと、登山道の左側足元に有る杭状に短く削られた切り株に「←水」と書いてある。左側の沢に下りてみると細い沢水を利用するようになっている。綺麗な水だが、こちらはちょっと飲む勇気が出なかった。
10:00分  和賀川徒渡点着
 今年の夏は雨が少なかったので飛び石伝いに渡れるものとばかり思っていたが、適当な飛び石が見つからない。無理をすれば渡れそうな岩は有るのだが、水に浸かった岩はぬるぬるしていてかなり危険だ。覚悟を決めて靴を脱ぎ膝までズボンをまくりあげる。入って見ると流れは結構深くて早い、川底の岩が滑る上に岩の突起等もあり慎重に歩く。水がかなり冷たい!渡りきった時には足が痺れている。タオルで足を拭き、陽射しで暖めて感覚が戻るのを待つ。
高下分岐 左方向が和賀岳へ
高下分岐の近くにある水場(湧き水)
和賀川徒渡点の上流側の様子
和賀川徒渡点付近に咲いていたダイモンジソウ
和賀川徒渡点の対岸にある広場
 和賀川を渡るといよいよ本格的な山登りになる。稜線のコケ平まで標高差600mの急斜面を登って行く。
単調な登山道を黙々と登る。
急斜面の林間を登る