早池峰山平津戸コース1
2004年7月10日(土)曇り
標  高  1913.6m
所在地  岩手県川井村
 早池峰山の登山口といえば川原坊登山口と小田越登山口の二つが主に利用されているようです。山頂までの距離が短い事と岩場に咲く高山植物が多いことが理由だと思います。しかし早池峰山の魅力はハヤチネウスユキソウを始めとした花々だけでは有りません。オオシラビソ、ヒノキアスナロ、ブナ等々が茂る原生林の中を歩く楽しみも早池峰山の魅力の一つだと思います。
 平津戸コースは川井村の平津戸から早池峰山の北斜面を登るルートです。このコースの特徴はヒノキアスナロやブナの古木、巨木の森が楽しめることです。鬱蒼とした針葉樹の森、昼でも薄暗い深い森、神の住む早池峰山にふさわしい光景を楽しむことが出来ます。

 川井村の国道106号線沿いにあるJR山田線平津戸駅の約150m盛岡寄りにT字路がある。このT字路を入り閉伊川を渡って進んでいくと、数件の民家を過ぎた左側の広場に登山者名簿を入れるボックスが立っている。(国道106号から0.4km地点)名簿を確認してみると、殆どが材木沢に向かう方々だった。今日は土曜日と言う事で渓流釣りに向かう車が林道に入っているので対向車に注意しながら進む。
国道106号から約2.7km地点に着くと林道が分かれている。道端に標識があり今走ってきた道が吉部沢林道、そして右に分かれる道が材木沢林道になる。
そしてここに「登山口 山頂6.6km」の標識が立っている。材木沢林道に入り50mも進まない場所で倒木のため車の通行が出来なくなっていた。仕方なく引きかえして林道交差点に車を止めることにした。(この場所には乗用車約5台駐車可能)
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えんど
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林道分岐 左、吉部沢林道 右、材木沢林道
登山口
材木沢林道
登ってきた登山道(ブル道)↓
9:40分  林道交差点出発
 材木沢林道はしっかりした道で路盤は荒れていない、路肩の草が車を擦る心配もないので倒木さえなければ容易に通行できる。
9:46分  登山口着
早池峰山まで6.0km
 林道の左側に荒れた作業道が続いている。登山道はこの作業道跡を辿って進んでいく。右手に材木沢の水音を聞きながら緩い勾配の道を進む。間もなく登山道は作業道から一旦左に分かれるが材木沢の徒渡点で作業道と合流する。
9:55分  材木沢徒渡点着
 徒渡点には太い倒木が橋代わりに架けてあった、緑の苔がびっしりと生えて絨毯の上を歩くような感触がする。
徒渡点から材木沢の上流方向の様子
徒渡点の倒木を利用した橋
 徒渡点を過ぎると中斜面の登りになる。幅が3mぐらいの古い作業道(ブル道)で山側を切り崩し平坦に均した跡がわかる。
ササや藪は無いのだが足元に草が茂っているので、露のある時にはズボンがずぶぬれになってしまいそうだ。
今の所作業道の中まで雑木が入り込んでいないので体に枝が触ることは殆ど無い、足元の雑草を除けば歩きやすい。登るにつれ雑草を刈り払った後が見えてきた。草刈機械ではなくカマで草の頭を軽く刈り払っている、最低限の整備作業はおこなわれているのだろう。
登山道(ブル道)の様子、
林道に出る
10:22分  林道に出る。
 登山道を登って行くと林道が現れた。この場所に立つ標識には「←○○4.8k」と書いてあるが、○○の部分が削れていて全く判読できない。地図を見ると川井村門馬から、御山川沿いに早池峰山登山口に向かう林道の途中から上ってくる道のようだ。路盤の状況は良好で車の進入は充分に可能だろう、しかし付近には駐車場が無い。路肩も狭いので登山のためにここまで車で進入するのはあまり意味が無いと思う。
 登山道はここで一旦切れて、林道を左に235m進んで行く。そして右側に登山口の標識が立っている。最初の急斜面を登りきるとヒノキアスナロ(ヒバ)の森が始まる。 
 針葉樹の森は暗い、しかし陽射しが入らないので下生えの雑木や雑草が少なくて歩きやすい。登るにつれて古木、巨木が現れてくる、立ち止まり写真を撮るが帰ってきてから見るとピンボケが多かった。露出時間が長くなるので手ブレが起きたらしい、せっかく撮った古木の写真が殆ど台無しだった。
10:47分  水場着
 針葉樹の森の斜面から染み出した水が音を立てて流れ下っている。湧き水を飲んでみると美味い! 
林道から再び登山道に入る
薄暗いヒノキアスナロの森を進む
ヒノキアスナロの森から湧き出す水
ヒノキアスナロの森