毒ヶ森1
2003年11月24日(月)晴れ
標  高  919.2m
所在地  岩手県花巻市、
      北上市境界
 毒ヶ森は岩手県花巻市の西の端に位置していて、松倉山や駒頭山と共に毒ヶ森山塊の山です。しかし登山道 はありません、途中まで廃道になった林道が続いていますが藪を漕がなければ山頂に行く事が出来ません。
毒ヶ森山塊の中で標高こそ919.2mと高くはありませんが「毒ヶ森」と言う言葉の響きにどこか心惹かれるものがあ ります。昨年の夏に毒ヶ森に挑戦して見ましたが、崩落の為車の通行が出来なくなったオオヘンジョウ沢林道を登っ ていくと至る所に熊の糞や道端には草を噛んだ跡、熊の通り道などがあって今にも熊が飛び出してきそうな雰囲気 でした。その為林道の途中で断念してきました。そこで熊が冬眠に入りしかもオオヘンジョウ沢林道の入り口まで車 が進入できる根雪前の今の時期に再度挑戦してみました。
↓毒ヶ森
↓934mピーク
←松倉山
松倉山登山道からの展望(2002年6月撮影)
 花巻市方面から県道12号を西に向かうと次第に山肌に雪が見えてきた。出羽沢林道の積雪具合が心配だっ たが、路肩に薄っすらと雪が積もっている程度でオオヘンジョウ沢林道入り口まで車で進入できた。オオヘンジョウ沢 林道は入り口から500mぐらい先まで車での進入が可能だがその先は落石や倒木のために車は進入できなくなっ ている。300mほど先の路肩に車を止めて出発する。

9:25分  林道出発
 林道に薄っすらと積もった雪は今朝の冷え込みで粉雪状態になっている。昨年よりも心持林道が荒れているよう に感じる、雑草や雑木が轍を越えて道の中まで生え始めている。
9:50分  オオヘンジョウの滝入り口着
オオヘンジョウの滝入り口に着いた。沢へ降りる斜面の道は踏み後がしっかりしている、ここまでは訪れる人がいるの だろう。
オオヘンジョウ沢林道入り口
この辺りの林道はまだしっかりしている
10:00分  無名の滝が見える場所着
 対岸の急斜面に滝が見える。ここを過ぎると林道は大きく折り返しながら尾根に向かって登りになる。尾根の南斜 面を登っていくと次第に南方の視界が開けてくる。地図で方角を確認してみると、毒ヶ森は南西方向にあるはずだ が手前のピークに隠れていて見えないようだ。なだらかなピークが見えているが毒ヶ森の北側にある標高920mのピ ークのようだ。更に進むと東側の展望も開けてきて早池峰山が綺麗に見えてきた。
対岸に見える無名の滝
↓920mピーク
↓毒ヶ森はこの奥
  の方向にある
↓この林道
 を進んでいく
林道から南西方向を眺める
10:30分  林道が下り坂になる
 林道が尾根を大きく右に曲がりこむと緩やかな下り坂になる。この場所から見ると920mピークの手前の斜面にも 林道らしきものが見える。昨年夏に来たときは全く見えなかったのだが木々の葉が落ちて見えるようになったようだ。
 林道は写真の920mピークの下を通り左側の尾根を回り込んだ場所まで続いている。写真には写っていないが 左側にもう一つピークがあって、その間を流れる沢に突き当たって行き止まりになる。ルートはそのまま沢を遡り、鞍 部に突き上げた場所から写真の左側のピークに向かって登り、ピークの上に着いたら写真の奥に向かって尾根の上 を進んで行く。
10:40分  最初の徒渉点着
 林道が沢で寸断されている。昨年ここまで来ているのだが、この先が一段と荒れていて踏み跡も無かったので引き 返したのだった。今は雪が積もって草が倒れているので林道の形が解る、しかし奥へと進むに従い雑木や雑草が酷 くなり夏場ならば藪こぎ状態になりそうだ。後数年もすれば完全に廃道になるのだろう。
林道は徒渉点に向かって下って行く
最初の徒渉点
最初の徒渉点を過ぎて伐採跡の林道
この辺りには熊棚が多い
山行きの記録へ
トップへ
毒ヶ森2へ
えんど