栗駒山笊森コース2
2003年10月17日(金)晴れ
標  高  1627.4m
所在地  岩手県一関市
13:10分  笊森山荘着
 笊森の南斜面を過ぎると左下がりの緩やかな斜面の道になる。振り返るとなだらかな山頂をした笊森が見える。 間もなくコンクリート基礎の上に建てられた真新しい山荘に着いた。コンクリートの階段を登り入り口の重い引き戸を 開けると左側にトイレがある、もう一つ木製の引き戸を開けて避難小屋の中に入る。先客は誰も居なかった、宿泊 予定者の荷物もなし。一階の窓全部と二階の窓の半分まで板がはめ込まれていて室内が薄暗い、もう冬支度が 完了というところだろうか。小休止の後重いザックを置いてサブザックを背負い山頂へ向かう。
笊森山荘付近から振り返って笊森を展望
花は終わり木の実が残るのみ
笊森山荘と屋根の上に栗駒山が見える
13:22分  笊森山荘出発
 笊森山荘の直ぐ上に分岐がある、ここから須川温泉まで4.7km、笊森登山口から6.0kmの表示があった。し かし肝心の栗駒山までの距離表示が無い、地図上では山頂まで直線距離で1.5kmなのだがこれから山頂に向 かう途中の分岐にも全く距離表示が無かった。
笊森山荘上の分岐から、正面のピークが笊森、遠方は一関方面
13:32分  磐井川源流の分岐着
 笊森山荘上の分岐から500m進むと磐井川源流と表示のある分岐に着いた。直進すると須川温泉へと下って 行く、山頂へは左の磐井川を登って行く。登りでは気が付かなかったが途中に(裏掛「新湯コース」)へ向かう分岐が ある、駒の湯温泉まで6.0kmの表示があった。登山道は沢から上がり草地の道になっていく。
登山道は磐井川を遡っていく
磐井川源流分岐の湧き水
13:50分  東栗駒分岐着
 栗駒山山頂から東栗駒山を廻っていわかがみ平へ下りるコースとの分岐に着いた。栗駒山が大きく見える、栗駒 山の南斜面(中央コース)を登って行く登山者の姿が見えている。ここまでは誰にも会わずに登ってきたが一気に賑 やかな雰囲気になってきた。登山道の両側にはロープが張られている、次第に勾配がきつくなり足元には砕石の詰 まった砂袋が敷かれて階段状になっている。
14:10分  中央コース分岐着
 宮城県側のいわかがみ平から登ってくる中央コースと合流する。左側(南)が切れ落ちた斜面の肩を登って行くと 間もなく山頂に着いた。山頂には10人程の登山者が休んでいた。天候に恵まれて西は鳥海山、北は焼石連峰 、岩手山まで見えている。生憎霞んでいて良い写真は撮れなかった。山頂にある神社の社の下に少しばかり雪が 残っていた、昨夜麓では雨が降ったが山頂では雪が降ったのだろう。
14:30分  山頂出発
 写真を撮っている間に山頂には誰も居なくなっていた、山頂を目指して登ってくる人影も見えない。まだ2時を廻 ったばかりだというのに陽射しが夕暮れを思わせる様に弱々しい。気温も下がってきた、急いで山頂を後にする。
東栗駒分岐から栗駒山を展望
栗駒山山頂
15:15分  笊森山荘へ戻る
 山荘に戻ると入り口の引き戸が開いている、中には東京から来た単独男性が二階に陣取っていた。宮城県側の いこいの村栗駒の下にある登山口から裏掛(新湯コース)を登ってきた方だった。今夜の宿泊者は二人になった。
この山荘は2001年に改築されたと言うだけあって立派な建物だ。トイレは屋根に降った雨水を利用した簡易水 洗になっている。しかし山は何時雪が積もってもおかしくない時期なのだろう、凍結に備えて雨水は溜まらない様に してあるようだ。トイレの中にはバケツ2個に水が汲み置きされていて、用を足した後バケツの水で流す様にしてある 。掃除用のブラシ等も備えられていて清潔に保たれている。しかし冬季は凍って使えないのでトイレに鍵が掛けられ てしまう。他に汲み取りトイレ等は無いのでこの山荘は冬季の利用は基本的に考えられていないのかもしれない。
笊森山荘、北西方向から
笊森山荘、南東方向から
笊森山荘は土間を挟んで南北にフローリングがある。
写真は北側の一階と二階
笊森山荘北側の二階
窓際の天井が低いので屋根裏部屋といった感じがする
入り口上の看板、これだけが古めかしい
旧笊森山荘の看板だろうか?
簡易水洗トイレ、バケツの水で流す
使った分の水は下の沢に行って汲んで来る事になる
(トイレットペーパー以外使用禁止)
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笊森登山口→55分→登山口から2km地点→50分→湿原→32分→登山口から3.8km地点→ 1時間18分→笊森山荘→28分→東栗駒分岐→30分→栗駒山山頂

笊森登山口→4時間33分→栗駒山山頂
えんど