栗駒山笊森コース1
2003年10月17日(金)晴れ
標  高  1627.4m
所在地  岩手県一関市
 栗駒山は岩手県、宮城県、秋田県の3県の境界にある山です。岩手県側からの登山口は、須川温泉登山口 と笊森登山口の二つがあります。須川温泉から登るコースは、宮城県側のいわかがみ平から登るコースと共に山頂 まで2時間弱で登れるので一番多く利用されているようです。一方の笊森コースは笊森山荘まで6km山頂までは 7km以上ありますので、日帰り装備の軽装でも4時間近く掛りそうなロングコースです。今回は笊森山荘一泊で 紅葉を眺めながらのんびり歩いてみました。

 一関市から国道342号を西に向かうと須川温泉の手前に真湯温泉がある。この真湯温泉の入り口から国道を 挟んで反対側に林道が左に延びている、林道入り口には「桂沢林道」の標柱が立っていて笊森登山道入口の案 内標識もある。ここから桂沢林道に入って進んでいくと3.8kmほどで笊森登山口に着く。この林道はまだまだ続い ているのだが登山口から20mほど先にバリケードがあり車の進入が出来なくなっている、この辺り一帯は一関市の 水源地帯と言う事で登山道以外は徒歩でも立ち入り禁止になっている。
  登山口には「須川岳登山道笊森コース」と書かれた標柱が立っている、駐車場は普通車3台分しか無いが林 道の路肩に何台かは止められそうなので合計5〜6台ぐらいは可能だと思う。
国道342号沿いにある真湯温泉
国道を挟んで反対側に桂沢林道入り口がある
笊森コース登山口
左側の空き地が駐車場、右側が登山口
9:35分  登山口出発
笊森山荘まで6.0km、須川温泉まで10.7km 
 登山口から東桂沢の徒渉点までは作業道を思わせるような広い道が続く。東桂沢を挟んで対岸の斜面は紅葉 真っ盛りと言った感じに色づいている。
登山道から東桂沢を挟んで対岸に見える紅葉
9:50分  徒渡点着
 東桂沢の徒渉点を過ぎると急斜面が始まる。登り始めて直ぐの小さな沢に朽ち始めた橋が架かっていた、はらは らしながら渡ってみたが以外にしっかりした橋だった。雑木とカラマツの混合林の中の道が続く、道端のササが刈り払 われている。マイナーコースだから荒れた道だろうと予想していたがしっかりと整備されているのには驚いた。山側の法 面を削って道幅を広くしてあり、足元も均されていて歩きやすい。どうやら昔は多くの登山者が利用したものと見える 、真新しい落ち葉に覆われた道を快適に登って行く。
東桂沢の徒渡点
よく整備された登山道
10:30分  登山口から2.0km地点着
 雑木林の急斜面を登りきり中斜面になると間もなく登山口から2.0kmの標柱に着いた。この標柱は随分痛ん でいる、なぜだろう?雪や自然現象によって痛んだようには見えないのだが・・登山者がいたずらをするとも思えない し・・もしかして熊がかじった跡だろうか。ところが不思議なことに隣に立つ古い標柱は全く傷んでいない。
 ここを過ぎるとブナの森が始まる、落葉が盛んで紅葉の見頃は過ぎている。そして2.4km地点まで急斜面にな る。
登山口から2.0km地点の標柱
ブナの大木があった
10:56分  登山口から2.4km地点着
 ブナを眺めながら急斜面を登りきると登山口から2.4km地点標柱があった。ブナの森はこの辺まで、ここからは 次第に雑木林へと変わっていく。
ブナの森
ブナの葉に覆われた登山道
11:20分  湿原着
 登山道の右側、標高1040m地点に湿原があった。湿原はすっかり枯れ野原になっている。この辺りからは樹高 の高い木が殆ど無くなり陽射しが入るのでササが多くなる。幸い今年刈り払いをしたとみえてまだ青味の残るササが 登山道の脇に刈り寄せられている。
11:52分  登山口から3.8km地点着
笊森山荘まで2.2km
 登山道が水溜りになっている。昨日降った雨のためだろうが深いところは30cmはありそうだ、飛び石も無く周囲は 藪。仕方なく何箇所か登山道脇の藪をこぐ。登山道に設置されている木道は水の流れに洗われてバラバラになっ ている、しかも木道の表面に滑り止めの刻みが付いていないので大変滑りやすい。
標高1040m付近の湿原
登山口から3.8km付近の登山道
水が溜まっている、正面の山は笊森
 登山道は笊森の南側へ廻り込んで行く。笊森の南斜面に出ると左下に産女川が見えてきた、そして正面左遠 方には栗駒山の姿が見える。そして笊森の斜面の向こうに笊森山荘も見えてきた。この辺りも綺麗に刈り払いされ ているが、刈り払う前は足元の登山道の中までササが茂っていたようだ。これから2〜3年は快適に歩く事ができるだ ろう。笊森の南斜面を過ぎると雑木が無くなり背の低いササと草地に覆われた緩斜面の道になる。
笊森の南斜面から栗駒山が見える
栗駒山↓
笊森山荘↓
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えんど