10:15分  薬師岳山頂到着
馬留登山口から3、5km、小田越登山口へ1、5km、小田越山荘へ1、6km
 正面に標高1913、6mの早池峰山がどっしりと鎮座している、大きい!南方遠くから眺める早池峰山は 東西に稜線を伸ばし優雅な山容をしているが、間近で見るその姿は巨大な岩の塊そのものだ。あの岩肌に 沢山の高山植物が咲き誇っているとはちょっと信じられない感じがしてくる。
今日は陽射しも強く快晴なのだが生憎岩手山を始め六角牛山さえも霞んでいて見えない、残念だがそれ にもまして早池峰山の写真を撮る事ができて良かった。
薬師岳山頂からは小田越登山口に下るコースと小田越山荘に直接下るコースの二つがあるが、小田越登 山口へ下りる事にする。
薬師岳山頂と遠方は早池峰山
薬師岳2
2003年月6月5日(木)晴れ
所在地  岩手県遠野市
標 高  1644、9m
早池峰山山頂↓
薬師岳山頂付近に咲いていたコミヤカタバミ?
ヒロハユキザサ
10:28分  薬師岳山頂出発
 小田越登山口に向って薬師岳の北斜面を下って行く。ハイマツと岩の斜面を下り林間に入ると真っ白な オサバグサの群落が広がっている、花は今が最盛期の様で登山道から見える針葉樹の森の至るところに群 落を作って咲いている。山頂の南側には全く無かったのだが不思議なものだ。所々に残雪も残っていてコー ス整備も完全には終っていないようだ、踏み跡の様子から登山者は今のところ少ない感じがする。
大群落を作っていたオサバグサ
サンカヨウ
11:15分  小田越登山口着
 県道25号線の登山口に着いた。県道を挟んで北側には早池峰山小田越登山口が有る。夏季の登山 シーズンの土日は県道25号線はマイカー規制がおこなわれて小田越、河原の坊両登山口に自家用車の 乗り入れができなくなる。麓から登山口まではシャトルバス(有料)が運行される、バスの運行時間、料金に ついては「早池峰登山バス情報」をご覧下さい。
「早池峰登山バス情報」
11:25分  大出コース入り口出発
 小田越登山口から高山植物監視員詰所前を通り、県道25号線を約200mほど川井村方面に下ると 大出コース入り口がある。コースに入り2分ほど下ると小田越山荘避難小屋に着く、昨年秋に立ち寄った 時には何も無かったが毛布が1枚ロープに掛けてあった。(小田越山荘の写真は「早池峰山の避難小屋」 をご覧下さい)
11:35分  旧避難小屋着
 古い避難小屋に着いた。昔小田越避難小屋だった建物のようだが屋根の梁が折れて今にも潰れそうに なっている、雷雨の雨宿り程度にしか利用できそうに無い。 そしてここから薬師岳山頂に向かう登山道が 有る、建物の壁には「山頂まで60分」と表示があった。
薬師岳、小田越登山口
薬師岳山頂↓
大出コース入り口
現在の小田越山荘内部
旧小田越山荘、裏側の屋根が潰れかけ ている
 大出コースに入ってから登山道脇にショウジョウバカマが咲いている、鮮やかな赤色が綺麗だ。こちらのコー スは薬師岳の東斜面をトラバースして行く、ツガやオオシラビソなど針葉樹が主体の森だ。左下がりの斜面 を小さなアップダウンを繰り返しながら幾つも沢を渡り進んで行く、岩や木の根元には苔がびっしりと付いてい て湿っぽい雰囲気がする。
針葉樹主体の森の中を行く
色の鮮やかなショウジョウバカマ
12:28分  薬師堂着
小田越から3km、又一の滝まで2km
 薬師如来様が祭られた小屋に着いた。お堂と言うよりは小屋!だった。壁はトタン、屋根は透明なプラス チックトタンでできている小屋だった。小屋の中に入って山行の無事を祈願する。
この辺まで来ると殆ど広葉樹の森になっている、木漏れ日が明るく感じられて気持ちまで軽くなってくる。そし てアップダウンが殆ど無い下り一方の道になった。
13:15分  又一の滝着
薬師堂
13:35分  馬留登山口に戻る
 薬師岳はちょっとした山ぐらいにしか思っていなかったが、歩き応えのある山だった。滝があり、ブナの森があ り、オオシラビソの森、そして山頂からの早池峰山の展望、そして数々の花と見所が一杯だった。遠野側か らの登山者は少ないらしく静かで踏み荒らされていないところも良かった。山荘一拍で早池峰山まで縦走す ると最高でしょう。
山歩き日記に戻る
トップへ
薬師岳1へ
えんど
早池峰山の避難小屋
馬留登山口→21分→又一の滝→6分→大出コース(横通り)分岐→1:07分→笹森コース(廃道)分 岐→56分→薬師岳山頂→1:00分→小田越登山口→12分→小田越山荘→8分→旧小田越山 荘→53分→薬師堂→47分→又一の滝→20分→馬留登山口

馬留登山口→2時間30分→薬師岳山頂
小田越登山口→2時間20分→馬留登山口