女神山
2002年7月29日(月)晴れ
所在地 岩手県湯田町
標 高 955、8m
女神山↓
真昼岳↓
湯田町長峰牧場付近から
女神山は岩手県湯田町と沢内村、そして秋田県千畑町との境界に位置している。北隣には真昼岳があり更にその北には和賀岳が有る。女神山の見所は登山口近くに有る7つの滝と山頂から伸びる尾根に見られる比較的若いブナ林だろう。登山道はしっかり整備されていて朝露が体に触る様な場所は少ない。山頂まで尾根コースを歩いて1時間10〜30分で着く。復路には秋田県境沿いのコースを利用すると綺麗なブナ林が楽しめる。
湯田町の国道107号線川尻橋交差点から県道1号線(盛岡横手線)に入り、沢内村方面に向かって7kmほど進むと「白糸の滝」の案内標識が立っている。この交差点から左の県道12号線に入り5kmほど進むと、林道との交差点に白糸の滝案内標識が立っている。案内に従って右の相沢林道に入る。林道を約6km進むと女神山登山口駐車場に着く。(砂利道は整備されているが狭いのですれ違いには注意が必要)この駐車場は白糸の滝の駐車場にもなっていて15台ぐらい置けそうだ。
登山口の駐車場
登山道は良く整備されている
7:25分 登山口出発
良く整備された道を進んで行くと間もなく「白糸の滝」の上に着いた。登山道の左下の沢から大きな水音が聞こえてきた、目の前の滑らかな岩盤の表面を水が流れ落ちていくのが見える。滝は帰り道にゆっくり見物することにして先を急ぐ。
7:35分 姫滝入り口着
右側に「姫滝」の標柱が立っている、踏み跡はしっかりしている様だが草が伸びていて刈り払いは不充分に見える。次第に沢の中の道になって姫滝までは5分ほどで着く。
7:37分 爺滝分岐着
左下の沢に小さな滝が見える、あれが爺滝のようだ。滝の正面に廻り込む道はないようだ、小さな滝なので登山道の上から眺めて終りなのだろう。ここから右に登って行くと女神山へ続く尾根コースだ。直進すると秋田県境沿いに女神山に向かうコースになる。途中には「降る滝」や女神霊泉がある。分岐から尾根コースに入るといきなり急登の道になる、ブナや雑木の根が露出した道だ。周囲には若いブナ林が広がっている。幹のコケが発達していなので木肌が白く、黒々とした幹を見慣れた目には初々しく見える。
7:53分 尾根に出る
急登が終って尾根にでた。ここからはなだらかな斜面を進んでいく。若いブナ林の道で展望は良くないがそのかわり強い陽射しを遮ってくれてむしろ快適な散歩道だ。
尾根に出ると若いブナ林が広がっている
8:15分 水場着
登山道左側の踏み跡を辿って行くと水場があった。小さい沢にパイプが埋めてありチョロチョロと水が流れ出しているが涌き水ではなくて沢の水のようだ。沢の上流にはこれから歩いていく登山道が横切っているのが見える、ちょっと心配になった。
8:21分 県境コースとの合流点着
秋田県境沿いに登って来るコースとの合流点に着いた。ここから右に登って行くと女神山山頂だ、山頂まで最後の急登になる。ブナ林から間もなく雑木林に変わり山頂に着いた。
水場、チョロチョロと流れ出していた
女神山山頂、雑木で遮られ展望は良くない
8:32分 女神山山頂着
山頂は雑木に囲まれていて展望が良くない。東側が少し開けているが遠方の山々は霞んでいる。山頂の少し西側には展望の良い場所があった。北隣に真昼岳が立っている、そのはるか遠方に和賀岳が霞んで見える。西には秋田県六郷町の町並みが見渡せる、陽射しは強いのだが霞んでいて遠方が良く見えないのが残念だ。
山頂西側から北隣に立つ真昼岳を眺める
真昼岳山頂↓
8:48分 山頂出発
下山は県境沿コースに入る。女神山から西に伸びる尾根の上を下って行く。ブナ林の中の道で山頂から眺めても登山道は見えない。当然登山道からの展望も良くないのだが快晴無風の今日は陽射しが遮られてむしろ快適だ。
どこからかカエルの鳴き声が聞こえてきた、林間を透かしてみると登山道の右10mほど下に沼があった。一面水草に覆われていて水面は見えないが、白い花らしものが咲いているようだ。しっかりした踏み跡も付いているので下りてみた。アジサイとギボウシ、そしてオニシモツケの群落があった。
沼に咲くオニシモツケの群落
アジサイ
尾根に戻りブナ林の中を下る。女神山のブナは木肌が白く若木が多い、そのせいか森が明るい雰囲気に満ちている様に感じる。
9:30分 水場着
左側の沢に向かって踏み跡が着いている。ここの水場は沢の水を利用することになるようだ。水量は豊富だがパイプ、コップなどの水場用品は何も無かった。
9:40分 ブナ見平着
ブナに囲まれた広場に着いた。ベンチなどはないが真っ直ぐに伸びたブナに囲まれて一服したくなる場所だ。そしてここから先はブナの森が終って雑木林へと変わっていく。
ブナ見平
9:46分 県境の分岐点通過
分岐から秋田側の登山道は、荒れていて道が無くなっているように見える。県境分岐を過ぎると、足元には次第にオオバコなどの里の雑草が増えてくる。そんなところから察すると、古くから利用されていた道なのだろう。次第に急斜面の道になり沢に向かって下っていく。
9:55分 岩清水着
沢に着いた。沢の対岸の斜面を水が流れ落ちている、標柱には岩清水と書いてある。ここから沢を200mほどさかのぼると「降る滝」が有る。ここから先は滝を見物しながら下山する事にして早速「降る滝]へと向かった。
10:00分 降る滝着
10:12分 女神霊泉着
10:22分 姫滝着
10:38分 白糸の滝着
10:42分 姥滝着
11:00分 登山口に戻る
(滝の記録は「女神山の滝」のページをご覧下さい)
登山口→12分→尾根コース分岐→16分→尾根→22分→水場→6分→県境コース分岐→11分→女神山山頂
登山口→1:06分→女神山山頂
えんど
県道1号線を雫石方面に7kmほど進むと白糸の滝
(女神山登山口)の案内表示が見えてくる→
昨年閉校となった左草小学校下前分校児童が書いた
いろはカルタを眺めながら登る