鉛温泉
2002年6月15日(土)
所在地  岩手県花巻市の西方
       南花巻温泉郷
(藤三旅館)
 鉛温泉(藤三「ふじさん」旅館)は新鉛温泉と共に花巻南温泉郷の一番奥に位置して いる。鉛温泉の開湯は今から約600年前、一匹の白猿がカツラの木の根元から湧き出し ている湯で手足のキズを癒しているのをみて温泉の湧出に気付いたのが始まりだと言う。 鉛温泉の名物湯「白猿の湯」はこの話しが由来になっているそうだ。
鉛温泉の一番の名物と言えば、立ったまま入浴するお風呂「白猿の湯」だろう。身長 168cmの私が一番深い所に立つと湯面がちょうど首の下までくる。そして一番深い 場所からは水がわずかに湧き出している。お湯の噴出し口は底にあって、水が湧き出 している一番深い場所に向かって噴出している。湯温は45度ほどで染み出してくる 水と混ざり合い長湯するにはちょうど良い湯加減だ。
泉質 無色透明、無臭、単純硫化水素泉、PH7、8
立ったまま入浴する「白猿の湯」
写真上のほうが一番深い、浴槽の周囲の中段には出っ張り があって腰掛けることができる。
かつては浴槽が真中で仕切られていて写真上が女湯、下が 男湯になっていたそうだ。
そのため身長の低い女性に配慮して写真上の浴槽の底が一 部分高くなっている。
「白猿の湯」脱衣場
浴槽を挟んで2ヶ所あるが簡単な目隠しがあるだけ、
湯船は廊下から一段低い位置にあって階段を降りて行く
廊下からは湯船が見える構造になっている。
混浴だが毎週土曜日午後7時30分〜9時の間は女性専用になるようだ。
藤三旅館玄関
自炊部廊下
藤三旅館の建物は大正末期に建てられた木造三階建て、廊下も階 段も手すりも、どっしりとした質感がある。旅館部、自炊部と棟続きに なっているがどちらも懐かしい雰囲気が漂っている。
旅館部の「白糸の湯」(男湯)
自炊部「河鹿の湯」(男湯)
藤三旅館の湯は「白猿の湯」の他に
旅館部に「白糸の湯」(男湯)「竜宮の湯」(女湯)
自炊部に「河鹿の湯」(男女別)が有る
豊沢川を眺めながらゆったりと浸かる事ができる

かつて花巻駅から鉛温泉まで電車が通っていた時代があった。
大正5年に開通、「うまずら電車」の愛称で親しまれ
大勢の湯治客が電車に乗ってやってきたそうだ
その電車も昭和47年に廃止となりそれ以後はバスが湯治客の
足となっている
「うまずら電車」は今、花巻市内の材木町の公園に保存されていると言う
鉛温泉  藤三旅館
      岩手県花巻市鉛字中平75−1
     
旅館部
料金 8,500〜
自炊部
料金 3,000〜4,000
日帰り入浴 10:00〜20:00/500円 (子供300円)
(石鹸、シャンプー付き)
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 旅館部
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FAX0198−25−2312
 自炊部
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