夫が「うつ状態」と診断されてから、10年を迎えました。

 「自分と同じような立場の「心の病を抱える家族や配偶者を持つ方々と思いを語り合いたい」という気持ちから、このサイトを開いたのが2年前。一人でも二人でも同じ立場の人と知り合えたら・・・という気持ちでした。わずか2年で、予想以上にたくさんの方々と知り合うことができました。本当にうれしくありがたいことです。
 いろんな方々に励ましていただいたり、愚痴を聞いていただいたり、毎日毎日支えていただいています。たくさんの方々と思いを分かち合うことができたからこそ、これまでなんとかやってこられたのだと思います。本当にありがとうございます。みなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 よく「十年ひと昔」と言いますが、本当にいろいろなことがありました。長くて苦しい10年間でした。期間だけは長くなりましたが、病状はなかなか良くなりません。むしろ悪化の傾向をたどっているような状況です。また、病気が長期化するにつれて、ますます世の中との接点がなくなっていくような感じです。

 10年経ったとはいえ、夫の病気を全面的に受け入れるまでの気持ちにはなかなかなれません。でも、彼と夫婦であり続ける限りは、彼の病気と付き合いながら生きていかなければならないということは、少しずつ覚悟がついてきたように思います。

 先行きは、決して明るくはありません。将来への見通しもつきません。ともすると、すぐに気持ちがくじけてしまいます。この先いつまで病気の夫と結婚生活を続けていけるのか、自分でもわかりません。ただ、どんな結果になったとしても、多くの人の力を借りながら、なんとか生きていけそうな気がしています。
 夫の病気とつき合っていくことは、ある意味、自分自身との闘いであるような気がしています。これからも、先の見えない闘いが続いていきそうです。後悔しないように、自分のできる範囲で、できることをやってみようと自分に言い聞かせています。
 この先も苦しむことがわかっていながら、病気の夫とつき合っていくことは、決して賢い生き方ではないと思います。HP上でも愚痴や弱音をたくさん吐き出すことと思います。お見苦しい点も多々あることでしょう。片目をつぶって、ご容赦いただければありがたいです。
 今後ともどうぞよろしくお願いします。

(2003年5月3日 MIYA@管理人)
 

ホームページの開設にあたって(2001.3.31)



                
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