陽気ぐらしの天理教


私達の信仰する天理教では陽気ぐらしということを教えて下さっています。陽気ぐらしとは、陽気な心、すなわち、明るく勇んだ心で、日々を暮らすことです。その中でも、他の人々と共に喜び、共に楽しむということが大切なのです。
私達の神様は、人間が陽気ぐらしをするのを見て、共に楽しみたいと思いつかれ、人間を創り、この世を創められたと聞かせていただきます。私達人間の生きる目的は陽気ぐらしをすることであり、人の幸せは日々の暮らしの中にあります。


神様は、人間をお創り下さる時に、一人ひとりに心の自由を与えてくださいました。身体は神様からのかりものでありますが、心だけは自分のものであり、自由に使うことをお許しになったのです。神様は、人間が陽気ぐらしをするために自分自身の心を使うことを望まれたのですが、人間は人のため、世のために心を使うことを忘れ、いつしか、自分さえ良ければいいといった、身勝手で陽気ぐらしには程遠い心遣いをするようになり、家庭不和、いがみあい、そして争い事を招く結果になったのです。陽気がらしとは、他の人々と共に喜び、共に楽しむところに現われてくるものなのです。
 
人の幸福は、その境遇や外見によって、さだまるのではなく、すべてはめいめいの心の持ち方によって決まるのです。そして何よりもまず、私たちは神様から身体をおかりし、神様のご守護によって生かしていただいているということを忘れず皆がそのことに気付いて感謝しあい互いにたすけあって暮らすというところに、陽気ぐらしが現われてくるのではないでしょうか?     
                                                                      「路傍講演のしおり」