オオカミ男!?
Nipponham Fighters
V.S
 Chiba Lotte Marines
2002.8.17 Sat.
パ・リーグ公式戦
Fs-M 19回戦[東京ドーム] 観衆:30,000人
1-2
TN
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
M
0
0
0
0
0
0
1
0
1
2
Fs
0
0
0
0
0
0
0
1
X
1

W川井3勝1敗 S小林雅2勝1敗23S Lミラバル9勝5敗 HR初芝11 


-STARTING MEMBER-


Fs
 
M
1
金 子
小 坂
2
石 本
サブロー
3
小笠原
福 浦
4
オバンドー
メ イ
5
クローマー
初 芝
6
諸 積
7
田中幸
立 川
8
野 口
9
田中賢
酒 井
P
ミラバル
渡辺俊

ファンになったばかりの中学生の頃は、外野席でいい席を取るために開場前から外野のゲート前によく並んだ。
大人になってからは、当日券購入の列で待ったことは何度もあるが、開場待ちというのは記憶にない。

そう考えつつ、私は東京ドームの21番ゲートの行列の中にいた。
目的は、左のブツ。この日、非売品のオガストラップを先着5,000名に配ることが発表されていた。
パ・リーグを代表する選手に急成長したオガ。そのキャラクターグッズもどんどん増えている中、この非売品の登場。
今季のファンクラブ申し込み先着者用のバブルヘッド人形もしっかりGETした私としては、このブツも見逃せない。
前日は小笠原諸島のクジラをあしらった例のロゴのGutsTシャツ(黒地)を購入。私の部屋もオガグッズが増殖中だ。
 
私の部屋のテレビの上でバブる奴ら。
オガをまん中に置きたいが、
重いノリが曲面の上で安定するには
まん中に置くしかないのだ。

ノリのは振動があると
てっぺんから見て時計回りに微妙に動く。
気づくと完全に横を向いて
イチローにメンチ切ってることがあって
ちょっと怖い(笑み)
この写真も正面から目線が動いてるのがわかる。

並んで10分も経たないくらいで開場。気づいたら後ろの列はかなりの長さになっていた。
この日は内野席が特割で安くなっている日、そして土曜のデーゲーム、ロッテ戦、そしてストラップと、集客条件は揃っている。
入場してさっそくストラップをGET。手にしてみるとデカイ! これじゃぁ「ストラップ」としては機能的じゃない(笑み)
しかし、塗装もきれいだし、バッティングフォームもしっかり再現していてなかなかのモノ。並んだ甲斐があった。

ファンクラブカウンターでピンバッジをもらい、さらにオガリストバンドとオガ福浦Tシャツも購入する。
オガリストバンドもクジラロゴ入りで、オガが実際つけているのと同じオレンジ色。
草野球で使うつもりの私は両手用に2コ買ったが、あとで、ホンモノは守備のときに左にだけつけることを指摘された(笑み)
そうか、両手にオレンジじゃ新庄だ…。ま、いいか。
TシャツはFsロッテ の共同企画モノ。
このシャツのFighetersのロゴはファンクラブスタッフの例のグレー地のユニフォームと同じで、実際に使われているロゴではない。
デザイン処理されたオガ 福浦の写真と立体加工のFsロゴ(これは帽子のアレ)が入っているモノだ。個人的には白地なのがちょっと残念。

早くも荷物が増え、とりあえず席に着く。しかしまだまだ開始には時間がある。
これに備え、昨年の8月12日以来、ひさびさにカメラを持ってきた。中学のときから使っている15年モノだ。
試合前の練習風景を撮りながら時間をつぶしたのだが… ネット越しの撮影がうまくいかん!
ピントがなかなか合わなくなった。カメラがかなりくたびれてるらしい。昨年も同じだったけど。
よって、たくさん撮ったのにほとんどピンボケだった。悲しい。


ロッテの打撃練習、好調になってきたメイのパワー、福浦のミートの柔らかさは目を見張るものがあった。
メイは2階席へ何発もブチ込み、練習だけ見てると数字以上の選手に見える。
規定打席到達者最低打率の初芝も、真剣な眼差しでトスを繰り返す。




奈良原と金子が見つめるのは“プロジェクトF 予告編” ガンが鎌ヶ谷で調整する姿を流していた
復帰へ向けての「予告編」なのだが、今季の復帰はあるんだろうか。まわりの選手もみんな動きを止めて観ていたのが印象的
オガは人より長い時間をかけてストレッチを行っていた。そういえば、試合直前に勝崎コーチのストレッチを受けているのはいつもオガだ
 


さて、先発はミラバルと超サブマリンの2年目・ 渡辺俊介

ミラバルロッテ というと、4月10日の完全試合未遂が思い浮かぶ。
8回終了時点でパーフェクトだったミラバル。9回の先頭・代打の吉鶴にセンター前ヒットを浴びてノーヒットノーランも叶わなかったが、
後続も斬ってなんと投球数80球で打者28人の1安打完封を成し遂げた。
その後も、頼りなかったストッパーとしての2年間を払拭する活躍で、この日の試合前までに先発専門で9勝を挙げた。
思えば、4月10日は9回になってストッパーと同じ条件になったために、昔の自分が現れて完全試合を逃したのかも。
この日、2ケタ勝利を賭けての登板だ。
 

1回表・打撃練習で快音を残していた福浦が、二死からライト前ヒット。
昨年首位打者を獲ったときの勢いはないが、バットコントロールはすばらしい。
さらに練習で特大弾を連発していたメイに回りいきなり怖い場面に見えたが、ミラバルはあっさりセカンドゴロに斬った。

渡辺俊は昨年同様、一軍半のような存在。上がったり下がったりを繰り返している。
そのため、私はこれまでナマでそのフォームを見たことがなかったが、やっぱりすんごい。腕が真下から出てくる。
ファミコンソフトの「燃えろ! プロ野球」の第1作のアンダースロー投手のアニメーションが、ちょうどあんな感じだった(笑み)
ストレートは140km/hに遠く及ばないが、そのせり上がってくるキレは遅い球速を補うモノが十分にある。
ただ、リードのせいなのか、130km/h前後の球ばっかり投げてるようにも見える。
 

両投手好投で1回裏以降、クリーンヒットは1本もないまま6回表を迎えた。
ミラバルは先頭の小坂を歩かせると、サブロー送りバントのあと 福浦も歩かせた。
一死一・二塁でメイ。前日の一発と、試合前の打撃練習… 一気に3点もじゅうぶんにあり得る場面だったが、
メイはまたもやセカンドゴロ! これが併殺となってまたもやあっさり終わった。

6回裏・先頭の野口がレフトへクリーンヒット。 賢介が送って金子もヒットで一死一・三塁のチャンス。
2番・石本はここでショートゴロ。野口がホームへ突っ込みクロスプレーとなり、これがアウトの判定。
大島監督が抗議に出るが、結局くつがえることもなく終了。
渡辺俊オガを迎えて左の藤田にマウンドを譲った。私が観るロッテ戦ではほとんど登場する投手だ。
抗議の長い間がなかったらそのまんま投げてたかもしれないので、この投球内容で6回途中降板はちょっとかわいそう。
オガ藤田 の前に三振に倒れ、場内はタメイキ。昨年同様、得点圏打率が総合打率を下回るのがオガの欠点。っても、高いレベルでの話だけど。

7回表・チャンスで点が獲れずガッカリしたのか、ミラバルは先頭の 初芝にレフトへガツンと一発喰らってしまった。
試合前たまたまバックネット前で練習していたので写真を撮りつつ眺めていたのだが、カラダを見ても「当たれば飛ぶなぁ」という雰囲気がプンプンしていた。
数年前までは勝負強いバッターで打っていた初芝も、今季は2割を保つのがやっと。それでも規定打席に到達するほど使い続けるベンチはガマン強い。
初芝の人間性もあるんだろう。ホント、責任感の強いオッサンに見えるもんなぁ。

ミラバルは後続を抑えて 0-1でこの回終了。ついに均衡が破れた。

7回裏・先頭のオバンドーがレフト前ヒット。続くクローマーは三振に倒れると、小野コーチ登場。
むむ、投手交代なら、もしかして最近セットアッパーに回ってるあの男!? 出た、シコースキーだ!
昨年マリンにカメラを持って観に行った日ロッテの先発だったシコースキー
ファウルラインをまたぐときにヒョイと飛ぶところや、投球前に腕をブリンブリン回す仕草は「お約束」になっていて、
この日もレフトのロッテファンがこれらの仕草にあわせて「オォーッ!」と声を張り上げ喜んでいた。
昨年の試合の詳細はリンク先で確認してもらうとするが、そのときはシコースキー は2回でKOされていて、ラインまたぎはしっかり撮ることができなかった。
それを思い出し、おもむろにカメラを構えたら、いきなりもうダッシュでベンチから飛び出してきた(笑み)
そこでとっさに撮ったのが下の写真だ。
 
7回裏・藤田対クローマー この打席は三振に倒れる
林を迎えてシコースキー登場 ラインまたぎ直前のショット(笑み)

写真はイマイチだったが、とりあえずラインまたぎと肩回しは自分の目で見た。あとは打たれてくれ!  シコースキー
…しかし、も三振。ユキオはサードゴロで、オバンドーが二塁に進むことすらなかった。1点が獲れない…。

ミラバルは8回表を無失点で切り抜けて、味方の反撃を待つ。
そしてその裏、一死から賢介が右中間へ運んで、走って走ってスリーベース!
トップに戻って期待の金子はファーストゴロに倒れ、 賢介は動けず。一時は3割を誇った金子が徐々に打率を落とし始めている…。
バッターは石本に回る。打撃に大きな期待はできないが、代打もなくそのまま打席へ。
しかし、結果を出した! センター前へ転がして賢介生還。1-1の同点に追いついたぞ! シコースキーが追いつかせてくれた。ありがとう(笑み)
左のオガを迎えてシコースキー川井にマウンドを譲る。
イニング途中降板のときはラインまたぎをどうするのか気になったが、注目したときはすでに消えていた。
オガ川井の前にまたもや三振。二死のチャンスで二度の三振とはオガらしくない… せっかくストラップが配られた試合なのになぁ。

 8回裏・シコースキーから石本がセンター前へ同点タイムリー 三塁走者賢介

9回表・ミラバル続投。
しかし、先頭のメイにヒットを浴びると、 初芝凡退後諸積に四球で一死一・二塁のピンチを迎えてしまう。
迎えた立川の当たりはフワフワとレフトへ… これが落ちてタイムリーヒット。なんとも不運な1点が入ってしまった。 1-2
続く代打・佐藤、代打・ 大村 の背水コンビはしっかり斬って、ここも1点で踏ん張ったミラバル
また9回だった。日本に来て以来、ミラバルにとって9回は鬼門なのか? 9回になると豹変するミラバルは「オオカミ男」のようだ。

その裏は当たり前のように小林雅英が登場。
オバンドークローマーは外野フライ、は見逃しの三振でジ・エンド。
最後はあっさりしたもんだった。

写真の時計のとおり、18時開始のこの試合は2時間59分で終了。前日も2時間22分と、締まるイニングはとことん締まる展開は同じような感じだった。
今回のミラバルは打線の援護がなくかわいそうだった。できれば、8回までに勝負をつけて、9回は「しっかりとした抑え投手」に任せたいところだ。
でも、しっかりとした抑えがまた、いない…。2ケタ勝利目前での足踏みはいつまで続くのだろうか。

【●●●今季観戦通算 5勝6敗 勝率.455●●●】



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