ツノメドリの仲間

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ウトウ エトピリカ


善知鳥伝説

「陸奥の外の浜なる呼ぶ子鳥、鳴くなる声はうとうやすかた」

うとう( 善知鳥 )といえば能が有名です。

猟師の幽霊がお坊さんに、回向を頼むのですが、幽霊には妻も泣く子の姿も見えません。 うとう猟で「うとう」と呼んで、「やすかた」と答える子供をつかまえていたことを後悔していると、 うとうは怪鳥となって猟師の幽霊を襲い地獄の責苦を与えます。
幽霊は救いを求めながら消えて行くというお話しです。

でも実際の鳴き声はそうは聞こえないようです。
うとうの語源には鳴き声、角、洞など諸説があって良く分かってはいません。

角のあるクチバシがユニークですね。
このシルエットが「サイ」に似ています。
英名の Rhinoceros Auklet はこれに因んだものです。
なんかとってもありがたい鳥のようです。

「犀の角のようにただ独り歩め」

というお釈迦様の言葉が思いだされますね。

(FUKAGAWA)


● ウトウ ( Cerorhinca monocerata )

青森市は、むかしは善知鳥村(うとうむら)と言う小さな漁村でした。 市内の安方には海上・渡航安全にごりやくのある善知鳥神社もあります。 大吟醸酒「善知鳥」も美味しいそうです。 こりゃ試してみないといけません。
(FUKAGAWA)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1994年7月20日北海道知床岬観光航路   NikonF4 ED400mmF3.5 RDP2


● エトピリカ ( Lunda cirrhata )

オイランガモともいうでありんす。 今ではほとんどおらんかも (^_^;) 花魁が練り歩くのを花魁道中っていいますが、 花魁鴨道中っていうのも見てみたいですね。
(FUKAGAWA)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1984年8月3日 北海道霧多布 KR


ウミスズメの仲間を観察するには東京釧路航路が最適でした。
しかしこの航路は99年9月までで廃止されるそうです。
そこで記録をまとめたいと思って、釧路航路の観察記録を集めています。
記録を提供していただける場合は masao.fukagawa@nifty.ne.jp までご連絡ください。
( FUKAGAWA )


次回はヤイロチョウとヒバリの仲間たち の登場です。乞うご期待!

( FUKAGAWA )