補2.冬眠前の詳細日記
某氏からメールを頂く。初めての冬眠に挑戦されるとの事。
記憶が薄れていたので自分のH.P.を読み返してみると、冬眠から覚める時ははっきり記されているのに肝心の冬眠に入る時が曖昧。
冬眠に入る時は新聞紙から出たり入ったり、又食事も取ったり取らなかったりして、何時から冬眠に入ったかはっきりしないので、つい記載を忘れると云う理由も有るが、これを機会に冬眠するまで出来るだけ毎日記載してみようと思う。
因みに某氏は体長・体重を測られていた。早速当方も測定した結果下記の通りであった。
マルギナータ雌(0才?)69.2mm(10/6/4)→(6才)130mm・470g(16/10/18)
ホルスフィールド雄(0才?)63.0mm(10/6/4)→(6才)108mm・330g(16/10/18)
最初の年は冬眠させなかった為、現在冬眠回数は5回である。
《 2004(16)/10/18 》
平成十六年
9/30 掃除、新聞紙古いのが10枚ほどになったので新しいのを55枚追加。
10/20 台風、籠を納戸に退避さす。
10/21 晴れ、最初マルギだけ出てきて食べていたが、途中からフォルスも出て来た。
しかしホルスフィールドは食欲が無いのか最初は食べず途中から食べ出した。
10/22 晴れ、マルギだけ出てきて食べるも三分の一を残す。
10/23 晴れ、前日の残りを食べてあった。
10/24 晴れ、午前両方とも結構動き回っていたので小松菜を置いたが眺めているだけしばらくして見ると無くなっていた。マルギが食べたのは確かだがホルスフィールドは不明。
午後少し暑い位で23.8℃まで上がったので、両方とも新聞紙の下に潜っていたが小松菜を置くとマルギが出てきて元気よく食べ出した。
ホルスフィールド雄が出て来ないので、取り出して小松菜の前に置いたが眺めているだけで食べない。
しばらくしてマルギの食欲につられたのかホルスフィールドも勢いよく食べだしたので一安心。
ここ当分の間台風など天候のせいかあまり食欲が無いようだったがこれで冬眠に入っても大丈夫のような気がする。
10/25 小松菜を切らしていて餌をやらなかった。
夕方久し振りにスーパーへ行き野菜の高くなっているのに驚いた、台風が何度も来たり天候の所為との事だが大型の亀を飼育している人は如何しているのかと思う。
野菜嫌いの私としては、もっと野菜を取れと云われなくなって喜んでいたが、理由が分って憮然。
10/26 雨、両者とも出て来ず。
10/27 曇り、急に冷え込む(昼間で18.4℃)、マルギだけ出て来たのでモロヘイヤを与えたが結構よく食べた。ホルスフィールド雄は早冬眠か。
10/28 晴れ、暖かい日差しの元にマルギとホルスフィールドが出て来たので、モロヘイヤを与る。
特に三日間食べていなかったホルスフィールド雄の食欲がすごい。(23℃測定場所は勿論日陰)
10/29 曇り、餌切れなので掃除をする。新聞紙古いのが40枚ほどになったので新しいのを40枚追加。
10/30 雨、両者とも出て来ず。
10/31 曇り、マルギとホルスフィールドが出て来たので小松菜を与える。マルギはいやいや食べるという感じで、ホルスフィールド雄は食べない(20℃)。途中でホルスフィールド雄も極少し食べだした(21℃)がすぐ食べなくなった。
11/1 薄曇り(22℃)、両者出てきたがマルギは少し、ホルスフィールドは食べず。
11/2 今日から5日まで旅行。悪いがしばらく絶食。
11/6 晴れ(25℃)、小松菜を与える。マルギは食べるが、一週間ほとんど食べていないホルスフィールドは歩き回るだけで食べない。
試しに庭に生えていたタンポポの葉を与えると食べ出した。
小松菜を食べ終えてもぐっていたマルギも出てきて又食べ出したので、マルギの前に小松菜を置くと小松菜を跨いでタンポポの葉を食べた。
11/7 晴れ(25℃)、昨日の事があるので近くの公園でタンポポを採取する。食欲の無いホルスフィールドの前に花と蕾を置き、マルギの前には葉を置いた。
両者ともよく食べたが、ホルスフィールドは花と蕾で元気が出たのか葉も食べ出した。
これでまた一安心。
11/8 晴れ(23℃)、両者とも出て来ないので、取り出す。
少しか採取出来なかったがホルスフィールドの前にタンポポの花3個、マルギの前に葉を置く。
しばらくして食べ出したが、ホルスフィールドはすぐ花を食べ終え葉の方へ移動したが、歩き回るだけで葉は食べなかった。
今度こそ冬眠が近いような気がする。
11/9 晴れ(25℃)、両者とも出てきたのでモロヘイヤを与える。
マルギ、ホルスフィールド雄共に食欲旺盛なので追加を与える。
11/10 晴れ(25℃)、暖かいというより屋外で歩くと汗ばむ。
両者とも出て来なかったが、モロヘイヤを新聞紙上に置くとマルギだけが出て来て食べた。
この暖かさでフォルスが出て来ないのは昨日食べ過ぎたのか、それとも冬眠に入ったのか現時点では不明。
11/11 雨(19℃)、九月末から十月初の気温と云うが温度はそれ程でもない。マルギだけが出て来たが、動かないので絵は与えない。
11/12 朝小雨午後晴れる、忙しくて看れず。
11/13 晴れ(22℃)、二匹とも出て来たのでモロヘイヤを与える。すぐに食べ出したがホルスフィールドは少し食べては動き回りまた少し食べるの繰り返しだった。
11/14 曇り(19℃)、二匹とも出て来ない。
11/15 雨(18℃)、マルギだけが出て来るがほとんど動かないので餌は与えず。
11/16 晴れ(20℃)、二匹とも出て来たので、かなり萎れていたが残っていた小松菜を与える。マルギは食べたが、フォルスは歩き回るが食べない。
11/17 晴れ(20℃)、二匹とも出ていたので、モロヘイヤを与える。マルギは食べたがホルスフィールドはやはり歩き回るだけ。
マルギが食べ終えて二匹とも新聞紙の下に潜ったので、追加のモロヘイヤを新聞紙の上に置く、少し経ってから見るとホルスフィールド雄が出て来て食べ出した。
ホルスフィールド雄はしばらく食べた後また歩き回ってから新聞紙の下に潜った。
次に見ると今度はマルギが出て来て食べていた。
11/18 雨(13℃)、二匹とも出て来ず。
11/19 小雨、忙しくて看れず。
11/20 晴れ(20℃)、暖かいのにホルスフィールドは出て来ず、冬眠に入ったのかも知れない。
マルギはモロヘイヤと小松菜を食べた。
11/21 晴れ(18℃)、二匹とも出て来る。小松菜を与えるが日光浴をしているだけで両者とも食べず。
11/22 晴れ(20℃)、ホルスフィールド雄が出て来て首を伸ばし歩き回った後新聞紙下に潜り、次にマルギが出て来たので餌を与えようと準備したが、すぐにマルギも潜ってしまったので与えるタイミングを失った。
11/23 晴れ(22℃)、暖かい、マルギが出て来たので小松菜を与える。少しだけ食べてまた潜った。
11/24 晴れ(19℃)、マルギが出て来て首を伸ばし動き回っていた。ホルスフィールド雄は出て来ない。マルギも餌を与える間も無く、すぐに潜ってしまった。
ケージの底のプラスチックの部分が太陽光線で劣化し、ぼろぼろに割れて来たのでガムテープで補修して来たが、ついに限界になったので6年ぶりに新調する。
サイズは70×46×46 cmで底から13cmは不透明のABS樹脂その上10cmは半透明のポリプロピレンその上がエポキシ粉体塗装のスチールフェンスで高さが23cmである。
底からスチールフェンスまで23cmもあるので首や足をフェンスに挟む心配は無い。
前面扉は大きくポリカーボネイト、天井のフェンスは外し易く新聞紙の取替えに便利である。
きれいでデザインも気に入ったが値は税込み4,980円だった。
従来通り二つ折りにした新聞紙を70枚重ねて敷く。
日除けの為、天井に青色のダンボール状プラスチック板を結び付ける。
11/25 晴れ(20℃)、マルギ出てきたがすぐに潜る。
マルギを出して新しいケージに移す。ホルスフィールドはさらに下の方に新聞紙を丸く噛み切ってその中で冬眠していた。
外へ出して甲羅を水で拭いても目を開かない、そのまま新しいケージの新聞紙70枚の上に置き、その上から古い新聞紙の綺麗なのが20枚ほど残っていたのを被せた。
ケージの床面積が広いため新聞紙は重なっている部分が一部なので実質二分の一即ち35枚の上に10枚と言うところであるが、二つ折りの為、結局70枚の上に20枚となる。
ホルスフィールドについて逆算して見ると、11/10以降はたまに出て来て首を伸ばして歩き回るが、餌は少し取ったり全く取らなかったりで、11/23以降は出て来なかった。
今日11/25には完全に冬眠していたので、この辺のところが冬眠に入った時期と言える。
マルギについては今のところ分からない。
11/26晴れのち曇り(19℃)、晴れの時二匹とも歩き回っていたそうだ。曇りになって温度も19℃になり二匹とも潜っていたが、小松菜を置くとマルギが出て来て食べ出した。
しばらくしてホルスフィールド雄も出て来て食べ出した。
ホルスフィールド雄は少し食べてからまた歩き出したので前にタンポポの葉を置くと又食べ出した。
マルギも小松菜を食べるのを止め、向きを変えてホルスフィールドの横へ行きタンポポを食べ出した。
暫らくして覗いて見ると、小松菜を残して二匹とも潜っていた。
ホルスフィールドの冬眠も一時中止ということか、曇りで19℃というあまり良い条件とは云えないのに餌を取ったのは珍しい事だが、おかげで少し安心した。
11/27 晴れ(19℃)、二匹とも歩き回った後に潜ってしまったので、モロヘイヤを置くと出て来て元気よく食べ出したがホルスフィールドは途中で食べるのを止めて歩き出した。
この状態は昨日とまったく同じだったが、やはり小松菜よりモロヘイヤの方が好きな様で結構食べたので今時希少のタンポポは与えなかった。
11/28 晴れ(18℃)、マルギが新聞紙の隙間から二度ほど外を覗いただけで二匹とも出て来ず。
11/29 晴れ(19℃)、二匹とも出て来たので、モロヘイヤに野草(タンポポによく似た草で小さい花を多数付ける、葉も小さくやわらかい。)の花を少し混ぜて与える。
ホルスフィールドは花を食べただけで、モロヘイヤに目も呉れず歩き回り出したので、前述の野草の葉を与えると食べ出した。
マルギを少し離し、マルギの前にはモロヘイヤを置いて別々に食べさせると両者ともよく食べた。
11/30 晴れ(17℃)、新聞紙の隙間からマルギが見えたので、モロヘイヤを置くが出て来ず、すぐに見えなくなった。
12/1 晴れ(17℃)、二匹とも出て来なかったが、タンポポを置くとマルギが出て来て食べ出し、ホルスフィールドも続いて出て来て食べ出したが、ホルスフィールドはすぐに食べるのを止め歩き回り出しその後潜ってしまった。
マルギも食べ終わるとすぐ潜ってしまった。
12/2 晴れ(18℃)、新聞の隙間からマルギが見えたが動かないので餌を与えて呼び出すことを止めた。
12/3 晴れ、忙しくて看れない、最近の気温から見ても冬眠に入ったと考えられる。
12/4 曇りのち雨(16℃)、両者とも出て来ない。
12/5 曇り(18℃)後時々晴れ(20℃)、昨夜から風雨が強く真夜中にケージを室内に入れる。
朝見ると新聞紙が濡れていてマルギが出ていた。ホルスフィールドは新聞紙の中でまわりを丸く噛み切って空間を作りその中で冬眠していたが、両者とも取り出し、体を拭く。
ケージを掃除し新しい新聞紙を50枚敷きその上に濡れなかったのを10枚ほど敷きマルギとホルスフィールドを乗せた。
しばらくして見ると両者とも新聞紙を破ったり盛り上げたりせずに、きれいに中に潜っていた。
午後から時々晴れ気温が上がったので両者とも出たり入ったりしていた。
タンポポの葉が少し取れたので与えるとマルギだけが食べた。またマルギだと思うのだが糞を多量していた。
12/6 晴れ(17℃)、二匹とも出ていたので、タンポポを与えるため庭へ出ると、もう潜っていたが新聞紙の上にタンポポを置くと珍しくホルスフィールドが先に出て来て食べ出した。
マルギも出て来て両者ともよく食べたが、花が一つしかなくどうするのかと見ていると、まずマルギが食いつきそれを横からフォルスが奪いほとんどを食べてしまった。
それでも噛み合ったり喧嘩する事も無く葉っぱは仲良く食べていたが、気温が低いので食べ終わると両者ともすぐに潜ってしまった。
12/7 晴れ(17℃)、マルギが出て来たがすぐに潜ってしまった。
12/8 晴れ(16℃)、新聞紙の間から二匹が見えたが出て来なかった。
12/9 晴れ(15℃)、二匹とも出て来ず。
12/10 晴れ、二匹とも出て来て特にマルギが動き回っていたそうで、手を差し伸べるとすぐ寄って来たそうだが忙しくて見れず。
12/11 晴れ(17℃)、二匹とも出て来ず。前日餌を与えなかったからかも知れない。
何時までも餌を与えていると腸内に餌が残り冬眠に良くないかも知れない、自然では寒さの他に餌が無くなると云う事も冬眠の要素になっているかも知れないので、今後餌を与えないでおこうと思う。
12/12 曇り(17℃)、二匹とも出て来ず。
12/13 晴れたり曇ったり(18℃)、二匹とも出て来ず。
12/14 晴れ(17℃)、二匹とも出て来ず。
なお気温は最高温度を示す、近頃はすぐ二三度は下がるし朝夕はかなり下がる。
12/15 晴れ(17℃)、二匹とも出て来ず。
12/16 曇り(16℃)、二匹とも出て来ず。
12/17 晴れ、忙しくて見れず、一時二匹とも出て来て特にホルスフィールドが歩き回っていたそうだ。
12/18 曇り(14℃)、二匹とも出て来て、特にホルスフィールドが動いていたが、すぐに二匹とも引っ込んだので、餌は与えず。
この二日間の様子を見ると、その前の数日出て来なかった日も、一時は出ていたのかも知れない。
ホルスフィールドは随分早くから偶に出て来ても動き回るだけで殆んど餌を取らない。
12/19 晴れ(16℃)、新聞紙の量が足りないような気がしたので追加する。
上の10枚ほどが糞で汚れていたので捨て、底から新しい新聞紙を30枚敷きその上に古い新聞紙の汚れていないのを約50枚敷き、その上に二匹を乗せその上から新しい新聞紙を15枚被せた。
底の重ねを厚くしたのはケージの下がコンクリートの為、底冷えを気にしたからである。
二匹とも始めは眠っていて体が冷たかったが、新聞紙を代えている内に動き出した。
しかし上から新聞紙を被せると出て来なかった。
12/20 薄曇り(17℃)、二匹とも出て来ず。
12/21 晴れ(16℃)、二匹とも出て来ず。
以後一度も出て来なかったので、完全に冬眠に入ったと考えこの項を終える。
結論、毎日日記をつけてみたが、やはりはっきりしない、あまり気にしなかった今迄と差がないように思える。
今年の様に出来るだけ遅くまで餌を与え体力を付けた方が良いのか、平成十四年(2002)の様にやや手抜き気味の方がかえって腸内を空っぽに出来て良いのか、来年の早春の結果待ちとなった。
結局「平成十三年(2001)11/23の2.全く食べない日が多いので注意して、出来るだけ早く食べ残した餌を取り除ける。」と言うのが正解かも知れない。
因みに飼育日記の中から冬眠に入る時期の記載事項を抜粋してみた。
平成十三年(2001)
11/23 11月に入ると食欲が落ちてきた。新聞紙の下にもぐっている時が多くなって来たので冬眠に備える。
1.新聞紙を新しくし、約50枚(1枚ずつ二つ折りする)重ねて飼育籠へ入れる。
2.全く食べない日が多いので注意して、出来るだけ早く食べ残した餌を取り除ける。
平成十四年(2002)
10/中旬 今年は10月中旬頃から寒くなり食欲が落ちてきた。特にホルスフィールド方は新聞紙の下にほとんどもぐっている様になった。
11/中旬 やや暖かくなりホルスフィールドも時々顔を出すようになった。
12/初旬 また寒くなった。最も寒い1月末から2月初の気温になり(3℃ぐらい)マルギも出てこなくなる。新聞紙がぼろぼろに噛み破られて盛り上がってきたので、やや暖かかった15日に新聞紙を全て新しくする為にケージから出すと、2匹とも眠りから覚めて動き出した。
二つ折りにした新聞紙を40枚敷きその上にマルギとホルスフィールドを乗せ上に二つ折にした
新聞紙を20枚重ねた。すぐ眠ったらしく被せた新聞紙の動きは無かった。
今年は例年より1ヶ月も冬眠が早かったので、冬眠中の体力を維持できるだけの栄養分を取れたか心配。特にフォルスは落ちる恐れがある。9月末から10月初にかけてもっと餌を与えておくべきだったと反省。
平成十五年(2003)
15/11/22 ホルスフィールドが新聞紙の上に出て来ない時が多くなったので冬眠の準備をする。
前回掃除した時60枚ほど二つ折りにした新聞紙を重ねて敷いたが、汚れる度に取り除いていたので30枚ほどになっていた。
その重ねた新聞紙の中ほどは食い千切られてぼろぼろになっていた、保温効果を高めるためと思われるがこの10枚ほどは捨て、比較的綺麗なのは引き続き使用したが、冬に向かって少なすぎるので60枚ほど追加した。
合計約80枚になったので汚れたのをその都度捨てても春までは追加なしで大丈夫である。
特にこれからはよほど暖かい日に表に出て来た時だけ、小松菜を少量与えるだけだから汚れも少なくなる。それもマルギはかなり食べるがホルスフィールドは歩き回るだけで殆ど食べない。
因みに一年を通じて水は与えず、洗った時付着した水分と小松菜本体に含まれる水分だけだがそれでも結構排尿量は多い。