補1.リクガメの冬眠(私のホームページはここから始まったのですが、C型慢性肝炎の方に興味を持たれる方のほうが多い様なので、主役の座を譲りました。)


ここで述べるリクガメはホルスフィールドとマルギナータです。

リクガメは種類によって、飼育条件がまったく異なるので注意が必要です。例えば、ホシガメを後に述べるような方法で飼育する事は不可能ですし、冬眠しません。

細かく云うとホルスとマルギでも違います。庭に放したとき、緑の少ないロシヤの荒地に住むホルスは歩き回って雑草を次々と食べ続けるし、石灰質の土壌にに住むマルギはあまり歩かず、一生懸命に土の中から何か砂の粒の様なのを選んで食べ、雑草には見向きもしません。

冬眠は難しい様に考えられていますが、やってみると簡単でした。その上電気代は要らないし餌代の節約にもなります。キーは屋外と重ねた新聞紙にあったようです。

『冬眠から覚めてから何らかの問題を抱えるリクガメは著者が見てきた例では99%以上が「ケージと断熱材」を使って冬眠をしており、屋外で冬眠したカメは1%以下であった。』(飼い方マニュアルU リクガメ BRIAN PURSALL 訳 宮井 利恵子 P.20 )。

ケージの場合徐々に温度を下げて行く為、冬の到来がなかなか予知できず、断食と便の完全な排出がうまくいかないのではないかと思います。

これは、蛙を水に入れて徐々に水温を上げた場合、熱湯になっても飛び出さず、死ぬというのに似ています。

だからといって、急に温度を下げた場合、腸内の便を完全に排出するまでに冬眠に入ってしまいます。

屋外の場合、寒い日が断続的にあり、強弱があり、しかも長い日にちがかかる事により、カメが厳しい冬の到来を早めに自覚し、食の減らし方も自然で、腸内を完全に空っぽにする時間的余裕があるのではないかと思います。

ただ私の場合、春にベビーを購入後、不慣れな点もあり最初の冬はケージで加温下で飼育し、二年目から小鳥のかごを軒下に置いて飼育し、そのまま自然に冬眠させました。

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