亜美「まこちゃんやめてっ!」

まこと「亜美ちゃん?!」

部屋を出たふりをして、中の様子をうかがっていた亜美はただならぬ雰囲気を

察し部屋に入ってきた。

まこと「亜美ちゃん・…………聞いてたならわかるでしょ?良くんはやっちゃいけない事を

    やったのよ?ここは一発ガ〜ンっとやらないと!」

そういいながらギュっと拳を固めるまこと。

もう殺る気、もといやる気まんまんである。

そんなまことに、亜美は遠慮がちにある事実を告げた。

亜美「あのね・………その事は私、まこちゃんが知る前から知ってたの」

まこと「そうそう、亜美ちゃんも前から………ってええっ!!

びっくりするまこと。

亜美「新年会のときね、雨音さんが良くんに近づいてきて急に………ぎゅって抱きついて

   きて・・……だから良くんが悪いんじゃないの」

まこと「そ、そうだったの………・私ったら早とちりしちゃって……ご、ごめん!」

深く頭を下げ、自分の非礼を詫びる。

 

良「いいですよ、頭を上げてください。亜美さんを心配しての事ですし」

そう言うとははは、と軽く笑った。

まこと「しっかし、亜美ちゃんも知ってるんだったら一言いってくれれば良かったのに〜」

亜美「だって・・………さっきのまこちゃんすごく怖かったんですもの。」

まこと「え?そんな怖い顔してた?」

そういうとまことは、自分の顔をぺたぺたと叩く。

良「うん、確かに。全身からなんかこう・・……オーラみたいのが見えましたよ」

まこと「もうっ良くんったら大げさなんだから!」

平手で良の背中をどんっと叩く。

まことなりに手加減をしたのだろうが、良は前に押し出された。

良「あいたた………こりゃ本気で殴られてたら吹っ飛ばされてたなあ〜」

まこと「女の子に対して失礼だぞ!ふふふ」

部屋はさっきの緊迫した雰囲気から、和やかなムードになった。

まこと「でもさぁ、雨音ちゃんって大胆な子だねぇ〜。亜美ちゃん嫉妬したんじゃない?」

亜美「え?あ…………その……・うん。」

まこと「へぇ〜、それでどうしたの??」

亜美「どうしたって・…………そ、そんな事・……」

まこと「?」

 

つづくにゃ