元気を出して?
亜美「レイちゃん・………ちょっと、いいかしら?」
携帯から聞こえる深刻そうな声に、レイはあわてて待ち合わせ場所の
河原に向かった。
レイ(どうしたのかしら?あんな思いつめてる声の亜美ちゃんなんて……)
あれこれと理由を考えながら走っていると、河原の前で青い髪を揺らしている
亜美の姿が見えた。
レイ「・・………どうしたの?なにかあったの?」
心配そうに切り出すレイに、亜美はゆっくりと話し出した。
亜美「実は・・……良くんが・…………………」
レイ(良くん!?ははぁ〜ん・・…ケンカでもしたのかな?)
亜美「最近・…………元気がないみたいで・・………」
レイ(あれれ?なんか予想してた話と違うぞ?・・……)
亜美「うさぎちゃんに相談したら、男の人を元気にさせる事ならレイちゃんがくわしいからって・・…」
ズルッ!
亜美の口から出るとは思えない過激な言葉に、レイはおもわずズッコケそうになった。
亜美「れ、レイちゃんどうしたの?大丈夫?」
レイ「大丈夫、大丈夫よ………」
(うぬぅ、うさぎめ〜そんな事を・……あとでぐりぐりの刑だわ!・・…………でも二人の仲を
進展させる良いチャンスかも!)
自称恋のキューピットのレイは胸をはるとこう言いきった。
レイ「そうよ!私にまかせてちょーだいっ!!」