JAMカッター

試料台より上についた刃を上げ下げできる切断機です.JAMSTECが廃棄したものを頂いたので,感謝を込めてJAMカッターと呼んでいます.下刃式のカッターより石をかんで動かなくなる(jam)ことになりやすいので,石の固定に注意しましょう.

    使い方

  1. 台座を設置

  2. 台車に,2つの鉄の台座を設置します.台車の溝にしっかりはまるように.

  3. 刃を降ろす

  4. 中央の取っ手を右手で持ったまま,左のレバーを上げてロックを外し,刃を降ろし,レバーを下げてロックします.大きな石を切る場合を除いて,刃を一番下まで下げて使ってください.

  5. 給水ホースを接続

  6. カバーの背面にある給水ホースを水道の蛇口につなぎ,水を流します.水量は,水が刃に充分当たる程度.

  7. 台座に粘土で試料を固定

  8. 石がぐらぐら動かないように,しっかり固定します.切断中に石が傾くと,刃を損傷してしまうので,注意!

  9. 主電源をON

  10. 向かって右下にあるスイッチをONにします.濡れた手で押さないように.

  11. フットスイッチを踏む

  12. 刃が回転しはじめます.

  13. 試料を台車ごと押して,切る

  14. 石を両手でしっかり抑えて,ゆっくりと押し込んでいきます.しっかり力を加えて押しましょう.ビビって弱くちゅるちゅる切っていると,時間がかかるだけでなく,刃の切れ味が悪くなっていきます.


    片づけ

  1. 主電源を切る

  2. まずはOFFスイッチを押して電源を切ります

  3. フットスイッチを片づける

  4. 床にあるフットスイッチを,一段高い所に上げておいてください.使用時にフットスイッチには200Vの電気が来るので,床の水で濡れると危険です.

  5. 刃を上げる

  6. 中央の取っ手を右手で持ったまま,左のレバーを上げてロックを外し,刃を上げてロックします.

  7. 粘土の回収

  8. 粘土を回収し,缶に入れます.小さな粘土屑も拾いましょう(粘土も高価です).

  9. ホースの付け替え

  10. 蛇口からカッターへの給水ホースを外し,散水ホースを取り付け,蛇口を開きます.

  11. 台座を洗う

  12. 台座を水で洗い,台車から外して作業机に置き,干しておきます.足の上に落ちると怪我の元なので,立てずに寝かして置きましょう.

  13. 台車やレールを洗う

  14.    

    散水ホースや噴霧器で,岩屑を洗い流します.とくにレールの上に岩屑が残ると,動きが悪くなりレールも傷むので,丁寧に除きましょう.時間に余裕があれば,周囲のアクリルカバーの泥も落としてあげましょう.

  15. 水受けにたまった土砂を除く

  16. 大きな岩屑は手で拾い,岩屑捨てに捨てます.泥・砂や小砂利のような岩屑は,散水ホースで洗い流して,排水口から下のトラップに落としてしまいます

  17. 水気を除く

  18. エアダスターを用いて,台車や本体についた水気を飛ばします.レール部を除けば,少々の水気は自然乾燥でもよいので,あまり神経質になる必要はありません.

  19. レールに油をさす

  20. 油物用の雑巾でレールを拭いた後,マシンオイルを垂らして台車を何度か往復させ,油を回します.これが一番大事な手入れなので,怠らないように.

  21. 水を止めてホースを抜く

  22. 蛇口を閉めて,ホースを抜きます.忘れると,水圧がかかったままなので,夜中にホースが抜けて部屋中水びたし,なんてことになります.

  23. 机と床を拭く

  24. 作業机,窓枠,床を拭きましょう.使った雑巾は洗ってから戻しましょう.

    ・・・以上の作業に5分以上かかるようなら,やりすぎです.