試料台より上についた刃を上げ下げできる切断機です.JAMSTECが廃棄したものを頂いたので,感謝を込めてJAMカッターと呼んでいます.下刃式のカッターより石をかんで動かなくなる(jam)ことになりやすいので,石の固定に注意しましょう.
台車に,2つの鉄の台座を設置します.台車の溝にしっかりはまるように.
中央の取っ手を右手で持ったまま,左のレバーを上げてロックを外し,刃を降ろし,レバーを下げてロックします.大きな石を切る場合を除いて,刃を一番下まで下げて使ってください.
カバーの背面にある給水ホースを水道の蛇口につなぎ,水を流します.水量は,水が刃に充分当たる程度.
石がぐらぐら動かないように,しっかり固定します.切断中に石が傾くと,刃を損傷してしまうので,注意!
向かって右下にあるスイッチをONにします.濡れた手で押さないように.
刃が回転しはじめます.
石を両手でしっかり抑えて,ゆっくりと押し込んでいきます.しっかり力を加えて押しましょう.ビビって弱くちゅるちゅる切っていると,時間がかかるだけでなく,刃の切れ味が悪くなっていきます.
まずはOFFスイッチを押して電源を切ります
床にあるフットスイッチを,一段高い所に上げておいてください.使用時にフットスイッチには200Vの電気が来るので,床の水で濡れると危険です.
中央の取っ手を右手で持ったまま,左のレバーを上げてロックを外し,刃を上げてロックします.
粘土を回収し,缶に入れます.小さな粘土屑も拾いましょう(粘土も高価です).
蛇口からカッターへの給水ホースを外し,散水ホースを取り付け,蛇口を開きます.
台座を水で洗い,台車から外して作業机に置き,干しておきます.足の上に落ちると怪我の元なので,立てずに寝かして置きましょう.
散水ホースや噴霧器で,岩屑を洗い流します.とくにレールの上に岩屑が残ると,動きが悪くなりレールも傷むので,丁寧に除きましょう.時間に余裕があれば,周囲のアクリルカバーの泥も落としてあげましょう.
大きな岩屑は手で拾い,岩屑捨てに捨てます.泥・砂や小砂利のような岩屑は,散水ホースで洗い流して,排水口から下のトラップに落としてしまいます
エアダスターを用いて,台車や本体についた水気を飛ばします.レール部を除けば,少々の水気は自然乾燥でもよいので,あまり神経質になる必要はありません.
油物用の雑巾でレールを拭いた後,マシンオイルを垂らして台車を何度か往復させ,油を回します.これが一番大事な手入れなので,怠らないように.
蛇口を閉めて,ホースを抜きます.忘れると,水圧がかかったままなので,夜中にホースが抜けて部屋中水びたし,なんてことになります.
作業机,窓枠,床を拭きましょう.使った雑巾は洗ってから戻しましょう.
・・・以上の作業に5分以上かかるようなら,やりすぎです.