さけ 山口川を のぼる        2006/12/14 new       






















 我が家は宮古駅から歩いて7分くらいのところにあります。
うしろにはには一石山(イッセキサン)という丘があります。前には盛岡から来て
魚菜市場に続く道路があり、それと平行して山口川が流れています。これは
大正時代の初めに作られた運河なそうですが、もともとの山口川よりはるかに
巾が広いので、あたかもこちらが本家のような感じです。
 ここ数年、鮭がのぼってきます。11月末から12月は通りすがりの人の目を楽しま
せてくれます。 朝に夕に川をのぞくのが日課になりました。
宮古を出発して盛岡から新幹線に乗るためにはバスで二時間半もかかります。
又何かトラブルがあれば数時間もかかるため、宮古市民としては僻地感から
逃れる事ができません。
しかし目の前の川で鮭の遡上が見られるとは、なんと豊な自然でしょう。
感謝しないといけませんね。 この日は数十匹の鮭が見られました。
ダイナミックなドラマが展開していました。
  橋ひとつ上流の、山口小学校の橋のところは、川に止めの仕掛けがあります。
もともとの山口川にも水を流すためです。運河を作った当初は、水はすべて運河
に流れるので、黒田村の田んぼが干上がり、黒田村と山口村と争いがあったと聞い
ております。山口小学校の側に碑が立っておりますが、それは二つの村が和解した
事を記念する碑でした。
 したがって、遡上するさけ達は山口小学校のところで止まってしまいます。
それより上流には行くことができません。
相手の見つからない鮭は、あっという間に死ぬのかなと考えていたのですが、
そうではなくて、我が家の前から山口小学校の間で、何十日か生きているのだと
知りました。 「ムジョコイナー」と思います。





















もどる