浄土ヶ浜の  山道散策     2006/9/24  2006/10/1  new

  宮古観光協会のホームページで見ました。
浄土ヶ浜めぐりツアーが9月24日(日)に開かれます。午前中に3km散策し、午後は遊覧船
に乗って海から浄土ヶ浜を観察しましょう、と言う案内でした。参加費は1000円です。
環境省東北地方環境事務所の 宮古自然保護官事務所の担当官が植物について指導
しますとの事でした。
このスケジュールならもしかしたら足がついていけるかもしれない、ひどい船酔い
が昔あったけれど、丈夫になっているかもしれない、と、思い切って参加しました。
参加者は30人でした。担当官の方の他に、自然観察ボランティアの方も7,8人
いらして、道々説明やら、危険から身を守る方法やら、教えてくださいました。
本当は最初の坂道で「あー、やっぱり無理だったかなー。」と感じたのですが、
3才くらいと5才くらいの二人の子を連れたお母さんがいらして、その三人が普通
に歩いているので、私も頑張って歩きました。お昼にはレストハウスで 秋刀魚の
つみれ汁をいただきました。偶然小学校の時の同級生が参加していて、その方から
おむすびをもらいました。午後は数十年ぶりで遊覧船に乗りました。姉ヶ崎まで
行って、もどってきました。40分ほどの行程です。デジタルカメラで100枚近
い写真を撮りました。座っていた方は寒かったそうですが、私はカメラに夢中で、
海風も、波しぶきも涼しくてよい気持ちでした。担当官の方は本当に何でも知って
いて、参加者の足にあわせて歩いてくださいました。終わったときは、久しぶりに
自然に触れた満足でいっぱいでした。ありがとうございました。
 初めて見た植物が沢山ありました。 少しご紹介します。

写真をクリックすると 拡大します


キバナアキギリ
林の中の斜面に群生していました。生まれてはじめてみました。



キバナアキギリ
名前は,黄色で秋に咲く桐に似た花 と言う意味なそうで
す。花びらの先端に細いひげ状のアンテナがあって、先端
がY字型になっています。昆虫が蜜を吸いに来ると、アンテ
ナに触れて花びらが屈曲して、花粉がくっつくのだそうです。



タラノキ
 深い林の中に突然真っ白な花々が風にたわわに揺れなが
ら出現しました。ふっと息を呑む美しさです。
満開を少し過ぎています。遠くてよく見えませんが大型の
複総状花序に3mmほどの小さい花が多数咲いている模様。
10月には3mmほどの黒い実ができるとの事。樹皮は棘だら
けです。葉は卵型。春にはタラノ芽が市場に並びます。
(てんぷら・酢味噌あえがお勧めです。) 
アオダモ:遠くから見ると似ている。花は春。葉は細い。棘なし

クズ
 葛は 吉野葛 が有名ですが、私たちの側にもあったので
 す。直径10〜15cmの葉っぱが強い鶴で他所の木にぐんぐ
 ん巻きついていました。 根は 葛根湯の原料







ツノハシバミ
鳥のくちばしのような形の不思議な実が、大きな葉の下に、
3個ずつ放射状についています。カシュウナッツのような味
がするそうです。  宮古弁で ハツパミ または ハスパミ

ハマギク
がけの高いところに 群生が 見られました。
これはがけ下に咲いていたものを 撮りました。



ガマズミ ( ミズキであったかもしれません)
時期がずれたのか、赤い見は 見られませんでした。

オオカメノキ
木漏れ日の中に 赤い実が 光っていました。
ガマズミ属。 名前の由来は葉がカメの甲羅に似ているから。



ツリフネソウ
花の形が船を吊り下げたように見えるところから、名づけられた
そうです。種がはじけ飛ぶそうです。
ホウセンカも同じツリフネソウ科に属するそうです。

ツリフネソウ
こんなに可憐な花が  山道に咲いているのです。
日差しが 花びらを 透過して とても素敵でした。



内容については宮古自然保護官事務所の担当官、熊谷様の指導を受けました。
ありがとうございました。
私の記憶には多くのミスがあり、何度かメールの往復がありました。

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