あとがき   珠音(じゅね)へ    2007年4月15日
  あなたが去って21年が過ぎました。22年目に入ります。
数日前に埼玉県の坂戸に行ってきました。
あなたのおじいちゃまとあなたの二十三回忌があったからでした。
あなたについては一年早いわけですが、二十三回忌として一緒にして
いただきました。
  お寺さんの正面玄関のまえのエドヒガンザクラが満開でした。
庭のあちこちの赤いツバキ、白いツバキも見事でした。地面に落ちた
花も逆光に映えて美しいと思いました。 ふっとしたかげんで、ツバキの
陰からあなたが顔を出しそうな不思議な感じがありました。
日差しは宮古とは異なり力強く、若いお坊さんの声に乗って、天上の
ステンドグラスを通して差し込む光は、しんから温かく感じました。
あなたのおじさんおばさん達と五人でお昼を食べました。
おばあちゃまは足がよくないので、残念ながら欠席でした。
皆がとても気遣ってくれて心温まる会でした。
 この春も、何人かのお子さん達が、転勤や進学に伴って宮古を去りました。
来月は新しい方々が宮古に、来られる事でしょう。
 待合室も、診察室も新しいざわめきがあります。新しい日々が始まります。
 あなたの声を感じながら、楽しい仕事を続けようと思っています。


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