ブルー ライト
            2006/1/23 new

  
12月20日
思いがけないお客様がありました。
「日赤にいらした内田先生のクリニックでしょうか?」と若い男性が
窓口スタッフに声をかけたそうです。お会いしたら、そう、思い出し
ました。Oさんでした。
「先生、覚えていますか?」今から30年以上前に、盛岡赤十字病院で
生まれた方です。確か生下時体重が2000g以下だったと思います。
当時どんな医療が出来たのか今思うと心細い限りです。思わず、どこか
身体の調子が思わしくないところがないか、緊張しました。でもご本人は
ニコニコしながら、「偶然商売でこの道を通ったのですが、うちだ小児科
クリニックの看板を見つけたので、もしかして、と声をかけたのです。」
との事でした。元気でインテリア装飾品をセールスして歩いているのだ
そうです。ボストンバックが膨らんでいるので「どんな商品か見たいです
ね」と言いました。 「僕は売るために寄ったのではないのです。」と
頑張ったのですが、どうしても見たいと思いました。中の商品は私の
欲しいものがいっぱいありました。その中の一つを買いました。
単三電池3個を入れると、淡いブルーの幻想的な照明が現れました。
一本一本は太目のつり糸様の弾力性のある透明な線が、数百本の束
になっていて、逆円錐形に広がります。手で触ると、サワサワと光も
揺れました。

毎日眠る時にONにして休みます。真っ暗な夜中にふと目覚めると
ブルーライトがほのかに静かにささやいているのです。
Oさんが偶然寄ってくださって本当に良かったと思います。
Oさんが元気でよかった。又いつか寄ってくださると良いなーと
思いました。

      
      

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